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寺田寅彦の「神話と地球物理学」で古事記の内容が登場していたので、まずは初心者向けのこの本を読んでみました。再度「神話と地球物理学」と照らし合わせながら読んでみようと思います。
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奈良で橿原神宮と仁徳天皇陵を見たことがこの本を手に取ったきっかけでした。
分かりやすく現代語訳、解説されており良く理解できました。
解説もかなり砕けた解説で読んでて楽しかったです。
個性的な神様がたくさん出てきますね。
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伊勢神宮一族と出雲地方一族が勢力争いをしていたんじゃないかな。
国譲りで禅譲するのは日本らしい。
ちなみに、島根県のうちの親戚は諏訪部。
オオクニヌシの息子のタケミナカタ(建御名方神)が、アマテラスの部下と戦って諏訪まで逃げていった話があったが、その血筋なのかも。
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今昔秀歌百撰と、平成百人一首などの和歌の出典、背景を調べるために、日本の古典を調べ始めました。
「角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス」
は古典を学ぶのにちょうどよい難易度,価格,装丁の三拍子が揃っています。
古事記,日本書紀,続日本紀を読破すれば、日本の原点が見えて来るかもしれないと思い読み進んでいます。
読みながら,ひょっとしたら日本の中央部の支配層が見えて来るだけで、辺境は見えないかもと感じています。歴史的に辺境に文化が溜まるという現象があることを思えば,古事記,日本書紀,続日本紀だけではだめかもしれないと思い始めています。
アイヌと琉球の文化を遡ってみます。
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とても読みやすく、断片的だった日本神話を繋ぎあわせることができ、たいへん面白かった。読後あらためて『古事記』史跡を訪れたくなった。また、本書コラムにあるように是非『日本書紀』と読み比べしたい。
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日本最古の歴史書である『古事記』の主なエピソードを抜粋し、現代語訳と読み下し文を併記、さらに解説と図付きで分かり易く読めます。
日本神話を知りたいと思う方にはもってこいの入門書です。
また、昔話などで既に知っているお話も、実は『古事記』からきているものがあると知ることになるでしょう。
この本で神話の主な流れを掴み、『古事記』や『日本書紀』を分析した本や、個々の神様をさらに掘り下げるなどしてから、もう一度この本に戻ってくると、二度勉強できて、うまみの多い本です。
昔々に作られた日本の歴史書(あるいは、物語)と言えど、随所随所には今も密かに伝統として生活に織り込まれている文化もあります。
そのことを、改めて感じることができました。
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安定のビギナーズクラシックス。
古事記は元々全て漢字で書かれていて、文章化した太安万侶自身、やまと言葉を外来語である漢字で記載し伝達することの難しさを語る。
和歌の原文を読むとわかるが、本当に意味がわからない部分やまったく読めない部分がありすぎて、古事記を現代語訳した人たちの苦労を感じる。おそらく万葉集の原文ともまた違う読み方になっていて、他の書の例を参考にすることが出来たのか疑問に思う。
内容としては、神が天上と地上、海や地下をも制覇し、だんだんと人間が国を治めていく話に変わっていく。こういう神話ものは大抵すぐに人を殺すし狂気に満ち溢れている。
やはりヤマトタケルの話がなんとも切ない。
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角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックスは、古典文学の原文と訳文が共に掲載されているところがいちばんのお気に入り。訳文を読んでいると、「ここって原文ではどう書かれているのかな?」と気になることがよくある。やっぱり訳文は訳文であって、理解しやすさのために原文を親切丁寧に噛み砕いてみせるから、どうしたって原文の雰囲気そのままにはならない。(もちろん訳文というのはそういうものだから、それで正しい。)だから訳文を読み進めつつ、気になれば原文も参照できる、という読み方をしたいわけで。原文と校註を併記、というのはわりとよくあるけれど、原文と訳文のセットって意外と無い。
