感情タグBEST3
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この時代の上流階級の女性の結婚と、その生活について、描かれた日記。兼家さんの悪びれない女好きに作者はプライドが許さずに苦しんだり喜んだり、また凹んだりと、躍らされてしまう人生を送ります。最後のあたりではもう兼家さんは来なくなり、悲しさ切なさひとしおで日記が終わり、何とも言えず後に残る話でした。
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作者の、道綱の母が、私は大好きです。ものすごく今現代の人に近い、と思います。誰だって、自分だけを見てほしい。だから浮気をする(その当時の男性なら当たり前でしょうが…)夫にイライラするし、その相手にも強烈な嫉妬の炎を燃やす。けど、それは人間として当たり前ではないでしょうか?それを「嫉妬に狂い寵愛を失った女」として扱われるのはいかがなものか。私は彼女を本当に可愛くて、いじらしい人だと思っています。でも、「ちょっとは素直におなんなさい」と忠告したいけどね。
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年越し読書は蜻蛉日記でした
切ない
一夫多妻制の心許ない身の上、体験したことないけど哀しさが身に沁みた
道綱がかわいそう
振り回されちゃってる
兼家はユーモラスで魅力的なんだろうな
笑わせてくれるのに頑なになってしまう道綱の母の気持ちも何となくわかるけど、素直になってしまえばもっと気持ちも軽かろうに…と思いました
平安時代をまた少し知れた気がしてうれしい✌️
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どう読んだらいいかなって思って、まずは現代語訳をサラッと読んでみた。2週目は原文で読みたい。
和歌って訳だけよんでもあんまり感動しなくて、原文と、掛詞とか引き出してる和歌を紐解いてくことで魅力が増していく、ので、ちゃんと読みたい。
最後、テーマが意味を成さなくなって、じわじわと終わっていく感じが切なかった。愛してくれない人に愛されたくて、必死に愛した悲しい女性の話。
上巻で幸せな一面が描かれるほど下巻の冷たさに泣けてくる。
別れの時間に慣れてしまうのは悲しいことだけど、止めらないんだなって思った。
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蜻蛉日記
古典では男女の仲という単語を「世」と表すが、それを痛感できるような話であった。
道綱母にとっては兼家との関係は自分の人生そのものであり、辛いものとしても幸せなものとしても存在していたのだと思う。
最後のシーンが特に印象的で
'今年、いたう荒るることなくて、はだら雪、ふたたびばかりぞ降りつる'
兼家のおとづれが途絶えた日常を表しているが、金家に思い悲しんでいた日々と比べたらこちらの方が圧倒的に辛いと思う。
平坦であることの手持ちぶたさ、辛さを訴えられたような気がした。
自分の生活を振り返ってみると自分の身の回りにもこのような、こんなにも苦しいものなくなってしまえと思いつつも実際無くなってしまうと辛さを感じるものがある。
今自分がその渦中にいる受験という戦争。
辛いこともたくさんあるが、辛いからこその充実を感じられる。
辛さを超えての幸せがやはりなによりも充実感を感じられるような気がする。
ストイックに受験勉強に励んでいこうと思う!!
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メンヘラとして心惹かれるものがあり読んでみました。
藤原道綱母のはかない結婚生活をテーマにした日記文学。
まず、現代語訳・原文・解説があり古文の勉強にもなるし、古文に詳しくなくても内容を理解できる。
解説では和歌の縁語など書かれているため勉強になる。受験生の時に出会いたかった…。
内容としては、自分以外の女のもとへ通う兼家を想い不安になる様子が多く書かれている。
いっそのこと出家した方がいいのか、死んだ方がマシと考える様子は今のメンヘラと相違ないし、気持ちが非常に理解できてつらいものがある。
最終的には兼家への気持ちも落ち着きつつあるが、それでもやはり夫婦関係が終わってしまうのは悲しい。。
もっと素直になりなよ!と思う部分もあるものの、なれないよねわかる、、という気持ちもわかる。笑
結婚生活が何十年と続いても兼家への気持ちが冷めないという点、愛情深い人だったのかなあと感じた。
好きな和歌はこちら
年ごとに余れば恋ふる君がため閏月をば置くにやあるらむ
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出た! 平安朝こじらせ女!!
溢れる才知、輝く美貌、そしてむやみに高いプライド。
一体どういう扱いなら、この人満足するんだろう、と思ってしまう。
町の小路の女への「命はあらせて、わが思うふやうに、おりかへし物を思うはせばや、と思いひしを、さやうに(兼家の愛を失う)なりもていき、果ては、産みののしりし子さへ死ぬるものかは」、「わが思ふには、今少しうちまさりて嘆くらむと思ふに、今ぞ胸は空きたる。」という悪口を読むと、いかに身分差があったにせよ、ドン引きした。
が、不思議なことに、本を置いてみると、何かその率直さが悪くない感じがしてくる。
でも・・・これは作者の生前から流布した本なのだろうか。
これを読んで、関係者たちは、特に兼家はどう思ったのだろう?
中巻は物詣の場面が多く、自然描写に惹かれる。
大学で『蜻蛉日記』の講義を受けたことを思い出した。
当時は、そのお寺の由来やら、本尊がどんな仏かという話が続き、思わず睡魔に襲われたものだったが、今にして読み直すと、なぜ先生が上巻を飛ばして中巻、下巻を扱われたのかわかる気がした。
Posted by ブクログ
最後まで読みきれなかった・・・
昔は夫の帰りをひたすら待つだけだなんて大変だったんだなぁとしみじみ思う
一夫多妻制なんて私は我慢できないな
道綱母の切ない思いがひしひし伝わってきた
自分以外の女の元へ行く音を聞いてやりきれないことなどちょっとしたことが書いてあって
それが些細なことだけに余計に切なさがこみあげてきた
このころの女性はすごいな
Posted by ブクログ
初心者向けですね。読みやすくて、手に取りやすいと思います。
授業で先生が、道綱母のことを「女子力がない」って言っていたの面白かったなぁ(笑)そういうこと言わなそうな上品な先生だったから尚更。蜻蛉日記好きだなぁ。