“カインコンプレックス”という言葉をご存知でしょうか。聖書に基づく言葉で、兄弟間の葛藤・劣等感とのことを指す用語です。
主人公・誠は役者として大成を目指すものの、死んでしまった兄で偉大な役者だった御幸の影に隠れたまま。まさに“カインコンプレックス”を抱えていたところ、「兄ではなく自分が死んでいる世界」へと飛ばされてしまって……!
兄弟をお持ちの方、似たような気持ちになったことはないでしょうか。ただでさえ優秀な人間を見るとコンプレックスを抱えがちなのに、それが家族だったら……。
「死んでしまった人は超えられない」というジレンマが、ある日「自分の死」という形で取り払われたら?本当に何も持たない誠による、兄への反逆が始まる…!
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怖いけど
続きが気になる。
兄弟で比べられちゃうのは何とも言えないけど。
環境が酷い
特に母親の精神病は弟くん可哀想💦
育児放棄というかなんというかその辺りは見ててイライラスル。
ドラマ化&映画化されそう!
わざわざ異次元の世界のこととして描いているのが謎だが、テンポ良く、ストーリーもよく練られており、すごく良い作品だと思う。人気に日がついて、ドラマ化や映画化されたりしそう。
Posted by ブクログ
「マチネとソワレ」なんて芝居好きの私を釣るには最高の餌やないですか。見事に釣られましたわ。
大須賀めぐみさんの作品を読むのも初めてですが、冒頭のふざけたシーンから、舞台シーン、主人公の誠のキャラクターを描いて、「2号」として突き落とす。
イイです。本当にイイです。
IF物として定番の蝶の乱舞なんてベタすぎて大好きです。
死んでしまった天才的俳優・御幸の「2号」として扱われて、兄との立場をひっくり返すために生きてきた誠。
兄に届く大舞台への出演が決まったものの、その報道発表の席で聞かれるのは兄のことばかり。どうしてよいか分からず飛び出した町で、誠は兄・御幸が生き、自分が死んでいる世界に紛れ込む。
て、誠が抜擢される舞台「バニラフィクション」って、大須賀さんの別作品なんですね。読んでみたくなったかも。
こうやって盛大に釣られると心地良いですね。さ、2巻買ってこよ。
勢いは良いですが……
主人公を痛めつけるだけの、暴力的なだけの2代目、がどうも……映画監督志望でこけて、というのを描きたかったのでしょうが。
基本は舞台俳優の兄弟の話で、要は兄の七光だけで見られるのは確かに辛そうです。ただ、演劇作品とか、実力がなければ作品を支えられないし、出演者が変われば作品も変わるので……様子見で3巻までは読んでみます。
兄弟で比較するしか出来ないのでは、見る方の目も節穴です。
これも並行世界もののようで、この辺がどう影響してくるのか。
Posted by ブクログ
役者物かと思って読み始めたら、SFミステリーだった。
役者としてすごいというよりちょっと気持ち悪い部類で
今のところキャラクターの誰にも感情移入はできない。
いつの間にか異世界にいるのはびっくりしたが
この世界では自分はもう死んでいる状態で
勘違いからヤクザにころされかけるという展開は
違う意味で驚いた。
誠があまりに気の毒である。
この先打開できるのだろうか。
一巻の評価
この作品の最新話まで読んだ感想としては面白いし、評価も高いです。ただ、序盤はいろいろと演技以外がぶっ飛んでいて好きではなく、評価が低い。
綺麗な表紙に惹かれて読んだけど、想像以上にチープな話で残念。自分は兄とは違う、兄を越えたいっていいながら兄貴の真似ばっかりしてるのもよく分からない。