“カインコンプレックス”という言葉をご存知でしょうか。聖書に基づく言葉で、兄弟間の葛藤・劣等感とのことを指す用語です。
主人公・誠は役者として大成を目指すものの、死んでしまった兄で偉大な役者だった御幸の影に隠れたまま。まさに“カインコンプレックス”を抱えていたところ、「兄ではなく自分が死んでいる世界」へと飛ばされてしまって……!
兄弟をお持ちの方、似たような気持ちになったことはないでしょうか。ただでさえ優秀な人間を見るとコンプレックスを抱えがちなのに、それが家族だったら……。
「死んでしまった人は超えられない」というジレンマが、ある日「自分の死」という形で取り払われたら?本当に何も持たない誠による、兄への反逆が始まる…!
感情タグBEST3
誠とお母さん。
誠がお母さんに会いに行った時のシーンは何度読んでも涙腺が緩みます。。。
誠が死んだ世界ならと期待し怖れる誠に感情移入し、ドキドキしました。結果、お母さんが想像以上の愛情を示してくれて、本当に良かった。
それにしても、先を読めば読むほど思うのですが、凄いお兄さんがいたとしても誠は素晴らしい役者です。演技への情熱も凄まじく、どうして元の世界であんなにも評価が低かったのか不思議でなりません。どんなにレベルが高くても、大天才が身内にいるとまともに見てもらえないようで切ない。。。
とても面白かった!
誠と御幸、それに世良と迫中みんなどっかしらおかしくて見ててハラハラする。
お母さんとのシーンで不覚にも泣きそうになった。
新たな展開の二巻でした。出てくるみんなキャラが濃い!芝居の事って全然わからないけど、これを読んで芝居をするってこんなに怖くてゾクゾクする事なんだなって思った
Posted by ブクログ
面白い事は面白い。続きは気になる。でもヤクザが殺す気で散々殴って、一時間も目を開け続けたのに、翌日は掠り傷程度になっているのが嘘臭い。パラレルファンタジー設定は受け入れられるが、その中の非現実的な描写に冷める。人気俳優の兄貴が気持ち悪くて、CMとか起用されるとは思えないのが最大の萎えポイント。
母子の関係とか
元の世界では母親、長男の死を受け入れられずに壊れてしまっていましたが、こちらではもう少し真っ当な関係にもなれたようです。
ただ、舞台の神、って別に演出家だけでもないんで、残念ながら作者の演劇観がもうひとつっぽいです。
Posted by ブクログ
ヤクザをマネージャーにするのも驚くが
仕事を取ってくるのもそのやり方にも驚く。
山下氏があまりにも気の毒だ。
事情も分からず放り込まれた現場がこういう形なのは気の毒過ぎるが、まだ山下の演技を見てもいないのに
この人よりうまくやれるというのはあまりな言葉。
誠ならなんとか演じきれるのではないかと思わせる
説得力はある。
役者を自分の理想を作り上げる駒としか思っていないタイプの監督や演出家は現実世界でも自分は嫌いだ。
誤植が残念
第8話冒頭の主人公のセリフ「必ず間に合われらす!!」は、興奮して噛んだ演出するようなシーンでもないので、誤植ですよね。こういう決めゼリフのような重要な場面にでかでかと誤植があると、せっかくの内容がぶちこわしです。
一巻よりマシ
大須賀めぐみ先生の作品はロースタートな感じなので1巻ではあまり入り込めなかったが2巻でとても続きが気になりだす作品になったと思います。