さて、古事記は初見だったのだけど。さすがに登場人物が多いし馴染みがあるとはいえない名前だしで、一度読んだくらいでは理解したと言えないなあ。でもちょこちょこ入る寸評が理解を助けてくれたし、古事記への興味をかきたてた。とりあえず(抜粋とはいえ)通読したということで、今回は満足。また機会があれば読みたい。
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日本の神話をよく知らなかったので。
地方の伝承との刷り合わせから日本書紀ほどその神性や正当性はないらしい。
どのようにこの国という体制が出来上がったのか、言葉は語られることによって、人にその存在を信じさせる。ないけどある。とても不思議な力を持ったもの。言葉による国の物語。序文でも注意している。「巨安万侶言さく」と。
まだ書くための主流な手段が中国語だったということもあって、その語りを書き起こすのはたやすいものではなかったはずだし、書き落ちたものもたくさんあると思う。神様の名前の由来や意味がわからないのは、現代の人と共有できない何かがあったからだと感じる。
そんな言葉によって語られる日本の物語。本当に日本は一つの国などでは決してなかったし、天皇が非の打ちどころのない神などではないのだと教えられる。幾人もの血が流れてこの島を支配してきたのだな。そしてその支配のために英雄や悪としての名を負った人がいて、この日本という国の幻想が成り立っているのだな。ヤマトタケルも支配のための仕組みに組み込まれたひとつの道具でしかなかったのだな。その彼のために何人の血が流れたか。
国家は作り物。それを作り出すのはひと。ひとりひとりがよくならなければ、よい国家などありえない。
幼少期からこれを読み聞かせろとは言わないが、なにがよい国なのか知るためにも、日本神話はひろく教えられるべき。
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神から天皇に至るまでの系譜を、当時の天皇のためにまとめた神話集。政治的な側面や教育的な面があり、様々な思惑が詰め込まれて編纂されているのが面白い。また、神々のキャラクターも様々でエンタテインメントとしても楽しめました。
日本人として、知っておこうと思って読みはじめたのに、意外に楽しい読書経験でした。
そして、編集にあたった稗田阿礼が、当時自分と同じ年齢だったということに、不思議な感慨がありました。
しかしとにかく、神々と天皇の名前がカタカナ表記でとても長く、似たようなものが多いのに苦しみますので、覚悟が必要ですよ。
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ビギナーズ・クラシックスと言うだけあって、とても読みやすかった。
最初に訳文があって、その後ろに原文があって、時々コラムや解説等が入るという構成。
先に訳文があると、原文を読んでもそんなに抵抗感がない。
純粋に読み物として楽しめた。
学校の古文で古事記をやったかどうか覚えていないが、
今回初めて通して読んで、古事記面白いな、と思えた。
学校の授業だけじゃこうはいかない。
カタカナの長ったらしい名前は多いが、少なくともローマ神話よりは読みやすいし、楽しく読めた。
古事記の中に出てくる和歌は、意味ではなく音で漢字を振っているのだが、
一見意味がわかりにくい文章から、正しい意味をくみ取って現代語訳に直した学者の方々はすごいと思った。
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勾玉シリーズの世界を知りたくて、読みました。
思った以上に読みやすく、面白かったです。
古事記の中からいくつかのお話がとりあげられていますが、勾玉シリーズのモチーフになった人物や、エピソードがいたるところに登場するので、勾玉から古事記に興味をもった人にはおすすめできると思います。
古典は難しいかもと思っていましたが、このシリーズなら楽しんで読めそうです。
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3月の西日本聖地巡礼の旅のお供に持っていったのがこの本。原文と現代語訳、解説が読みやすい形にまとまっていて、『古事記』入門書として最適だと思う。日本神話や伝説がたくさん詰め込まれていて、神秘的なのに、ユーモアたっぷりでわくわくしながら読み進めた。中巻から徐々に天皇の王威を強調するような政治色の強さが見え始めて、純粋に神話を楽しみたいわたしとしてはちょっとがっかり。旅のあいだ、日本神話の舞台をたくさん巡ってきたが、現地の人が『古事記』の神話を話して聴かせてくれた時は本当に面白かった。稗田阿礼が誦習したのが元だというし、口で語り伝える時に『古事記』は一番輝くのだと思う。もっともっと日本神話の研究をしたい。
