恥ずかしながら初めて読みました。昔から有名な作品ということは知っていましたが「どうせ竜馬は死ぬんだろ…」と手をつけなかったのです。何ともったいない!
沢山のビジネス書や自己啓発書がありますが、若人たち、まずは『竜馬がゆく』を読みましょう!物語を通して自由闊達な発想・先を読む力・間の取り方・人脈などの大切さを実感することができます。また、そのためにいろいろと勉強したくなります。100年以上前の話ですが新鮮に感じます。
さらに竜馬以外の登場人物もみな魅力的。若かりし木戸孝允や板垣退助など、日本史の授業に興味がなかった私でも知ってる人物や、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎など、様々な人物が登場します。一粒で2度3度とおいしい作品。とにかく出来るだけ若いうちに1度は読んでおきたい作品です。
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Posted by ブクログ
第3巻で一番面白かったのは、お竜と竜馬の出会いの場面。
人を助けるためなら火の中に物怖じせず入っていくというのは非常に竜馬らしくてカッコいいし、そして助け出した人の姉が運命の人だったというのが素敵。
お竜の美しさを一目見てみたい!
Posted by ブクログ
やっぱりおもしろいなぁ。時代だけに怖いと感じることもあるけれど、勝海舟と出会った場面だったり影響をうけているところは本当に生き生きとしている。重太郎さんをはじめ、みんなが竜馬にひきこまれていくのもすごい人間性の魅力があるんだろうな。とてもうらやましい。
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p.71
討手の大将奈良原、これは男であった。両刀をガラリと投げすて、着物、襦袢を肩ぬぎして上半身赤裸になり、叫びながら階上にのぼって行った。
p.154
人生の大事は成るか
p.356
形見はお前さん自身さ
盛り上がってきました。
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なんとなくフラフラしていた竜馬が自分のやりたい事をみつけて動き出す巻。
なんといっても勝海舟との出会いが一番なんだろうな。竜馬に「気づき」を与えた勝海舟の偉大さよ。
そして、生涯の伴侶、おりょうさんとの出会いも!
あんなに女性に奥手な竜馬が人前でハグしちゃうぐらいなんだから(このあたりも固定概念がない竜馬らしい)さぞ衝撃な出会いだったんだろうな。
間に寺田屋騒動あり生麦事件あり(今年の大河でちらっとしか流されず意味がわからなかったんだけど、司馬先生のおかげで分かりました(笑))幕末に向けてガンガン話が進んでます。
印象的なセリフ
249
「相手が幕臣であろうと乞食であろうと、教えを受けるべき人間なら俺は受けるわい」
409
「藤兵衛、人間はなんのために生きちょるかしっちょるか」
と、竜馬は膳ごしにいった。
「事をなすためじゃ。ただし、事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん」
430
アメリカでは、大統領が下駄屋の暮らしの立つような政治をする。なぜといえば、下駄屋どもが大統領をえらぶからだ。おれはそういう日本をつくる
あと、個人的なツボ
234
「岡健、やる気が」
「いや、逃げる用意じゃ」
竜馬とのこういうやりとり、大好き。
Posted by ブクログ
2018/9 2冊目(2018年通算128冊目)。龍馬の行く道を決定づけた勝海舟と出会う。薩摩や長州とは違う道で、「日本」という国を作ろうと奮闘する龍馬。その道は、読んでいるとこの時代にはなかった新しいものを作り上げようとする行動、この点が龍馬が支持される所以なのかなとも思える。物語的にはいよいよ面白くなってきた。続きを読んでいきたいと思う。
Posted by ブクログ
日本史は好きだったけど、坂本竜馬の活躍なんかは戦国武将同様あまり扱われないから知らない分野だったがソフトバンク損社長が、竜馬がゆくを読んでいてもたってもいられなくて海外留学したエピソードを知って、読み始めてみた。1、2巻はあまりぱっとしなかった(その実力を持て余してぶらぶらしている竜馬のエピソードが多かった)が、3巻以降はどんどんおもしろくなりそう…読むスピードも上がってきた。
攘夷が一種の流行になっていて、竜馬は腹の底では別の考えを持ちながらも、人に合わせてだらだらとした日を送っている。そんなとき、幕臣勝海舟と出会う。千葉重太郎が勝を暗殺したいというのでついて行くが、勝の開国論に魅力されて即弟子入り。勝から軍艦や外国のことについて学ぶようになる。先生には土佐出身のジョン万次郎も。このときから自分の船を持ちたい、と思い始めていた竜馬の人生がはじまる。28歳。割と遅咲き。竜馬のことを気に入った勝海舟のはからいで土佐藩内の脱藩の罪を解いてもらい、軍艦の塾、を兵庫の生田に勝と作るために奔走しはじめる。そして火事でのおりょうとの出会い。こんな出会いだったとは知らなかった。。海兵隊をつくるためにまず向かったのは越前福井藩、家来の由利公正(五箇条のご誓文の起草者)を通じて利口な藩主から5千両を借りる。これは勝から教えてもらった日本の株式会社、の始まりでもありのちの岩崎弥太郎の三菱。
Posted by ブクログ
司馬遼太郎の長編時代小説の3巻目
今作で歴史上で最重要人物ともいえる勝海舟,おりょうと出会うことになる.勝海舟との出会いをきっかけに龍馬が急速に商船会社を作っていくシナリオへ足を進めている一方で,薩長土はそれぞれ討幕のために過激化していくのが対照的だった.特に武市半平太との亀裂というか思想の違いが色濃くなってきているのがある意味歴史の明暗を分けているのかと感じさせられた.
3巻はかなり話の脱線というか逸話の挿入が多かった.確かに面白いけど多少展開の悪さが否めない.だが,一貫して表現の多様性は保っていてどんどんと読み進められつつ情景が容易に浮かび上がる仕上がりになっていた.