【感想・ネタバレ】和泉式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典のレビュー

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Posted by ブクログ

とても読みやすく、わかりやすい。
そしてそれぞれ章の最後に書かれている川村さんのコメントにはハッとするものがあります。

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2013年01月29日

Posted by ブクログ

これも解説は軽快で優秀。これはおもしろい作品なのね。

先に現代語訳があるのも慣れると読みやすい。これでいいのかもしれん。

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2020年06月15日

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面白かった。平安貴族は、本当に和歌によって自分の気持ちを伝え合うということがよく理解できた。
和泉式部は、実に魅力的な女性だったことがよく分かる。
当時としては、驚き、好奇、批判の的とされてしまうのは理解できる。凄いなとも思う。

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2022年12月30日

Posted by ブクログ

最近、平安時代の書記に興味があって、和泉式部日記を読んでみました。

ここでは、周りからはなかなか認められない、すれ違いの多い切ない恋が描かれていましたが、お互いの熱い気持ちや、愛の深さが描かれていました。

平安時代の恋愛ならではの、華やかな恋愛で私は

p112からの敦道親王の和泉式部に対する和歌の返事の部分が、短くも和泉に対する愛が伝わってお気に入りです。

また、p148の敦道親王の冗談を和泉が不安に思い、その時の焦る様がとても、可愛らしかったです。

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2020年11月02日

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和泉国に赴任していた夫と別れ、バツイチのプレイガール和泉式部。
それとは釣り合わないほどの高貴な弾正宮為尊親王。
本来ならば結ばれることない運命の二人だったが、弾正宮為尊親王は身分を考えず傍若無人の振る舞いをするほどに式部の魅力に惹かれた。
しかし、弾正宮は亡くなってしまう。
悲嘆に暮れる式部と、そこまで兄を夢中にさせた式部へ興味を持つ敦道親王。
式部の思わせぶりな態度に振り回されながらも次第に敦道親王、式部は互いに惹かれていく。

やはり、とはずがたりからも分かるようにこの時代の男はすぐに自分に行かれる女には全く惹かれない。
むしろ素っ気なく、ごく稀に心弾むような言葉をかけてくれる今で言うツンデレを好む男が多い。
和泉式部は恋多き女として知られているがやはりこの引き具合、攻め具合の絶妙さが、多くの人を魅了したのだと思った。
和泉式部の自分はいずれにしろ悪く言われるのは変わらない。なら、敦道親王のそばにいる方がいいと思ったり、北の方を追い出す羽目になってしまっても正気でいる式部の度肝の強さが圧巻だった。

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2020年04月27日

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ネタバレ

恋多き女性といわれる和泉式部。
和泉式部が手がけた『和泉式部日記』は、現代のドラマの脚本にも勝るのではないかと思うほどの恋模様が描かれている。
愛する人が亡くなった後に、その弟である敦道親王と和歌のやりとりをする部分からは、和歌の教養が伺えると同時に、恋多き女性と言われる所以が垣間見られる。

返歌を送られても、すぐに返事をするのは・・と返事をためらう部分や、返信するのは何回かに一度にしようと、駆け引きをする部分は、いつの時代も変わらない心情なのだろう。

挿絵やコラムもあり、古典の知識も深まる1冊。

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2017年10月11日

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和泉式部は即興で歌を詠むのがうまい人、と紫式部は「紫式部日記」で述べてましたが、本当にその通りだと思いました。

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2012年04月01日

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恋多き女性、和泉式部が恋人の為尊親王と死別した後に出逢った為尊親王の弟の敦道親王との出会いから「召人」として正妻、北の方のいる宮の邸に入ってからまでの日記。
編者の川上裕子さんの解説が面白くてとても分かりやすかったです。
確かに、この内容は教科書には向いていなさそうです。

家集(個人の歌集)などに出てくる恋人たちが少なく見積っても10人以上はいたらしいモテモテの和泉式部はプレイガールと噂されていたようですが、ここに描かれる彼女の日々はなかなか切ない印象でした。
北の方が邸を出ていってしまうところでぱったりおわっていますが、その後の年表を見ても波乱万丈な人生だったように思えます。

切なくも苦しい恋愛ストーリーの中に、和歌の教養と自らの一途さをアピールしまくっているような本だなと思いました。

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2024年02月20日

Posted by ブクログ

今まで現代語訳も含め、なぜかあまり読んでこなかった『和泉式部日記』。
正直、魔性の女にそれほど興味がない。
彼女のどこがそんなに魅力的なのか、わからなかった。
さらに、自分の和歌の鑑賞力のなさもあって、彼女の和歌のどこがそんなにすごいのかがわからない。
というわけで、ビギナー向けの本書を読んでみた。

原文を取り混ぜての構成。
分かりやすい解説。
どういう内容かは、これでだいたい把握できる。

皇位を継承する可能性が残っていた時期の為尊・敦道親王に、受領層の娘である和泉が関係することの政治的意味。
まして、為尊親王が夜歩きのせいで病を得て死んだとされたことで、和泉が悪者とされる。

解説によって、こういう背景がわかると、少し関心の持ち方が変わってくる。
敦道が和泉にひかれる気持ちと、彼をいさめる大人たちとの間で揺れるダイナミズム。
和泉自身も、対等な関係での恋愛を貫くか、親王の召人という立場で屋敷に入ることを受け入れるかで揺れ動く。
二人のこういうダイナミズムの中で恋愛が発展していくのだから、スリリングだ。

それにしても、この日記は誰に読ませるつもりで書いたのだろう。
解説者の川村さんは、和泉が敦道親王を擁護するために書いたと考えている。
どういう形で世の中に出たのだろうか。

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2022年08月14日

Posted by ブクログ

そのうち源氏物語などの古典を読めたらと思っているのだが、その前知識として平安時代の文化や貴族の生活様式を軽く学べたらと思って読んだ。訳や解説が易しく丁寧だし、絵やコラムなどもあって当時の雰囲気を知るのにちょうどよかった。内容そのものも面白かったので満足。和歌で想いをやりとりするとはなかなか粋な文化だ。歌が物語を情緒豊かにし、物語がさらに歌の趣を深くしているという感触があったが、この歌と物語の共鳴が生む効果の絶大さは新鮮な驚きだった。

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2017年02月01日

Posted by ブクログ

甘くて夢のような恋愛物。後ろめたく、先行きの不安があるからこそ燃え上がるみたいな話は好き。歌も素敵で物語に浸ってうっとりしました。

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2011年09月27日

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