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Posted by ブクログ
今読んでいる本の底本になっているので、途中で、あかんどんな話か忘れてる!と思って読み直し。
シェイクスピアはいろんな訳があるけれど、わたしはこの小田島さんの訳が好きです。亡くなられた蜷川さんもよくお使いになってたと思います。もう一つ古い訳…恆田さんか、…は、でも時代からいうとこんな訳だわなーと思います(^-^)
蜷川さん演出のシェイクスピアはキャストが豪華で、また見てみたいなあ。
Posted by ブクログ
悲喜劇。前回読んだときはおとぎ話、スペクタクルにすぎると思ったが、評価を改めた。まず、詩的な美しさがある。原文で読みたくなるほどに。シェークスピアの想像力が存分に発揮されている。また、プロスペローにシェークスピア自身またはシェークスピア劇の全ての主人公達を重ね合わせるのも可能だと思う。個人的には「大地に礎を持たぬ今の幻の世界と同様に (like the baseless fabric of this vision)〜仕上げをするものは眠りなのだ(Is rounded with a sleep)」までから、プロスペローの支配する島全体をシェークスピアの人生に対する夢と解釈するD・G・ジェイムズに賛同したい。胡蝶の夢を思わせる。 なお余談だが、昔ジェームス・ジョイスの「ユリシーズ」を読もうとした時、オスカー・ワイルドに対する批判があった。そのときに引用されてたのが「ドリアン・グレイの肖像」の序文。「十九世紀におけるリアリズムに対する嫌悪は、キャリバンが鏡に映った自分の顔を見るときの怒りと異なるところがない。/十九世紀におけるロマンティシズムに対する嫌悪は、鏡に自分の顔が映ってないといって怒るキャリバンそのままである。」これを読んで現代作品を正確に味わうには聖書とギリシャ神話とシェークスピアは少なくとも読んでおかないといけないと思って挫折したものであるw
Posted by ブクログ
お恥ずかしながら、今頃…です。なるほど、やっとピーター・グリーナウェイの「プロスペローの本」(映画見てないけどさ…)の由来がわかりました…。やー、やはり教養のひとつとしてシェイクスピアはちゃんと読んでおいた方がよいねー。シェイクスピアって、読む前はなんとなく気が重い(?)んだけど、読み始めると軽快であっという間に読めてしまう。「テンペスト」もテンポ良く読めました。この時代の「未開」の概念についてもこの作品から得るところは大きいですね。理想郷的な部分、野蛮なものと蔑む部分。個人的にはストーリーの本筋よりもそちらの方が興味深かったです。シェイクスピアの作品としては、「十二夜」が一番好きかも。 (1999 Aug)