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現代語のほうばかり読んでいましたが、とても読みやすいです。
途中で挫折するかと思っていましたが、そんなこともなく読めたのは、
このシリーズだからかも。
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天皇が神の威光を獲得するために作られた物語だから、下巻こそが古事記の核心だと思うのですが、下巻の天皇の話になるとまったく面白くありません。
天孫降臨までの上巻の面白さは並じゃないので、とても勿体無い気がする。
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日本神話で知ってる逸話もあっだから読んでみようと思ったのがきっかけ。
書き下し文は漢字だらけで読めなかったので意訳だけ読んだ。
知ってる逸話とかも何個かあったけど、結構とんでもない話もあってこれが当時の価値観なんかなぁ。
解説によると政治的な展開もあるらしい。
同じ人でも日本書紀と設定違うかったりあるみたいなので、次はそっちを読みたい。
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物語の中の「生と死」『古事記』オンデマンド聴講前基礎知識として
日本最古の書物 712年(和銅5年)成立 奈良時代
撰録者 太安万侶 元明天皇の命
舎人(天皇の秘書) 稗田阿礼の読み習っていたものを文字化
原文も少し掲載ありますが、まだ仮名文字がなく、やまと言葉を中国産の漢字でどうすれば正確に表現できるか苦心したようです。序文に 表記方針を掲載している。それでもわかりにくい場合は、注釈も加える。稗田阿礼の記憶力と太安万侶の編集力の賜物です。しかし、まだまだわからない事が多いそうです。
構成は、
上巻 天地の開闢 神話 神の話
中巻 神武天皇から応神天皇 初代天皇
下巻 仁徳天皇から推古天皇
上巻の神話は、生の起源となる神々の誕生、日本国土の誕生、初めての男女イザナキ・イザナミ、黄泉の国、八岐大蛇、因幡の白兎、海幸山幸と、多少聞き覚えのある神話が続きます。
下巻からの、いよいよ天皇の政治のほうが、馴染みがない感じでした。
古事記は、天地創造から始まる神話、神々の攻防、天皇家に繋がる経緯まで、ビギナーズで基礎知識いただきました。
以下は、個人的に気になったところ
日本国の誕生の序文で、初期の混沌から森羅万象発祥の様子があるのですが、原文では、“乾と坤とに初めて分かれて、陰と陽と斯に開けて”とあり、乾は天、坤は地の八卦の正象の表現です。漢字だけでなく、易経、陰陽説も影響を受けていたのかなと思います。
日本はラッキー8。八百万、大八島、八咫烏等々、八に溢れます。偶数を重視、八は最高の神聖数だったとのこと。あとは、末広の形状でしょうか。
でも偶数は陰陽で言えば、陰。八卦の八は八方や世界を表しているのですが、ここからきているってことは、ないのかな。
記紀には富士山が出てこない説。出てきません。
そして、知らなかったのですが、中巻でヤマトタケルが東征した時、叔母から預かった剣と火打石で戦うのですが、静岡県の草薙と焼津も該当地。富士山近いです。視界に入ってしまいます。それでも全く触れないのだから大和の国の決意を感じる。で、その近くに住んでたことあるのですが、
夏の富士山は、見えない日の方が多いんです。見えるとびっくりするくらいなんですよね。新説、夏場しかその辺りに行かなかった。は、どうでしょうか。
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オオクニヌシはヤカミヒメとの結婚について兄弟に反感買って殺されかけて地底の国まで逃げたのに結局そこでスセリビメと結ばれてその前の騒動はなんやったんや
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田辺聖子の古事記からスタートした身としては、こちらの方が学問的だなあと感じた!
田辺聖子の方が作家さんが書いた古事記という感じで読みやすかった!
でも解説や書き下し文があってこっちもとても面白かった!ただのお話として読むなら田辺聖子、学問的な研究内容とかも汲みたいならこっちだ!
