恥ずかしながら初めて読みました。昔から有名な作品ということは知っていましたが「どうせ竜馬は死ぬんだろ…」と手をつけなかったのです。何ともったいない!
沢山のビジネス書や自己啓発書がありますが、若人たち、まずは『竜馬がゆく』を読みましょう!物語を通して自由闊達な発想・先を読む力・間の取り方・人脈などの大切さを実感することができます。また、そのためにいろいろと勉強したくなります。100年以上前の話ですが新鮮に感じます。
さらに竜馬以外の登場人物もみな魅力的。若かりし木戸孝允や板垣退助など、日本史の授業に興味がなかった私でも知ってる人物や、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎など、様々な人物が登場します。一粒で2度3度とおいしい作品。とにかく出来るだけ若いうちに1度は読んでおきたい作品です。
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Posted by ブクログ
亀山社中解散の危機、労組はもちろん、水夫火夫の食い扶持という固定費を賄う仕組みもない、会社というシステムとしては成り立っていないなぁと思った。が、竜馬が見よう見まねで始めた、というところに価値がある。
その後、西洋のロウを真似て、海援隊の約款を作るあたり、徐々に体制が整っていくのがおもしろい。
海援隊の味方として土佐藩がつく、というところはうまくいきすぎてニヤニヤした。約款もきちんとあるという点がなおよい。
私の出身地である大洲が、いろは丸の章で出てきてうれしい。竜馬が大洲藩からいろは丸を手に入れたが、最初の航海で沈んでしまった、ということは知っていたが、相手が紀州藩で、初の国際法を用いた裁判になったということは知らず、おもしろかった。
大政奉還、無血革命というのは奇策だったのか。日本を戦火から救い、徳川の名を後世に残し、容堂の苦しみを解決しただけでなく、思えば、流血革命なら、日本は列強の植民地になっていただろう。
Posted by ブクログ
薩長同盟を成しとげた巻
あと、大政奉還を竜馬が立案した
大政奉還を成し遂げるには大変な根回しが必要だったんだとしみじみ。、
討幕に向けていよいよ盛り上がってきていて、最終巻が楽しみ。ただあと一巻で終わるとなると寂しくもある。
Posted by ブクログ
倒幕への動きが具体化してきた7巻。
そんな中、竜馬は徳川家を滅ぼすのでは無く一大名と同じ扱いとする大政奉還を思いつく。
尊皇の志士達がそれぞれの藩の一員として動く中、自分は「日本人」だと言う竜馬。
今では当たり前のことが、鎖国をしていた当時はどれだけぶっ飛んだ考えだったか。
でも、竜馬がそんな考えに至ったのは、学び考えたから。学ぶ・自分の頭で思考することの大切さよ。
Posted by ブクログ
p.74
困った、といったとたん、人間は智恵も分別も出ないようになってしまう。
p.157
あれだけの長い酒の座で、ひとことも過去を語らなんだ。ただ将来のみを語った。
p.379
洪水を一人でせきとめて別の方向に流してしまうことが、人間、できるものかどうか
面白くなってきました。次巻でラスト。楽しみです。