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前巻で何とか南宋の魔手から何とか逃げ切った岳飛!
本作では、新たな軍営を立ち上げる!
秦容の開拓地は何と街を作ることに!?
なんか、もうこれ一冊でやって欲しい感がメチャメチャあります。
一方で梁山泊では宣凱の恋の予感!!?
西では韓順が一仕事を付けるものの、夫婦関係と親子関係について・・・
張朔は日本に行ったり南に行ったり、動き回るものの、父を討った岳飛について考えることとなる・・・
そして、南宋の韓世忠の水軍が完成しました。
近々、梁山泊水軍と海戦の予感・・・
たくさん死んじゃうのかなぁと心配でしかたありません。
水滸伝から通算して、現在41巻目!!!
随分と遠い所まで来たなぁと感じてしまう岳飛伝7巻でした!
Posted by ブクログ
相変わらず、登場自分物の小粒化は感じてしまうし、水滸伝からのお馴染みさんが出てくると、嬉しくなってしまう。でも、現状なりの世界観が構築されてきて、人物の小粒化を、世界の拡大で補っているようなイメージ。中国だけでもとんでもない広さなのに、南へ西へ、果ては日本まで、かなり広がりまくってます。いわゆる戦争は減ってきているけど、自然との闘いみたいな部分が多く描かれていて、これはこれで魅力的。再生しつつある岳家軍の今後とか、梁山泊の行く末とか、見守るべき展開はまだ数多あり、今後ともやっぱり目を離せないです。凄いな、北方大水滸。
Posted by ブクログ
岳飛は南に逃れ拠点をつくる。その援助は呉用の遺言に従った梁山泊が行った。
金と南宋は自国の国力を増すために交易に目をつける。そして両国ともに梁山泊をいずれ潰そうと決めた。
ここまで読んでやっぱこいつ嫌いだわと感じたのが南宋の韓世忠。異母弟を犬呼ばわりして殺すわ、父娘と思っていた女を妻にするわ、勝てない戦はしないわで生理的に受け付けない。
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岳飛の復活。
やはり戦いがあまりないと楽しさ半減という感じですが。
ここからの梁山泊・岳家軍。
どのような展開を起こしてくれるのかは期待大ですね。
Posted by ブクログ
さすが主人公だけあって、どん底から這い上がるのが早い。
南宋と秦容の土地の間に岳家軍が駐留するということは、岳飛は南宋と戦うことになるのだろうか。
大きくなりすぎた梁山泊の交易は、少しその形態を変える。
拠点を縮小し、常に物が動いているように。
南宋は日本との交易の道を探る。
そして南宋の水軍は徐々にその力を増していく。
今回は韓成の話が良かった。
死ぬことで幸せになるという方臘(ほうろう)軍の生き残りを調練して、童貫戦で梁山泊の切り札として人の盾を作った韓成。
それは、韓成としてもやりたくなかった作戦ではあったのだが、それでも大勢の人間をただ死ぬためだけに戦場に送り出したことの免罪符にはならない。
ずっと自分を許せなかった韓成は、梁山泊を出て、西域に赴く。
西遼に従わない部族を、武器を持たない韓成が命がけで説得する。
”「おまえ、戦がいやだと言い続ければ、ほんとうに戦がなくなると思っているのか?」
「なくなるものか」
(中略)
「たえず、血は流れ続ける。歴史が、それを証明している。しかし、戦をやめようと声を上げるのは必要だ、と俺は思っている。」”
北方謙三が書きたかったのは、これか、と思った。
好戦的な部族に、戦う武器を持たず、殴られ、蹴られても、話し合いを求める韓成。
何か月も何か月も。
やさぐれているように見えた韓成は、ずっと自分を許せず、認めることができなかったんだとわかる。
この先梁山泊は、今まで以上に貿易に傾いていくのだろう。
その時呼延凌(こえんりょう)率いる梁山泊軍はどうなるのだろう。
自然消滅?それとも玉砕?
どちらにしろ、歴史の表舞台から消える日は近づいてきている。
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南宋を逃れた岳飛は、南で梁山泊との縁を深めていきます。一方、老将たちが消えていく中で、若い宣凱や王貴は恋にも一途に走り、世代の波を実感させます。
その陰では、水軍から次の戦の狼煙が上がりそうな予感を漂わせる巻でした。
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岳飛は南方に逃げ、再起を図る。
秦容のいる南の開墾地は拡大が続き、町として機能しはじめる。
そして、西域では韓成が諸部族をまとめようとする。
金と南宋は講和し、国力の充実に力を入れ始める。
各地で新しい動きが明らかになり、次に向かって動き出した。
各地で根付こうとする梁山泊の志。中央では、梁山泊の排除に向かい出す。さてこれからどうなる?新しい形の国はできるのか?
Posted by ブクログ
窮地を脱し大理で一人再起を誓う岳飛の元に集まる岳家軍の面々。甘薯糖作りも軌道に乗り十万人規模の集落建設を計画する秦容。
国力を上げるため南方に狙いをつける秦檜、再び動きを見せ始めた青蓮寺、水軍の衝突の気配が色濃くなっていく梁山泊と南宋。今後の伏線がいくつもみられる。
印象的だったのが岳飛と張朔の邂逅。父・張清を討った男と酒を酌み交わし語らう何とも粋な演出。