他のシリーズも読んでいきたい!けども書き下し文で時間かかる悩ましい
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因幡の白兎を絵本で読んだことがあり、八俣の大蛇とか草薙の剣は名前を知っている程度の知識だが会社の方からお借りしたので読んでみた。
あれあれ?因幡の白兎を助けたのってヤマトタケルではなかったの!?子供の頃の絵本にはヤマトタケルって書いてあった気がするのに(^_^;)
これを読むとヤマトタケルは想像していた人格と乖離があった(^_^;)
一つ一つのお話のハチャメチャ振りがなかなかに興味をそそり面白かった。
しかし人物名がなかなか頭に入ってこない。
先日熊野古道を歩いたが、このヤタガラスの話を読んでいたら少しだけ旅行の楽しさも割り増しされていたかもしれない。
出雲に出かける際は是非とも再読してから旅行してみたいところ。
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読書録「古事記」3
編 角川書店
出版 角川文庫
p35より引用
“ 最初の子に失敗するというのは、東南ア
ジアの神話にも共通する発想で、試練を耐え
抜かなければ成功しないという経験上の知恵
が神話に反映したものという。”
目次から抜粋引用
“天地創造よりこのかた
アマテラスとスサノオの対決と和解
ヤマトタケルの東征
秋山の舌氷壮夫と春山の霞壮夫
ハヤブサワケ王と女鳥王の炎の恋”
わが国最古の書物を、現代語訳と原文の書
き下し文に解説を加えた一冊。
編纂者・太安万侶による序文から第二十三
代顕宗天皇についてまで、出来るだけわかり
やすく書かれています。
上記の引用は、国産みの場面についての一
文。子育ての経験が無い始めの子供の育て方
については、どこの国の人でも苦労している
のかもしれませんね。
世界中の神話を読み比べることで、その地域
の人達がしてきた苦労を偲ぶことが出来るよ
うになれば、お互いを思いやることが出来る
ようにもなれるかもしれません。
巻末により深く勉強したい人のために、注
釈書やネットURL、関係史跡についてまで記
されているので、興味を持たれた方には便利
な一冊になりそうです。
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日本が作られる話から、いろんな物語のもとになってるお話が詰まってます。日本昔話とかで聞いたことがあるというものから知らない話まで訳文だけで読んじゃいましたが、なかなか面白かったです。
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この前、島根県に旅行に行ったのだが、そこでたくさんの神社などを見た。
出雲大社は「縁結びの神様」という程度の認識しかなくて、もちろん神話も、有名なのを触りだけ知ってる程度。
そんなんじゃ100%楽しめないと思って、かの有名な「古事記」を読むことを決意(もう遅いけど)。
いきなりむつかしいのは手に余るということで初心者向けのこの本を手にとる。
実際読んでみると、神様は個性的な面々ばかり。イザナギとイザナミや、ヤマトタケルなど一度は聞いたことがあった神様がまるで実体をもって動き出すようである。
正直、読む前と読んだあとでは観光地に対する見方が変わるし、何気なく過ぎ去っていた地元の神社にも神様の痕跡があるではないか!
やはり読んでから行けばよかったとしみじみ思う。
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初心者のための古事記入門書。
抜粋されたエピソードを現代語訳、書下し文、解説で紹介している。
古事記は予想以上にツッコミどころ満載でした。
現代語訳を先に持ってくることで書下し文が読みやすくなっていて、意味の分かる古い言葉に接することで、日本語の響きの楽しさが味わえて面白かった。
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日本神話をわかりやすく口語訳してくれている。
アマテラス、スサノオといった有名な神様の逸話や、ヤマトタケルの武勇伝など、何と無くしか知らなかったことをお手軽に学ぶことができる。
天皇の繁栄とからめて書かれているので、話が飛び飛びであることを感じてしまうことは否めない。
ヤマトタケルは日本書紀での人物像と全く違うとのことなので、機会があればそちらも読んでみたい。
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勾玉三部作の流れで。
難しいのは読む気にならないけど
これはとても読みやすかった。
先に現代語訳⇒原文(書き下し文)の順がすごく読みやすい。
今まで、何となくしか知らなかったことが
あぁ、そうだったのか!と理解することができて
面白かった。
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言わずと知れた、日本最古の歴史書。
たまたま、今、住んでいるところが日本武尊縁の地だということで、読んでみたのだけれども、考えてみたら、古事記とか日本書紀って、本当に名前だけでちゃんと読んだ事なかったことに気付く。
最初の方はいろんな神様がいっぱいで、スサノウとアマテラスオオミカミくらいしか名前が頭に入って来なくて大変だった。
ようやく読みやすくなって来たところへ、神武天皇が登場してくるわけなのだけど、この本によると、ようするに天皇の祖先は神様なの?と言う事になってくる。
まあ、歴史書と言うよりは、神話だという程度に読んだ方が良いのかも。
実際のところ、いわゆる日本昔話的な『桃太郎』『鶴の恩返し』『因幡の白ウサギ』みたいな話が出てくるというのが、面白かった。
また、ヤマトタケルノミコトの頃に、彼に由来して付けられた地名で今も残っているところも結構あるみたいで。
そういうところは、やっぱり歴史のある土地なんだろう。
「どんな話か知っておきたい」
くらいの人に、ちょうど良い本だと思う(私はちなみに原文は飛ばしました)。
日本書紀も合わせて読みたい。