【感想・ネタバレ】医龍 12のレビュー

4度にわたりドラマ化された人気医療マンガ『医龍』!
教授に気に入られた者が出世する腐った封建社会と化した大学病院を変えるべく、教授選に出馬する加藤晶(かとうあきら)。しかし、女性の加藤では教授選での票の獲得は見込めない。
そこで教授選を勝ち抜くために天才外科医の朝田龍太郎(あさだりゅうたろう)を迎え入れ、大学病院の頂点を目指すが…。
この作品はとにかく登場人物たちにもの凄い魅力があります。
患者の事を第一に考え、圧倒的な技術で難しい手術を成功させていく朝田。医局内で自分が生き残ることしか考えていなかったが、朝田と出会い成長していく研修医の伊集院。大学病院の改革を目指し、女性初の教授を目指す加藤。
彼らバチスタメンバーが患者の命を救う為に奮闘する医療マンガとしての側面は勿論のこと、教授選を勝ち抜くために行われる心理戦や派閥争いといった人間ドラマも必見です!

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mac

ネタバレ 購入済み

・「俺は凡人だ。お前と朝田が気付かせてくれた。礼を言う。
幼いころから俺は優秀だった。競争というものに敗れたこともなかった。期待され、それに応える事が当然だった。
今にして思えば、医者にはありがちなタイプだったな。
しかし、いくら俺が優秀でも、朝田という壁は越えられなかった。
努力で越えられないものを才能と呼ぶのだと初めて知った。
朝田を医局から追い出す事で、あいつに勝とうとしたが、その時こそが、俺が朝田に負けた瞬間だった。
お前が去った後、ようやくそう気付いたよ」
・「医局に、髪の長い男がいるだろう。肩まで垂らした」「木原助手(せんせい)?」
「俺が初めて明真に挨拶に来た時、医局員たちと一席設けられた。そこにその木原がいた。
上司にへつらい、目下の者には大きな態度。他人の話を聞くより、自分の話をするのが大好きな…ありがちな男だ。
ありがちな男ゆえに、その日、木原が何をしていたかなんて、誰も覚えちゃいない。存在感の薄い透明人間みたいなものか」
・「木原の下の名前を知っているか?」「…いえ」
「だろうと思ったよ。俺もそんな木原と同じ、ただのありがちな凡人だ。
加藤は若い世代を育てることで改革を進めるつもりらしいが、
木原のような、いまさら変わることのできない男たちはどうなる?
お雨たちには見えないかもしれないが、大多数が木原のような平凡な人間だ。
患者軽視と言われようが、誰かが彼らの存在を守らねばならない。
・・・俺は今は凡人である事を誇りに思う。平凡な人間たちと共に、根を生やして生きていけるのだからな。
毅彦(たけひこ)、木原毅彦だ。相手を人と思うなら、名前ぐらい覚えておけ。
俺は負けて初めて人を愛することを知った。朝田は患者しか愛せない。
あいつはきっと、お前のことも愛しちゃいないよ」
・「平凡な人間と共に生きていく…ね。霧島軍司がそんなことを。
言葉は奇麗だけど、所詮は手を汚した人間の居直りじゃないかしら。
自己保身のためならなんでもする。そういう生き方で十分だと、開き直っているだけでしょう」
「そんな人間だからこそ、手強いんじゃないでしょうか」

0
2022年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半国立、中盤霧島、後半朝田と
キーキャラクターにうまい具合に
スポットが当たってます。
この構成はさすがだな~と思うんですが。


木原のエピソードが一番面白かったなあ。
だんだんコイツの事好きになってきた。

0
2012年02月20日

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