4度にわたりドラマ化された人気医療マンガ『医龍』!
教授に気に入られた者が出世する腐った封建社会と化した大学病院を変えるべく、教授選に出馬する加藤晶(かとうあきら)。しかし、女性の加藤では教授選での票の獲得は見込めない。
そこで教授選を勝ち抜くために天才外科医の朝田龍太郎(あさだりゅうたろう)を迎え入れ、大学病院の頂点を目指すが…。
この作品はとにかく登場人物たちにもの凄い魅力があります。
患者の事を第一に考え、圧倒的な技術で難しい手術を成功させていく朝田。医局内で自分が生き残ることしか考えていなかったが、朝田と出会い成長していく研修医の伊集院。大学病院の改革を目指し、女性初の教授を目指す加藤。
彼らバチスタメンバーが患者の命を救う為に奮闘する医療マンガとしての側面は勿論のこと、教授選を勝ち抜くために行われる心理戦や派閥争いといった人間ドラマも必見です!
感情タグBEST3
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・「なぜ耐えられたんでしょうか?やっぱり、ただそういう空気に鈍感なだけだったんでしょうか?」
「君がいたから、…じゃないかな。
特別な人間じゃなくても、きっと自分を理解してくれるって希望を持っていたからだと思う。
今日、君はその気持ちに応えたのよ」
・「やることがあった方がいい。何もできない辛さを、今日は十分味わったからな」
・「伊集院、お前が選べ」
・「私にとって最善の一票は、若者に自分の未来を選ばせること」
・「お前じゃなきゃダメだ」
・「あの時、俺はこいつと一緒に働きたいと思った」
・「僕を信じてくださって、ありがとうございます」
・「この虫けらがあ!…そうだよ、俺もお前も虫けらだ」
・「また、ああいう酒を飲みましょう」
・「よく、ここまで一人で戦いましたねえ。もし、あなたに仲間がいたら、部下や派閥なんかじゃない、
本物の仲間がいたら、誰の手も届かない、もっと高いところへ行けたでしょうねえ」
・「敵を得て、初めて集団は結束する。いや、そもそも敵がいなくては政治的集団は生まれ得ないともいえる」
・「必ず、君とぶつかる人間が出てくる」
・「政治において、理念や理想は何の力にもならない」
・「敵のいない主張は正しくても、力を生まないんだ」
・「君の理念すらも僕という敵がいて、初めて成り立つアンチテーゼだった。
でももう僕はいなくなる。敵がいなくなれば君の派閥は瓦解するだろう」
・「どうしても敵を作りたくないのなら、君自身が敵になるといい。
腐敗し権力の権化となるがいい。君の理念を受け継ぐ者たちが、必ずや君を倒すべく、政治的に結束するだろう」
・「僕の作った医局は最高だと思わない?君という意欲的な改革者を生み、
朝田くんという天才がいて、優秀な研修医もいる。
選挙制度も変わり、医局員は優れた三人の候補から自分たちの教授を選べる。
この一年は、まさに胸部心臓外科にとって黄金時代と言える。
この僕の最後の一年がね!!」
・「この僕の医局を君は越えられる?僕のようにならずに、加藤や朝田や伊集院を生み出せる?
そんな医局を作れるの?」
「私のやり方でやってみせます」
・「加藤ちゃん、覚悟はできてるね」「はい」「精一杯やってみなさい」
Posted by ブクログ
それぞれの手術が終わり、新たな考えや気持ちが生まれる教授候補者3人。
この新たな局面をむかえたことによりここにきて教授選がまた新たな動きをみせる。
ここまできてこの緊張感を保ち続けているのがすごい。
そして、始まる教授選、目覚める野口。
野口の最後の一言に涙した。
本物の仲間のいる加藤はもっと高い所に行ける。
その覚悟はあるのか、野口のつくった“最高”の医局を超えられるのか。
精一杯、やってみなさい。
君ならできる。僕のつくった“最高”の医局の
意欲的な改革者なのだから。
そんな野口の気持ちが伝わってくるかのようだった。