感情タグBEST3
Posted by ブクログ
実は四代悲劇の中でこれと『ハムレット』は本当、話が暗そうで読んでなかった本。
先日、リア王で卒論書いてた学生さんのブックトークを聞いていて、いや、でも面白そうだぞ、と思って、ずっと積んであったのをやっと崩した。
リア王わけわからないのとか、フランス軍敗けるのとか、いろいろおもしろい。なるほどなあ。。。
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『リア王』のオペラ化をめぐる対談を聴くため再読。人間存在の深層を抉り、狂気の底からの洞察を突きつけるこの悲劇をあらためて辿るとその多声性が目を引く。そこから人が他者とのあいだに生き残るなかに生じる狂気そのものが際立つ。道化の完成態はプーシキンの『ボリス・ゴドゥノフ』に通じよう。
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シェークスピア中最も好きな作品。ただ、初読の時の感動はなかった。その分客観視できたのではないかと勝手に思っているが。例えば、繰り返される「心臓が破れる」という気に入っている表現ひとつとってもhysterica passio→rising heart→cracked→sidesという表現なのだと知った。 特に、好きな場面は以下。まず、「ほんのわずかのあやまちが(O most small fault)〜だいじな分別を追い出しおって(And thy dear judgement out)」まで。次に、バイロン卿の引用で有名な「ええい、必要を論ずるな(O,reason not the need)〜おお、阿呆、わしは気が狂いそうだ!(O Fool,I shall go mad!)まで。最後に、「だがわしの心には嵐がある(this tempest in my mind)の近辺。無論、シーンでなければ好きな句はいくらもある。
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シェイクスピア
でイメージする
多彩な比喩表現がたくさん出てくる
ハムレットではあんまりなかった気がする
4大悲劇の一つ
ハムレット、オセロー、マクベス、リア王
ということで
クライマックスは悲劇的
その結末が
時代が変わるにつれて
いろいろ議論されてきたと解説に書いてあった
シェイクスピア読んでみようかな
って人にお勧めできそう
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戯曲
かかった時間100分くらい?
リアと3人の娘。もっとも愛する末娘のコーディリアはつつましく、2人の姉のように美辞麗句で父への愛を語らなかったために父の怒りをかう。領地と地位を与えられた2人の姉はしかし、王を冷遇し、忠臣やその家来、つまり「善き者」を追放する。王は失意のあまり狂気を帯び、のちにコーディリアと再会して許しを乞い、正気を取り戻したかに見えるが、そのコーディリアも心悪しき者の命令によって殺される。リア王も再び狂気の中で死ぬ。
悲劇を成立させているものは、まず誠実な沈黙より美辞麗句を求める、賢人であるはずのリア王の愚かさ。これはもちろん老いに由来する。また、父の求めるものが分かっていながら、自身の正義に固執したコーディリア。自身の正義を貫くことが、つねによい結果を招くとは限らない。また、2人の、権力をもった愚かな姉。彼女たちは(姉は既婚者であるにもかかわらず)ひとりの私生児を争って互いに牽制し合い、リア王とコーディリアの命を奪おうとした企てが明るみに出て、けっきょく最後は死ぬ。
「善き者」と悪人、多弁と寡黙、老いと若さ、男と女、嫡子と私生児、身分を偽ること、視覚を失うこと、などなど、いらいろな軸がある。シェイクスピアすごい。マジメに読んでみたい。
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リアはもうろくじじいだと思う。なのに、その姿は心を打つ……どうしてだろう。
呪いは存在すると思う。呪いは、見ず知らずの人ではなく身近な人に力を持つ。たとえば愚かな親が子どもの破滅の原因になる、など。
ゴネリルとリーガン、コーンウォールは極端に視野が狭い。彼らの世界には深みがない。彼らにとって物事は単純だ。
自分の利益になるか、ならないか。役に立つか、立たないか。そこには人間を人間として見る視点が欠けている。
エドガーは敵だって命を奪いたくはなかった。
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知らずと知れた4大悲劇。
あらすじはさておき、自分はシェイクスピアの作品はとても面白いと感じていたが、リア王に関してはそうでもなかった。
人物が多くて人間関係を把握するのに時間がかかってしまったり、身元を隠すために、違うキャラになったりとやや混乱してしまった。
道化の役割というのが、本作品のポイントなのではないだろうか。