感情タグBEST3
Posted by ブクログ
雲林院の菩提講にて、大宅世継190歳、夏山繁樹180歳が色々興味深い話をする。
大鏡の意味は「歴史の真実を明らかに映し出す鏡」である。
藤原兼家、道兼が諮って花山天皇を出家させる話。
花山天皇の出家を予知する安倍晴明の話。
藤原道長の繁栄の話。
菅原道真の左遷の話。
藤原道兼が父兼家の供養をしなかった話。
とても興味深い。
Posted by ブクログ
「大鏡」の中でも重要なエピソードを分かりやすくまとめたもの。年表や地図などの資料が充実している。菅原道真のエピソードが読みたくて手に取ったが、紹介されているエピソードはいずれも面白かった。
Posted by ブクログ
大宅世継と、夏山繁樹という二人の語り手についての解説から始まる。
世継の名前はいかにもな感じがしていたけれど、皇統を語る役回りであり、光孝天皇后斑子女王に仕えていた設定もそのことと関わっているという説明に納得。
夏山繁樹は、歌語「夏山の繁き」からきている、その時々の繁栄を表す名であり、ゆえに藤原忠平に仕えていた設定であるというのは、本書で初めて知った。
雉がご馳走であったことの解説が出てきて、時康親王(のちの光孝天皇)が、配膳係が主賓の膳に雉足がなく、親王の膳からとっさに移すというミスを隠したエピソードがよく理解できた。
望むらくは、もっと近い箇所で解説が出ていたら、と思う。
せっかく解説入りの入門書なら、解説が面白いものがいい。