【感想・ネタバレ】茉莉花官吏伝 十六 待てば甘露の日和ありのレビュー

中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。

この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。

珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。

しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。

また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。

※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。

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Posted by ブクログ

御史台に異動した直後、殺人事件を担当することになった茉莉花。調査により異国の間諜が関係する可能性が浮上するも行き詰まったり、調査に関わっている雲嵐が襲撃されてしまったりする。後手対応としないために、茉莉花は蓮舟に協力を「お願い」して犯人特定に繋がる脚本を書いてもらって演じることにするのだが....という展開。
茉莉花の「お願い」が稀代の悪女じみてていい(笑) その一方、恋する女性をうまく演じられずに悩んだり、皇帝と官吏ではない珀陽との時間を過ごしたりの可愛らしい姿も見られる。
相変わらずのところどころくすっと笑える描写も楽しいし、茉莉花の積極性が増している様子も成長かなぁと微笑ましい気持ちになるのだが、最後に、天庚国の分裂後の国の残り一つの国に茉莉花がこれから関わるという前振りがあって、初めの頃に文官の振りをしたことがどう効いてくるのかこの後も楽しみ。

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2024年05月19日

購入済み

ここにきて「茉莉花官吏伝」誕生秘話が知れるとは…ある種の嫌がらせだったんですね。笑
高スペックな2人が恋にだけ不器用になってしまう姿が微笑ましかったです。

#胸キュン #癒やされる #ドキドキハラハラ

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2024年05月17日

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