知念実希人のレビュー一覧

  • 祈りのカルテ
    短編集風なので読みやすかった。最後の方、感動して泣きそうになった。ドラマの方も見たいと思った。様々な患者さんに毎日寄り添っている医者は凄いなと改めて感じた。
  • 吸血鬼の原罪 天久鷹央の事件カルテ
     知念実希人さんの天久鷹央シリーズ最新刊は、新潮文庫NEXではなく実業之日本社文庫から刊行された。既刊作品もすべてリニューアル刊行されるという。

     都内で相次いで見つかった3体の遺体には、共通点があった。いずれも首筋に2つの傷跡があり、ほぼすべての血液が抜き取られていた。まるで「吸血鬼」に襲われた...続きを読む
  • 仮面病棟
    ミステリーものに最近ハマった自分には満足感でいっぱいの作品だった。
    真の犯人は薄々勘付きながらも、速水先生同様に彼女が醸し出す悲劇のヒロイン感にたじたじだった。速水先生が彼女にのめり込む描写が多いが故に、真実が明らかになった時の気持ちの落差を感じた。その一方で、まあいい思い出ってことでよかったのでは...続きを読む
  • 十字架のカルテ
    「全ての人間が、自分と同じような感性を持っているとは思わない方がいい。」
    この言葉がとても印象に残りました。
    「精神鑑定医」や「触法精神障害者」について知らなかったことが知れて、勉強になりました。
    フィクションとは分かっていても、とてもリアルな描写に引き込まれました。
  • 傷痕のメッセージ
    借り物。
    思ったよりだいぶ面白かった。こういうことかな、え、違うの?、あ、やっぱりそうなの?とドキドキしながら素直に楽しめました。
  • 傷痕のメッセージ
    ずっと隠されていた真実を知ったとき
    読んでいる私まで苦しくなったけど
    メッセージの意図に気づいて
    本当に良かったなぁと思いました。

    20年以上隠されてきた
    真実には大切に想う気持ちがあって
    家族の絆は血の繋がりだけではないと感じました。

    医師免許を持つ知念実希人さんが書く本は
    実際にありそうでな...続きを読む
  • 機械仕掛けの太陽
    この本を読むのは本当に苦しかった。

    検査や治療に不安を募らせていく患者さん。
    大切な家族が頑張っている時に側にいられない家族。
    顔を見られない不安が痛いほど分かるから
    患者さんと家族を会わせてあげられないことが辛かった。
    そして
    患者さんの最期を医療スタッフで看取った時は
    本当に申し訳なくて辛かっ...続きを読む
  • 真夜中のマリオネット
    救急医のキーワードから
    病院でのミステリーかなぁ
    と思って手に取った1冊。

    確かに病院から始まるミステリー。

    「真夜中の殺人魔」に婚約者を奪われた救急医と
    事件現場から逃走した患者
    その2人から始まったミステリー。
    患者が犯人である確証を得るために調べる内に
    罠に嵌められたのかと思い始める。

    ...続きを読む
  • 祈りのカルテ
    医療ミステリ短編集。新米医師の諏訪野良太が初期臨床研修で様々な科を回り、患者の謎を解いていくお話。
    精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科を順に回っていくので、それぞれの科の様子を少しずつ知ることができ、とても楽しめました。
  • 十字架のカルテ
    知念実希人さんの作品。
    光陵医科大学附属雑司ヶ谷病院の新人医師・弓削 凛は、精神鑑定医を目指していた。
    指導医であり、この分野の第一人者である影山 司院長の元、日々の仕事に邁進する。
    彼女には、どうしても精神科医にならねばならない隠された過去があった...

    ・闇を覗く
    ・母の罪
    ・傷の証言
    ・時の...続きを読む
  • ひとつむぎの手(新潮文庫)
    過酷な大学病院心臓外科で働く医師の姿をヒューマンに描く医療小説。ミステリーの要素も取り入れ、医局内のしがらみ、手術現場など現役医師ならではの踏み込んだ描写が秀逸な作品。純正医大附属病院の心臓外科に勤務する平良祐介は激務に耐えながら一流の心臓外科医を目指していた。彼は、医局の最高権力者である赤石教授か...続きを読む
  • 仮面病棟
    初めてミステリー、サスペンスものを読んだ。
    小説とは分かっていても終始自分がピエロと対峙しているようでハラハラした!

    結末を知ったあとの第一声は「うわあ、、、そうかあ、、、」です。
  • 優しい死神の飼い方
    初めて読んだ知念実希人さんの作品。
    ほんわかして優しくて,涙が止まらないミステリーでした。中学生の時に初めて読んで,今でも私のいちばんの作品です。
  • 祈りのカルテ
    それぞれのエピソードが短くまとまっているので、とてもよかった。
    それぞれの科で研修を開始、問題発生、推理、解決、指導医からのコメント、という流れがすごく聴いてて気持ちいい。
    ステージをクリアしていくような感じ。



    そして、あの展開で循環器内科を選ぶ流れが、知念実希人作品に出てくる医者って感じ。
    ...続きを読む
  • 機械仕掛けの太陽
    感服した。これはコロナウイルスと戦う為に最前線に立った医療従事者たちの「戦記」である。
    物語は中国でコロナウイルスが発生したところから始まる。コロナウイルスのパンデミックが人々の営みを奪い、変異種が発生し、精神が崩壊しそうな中で(挫けそう、などという生易しい言葉ではない!)それでも医療従事者たちは最...続きを読む
  • 崩れる脳を抱きしめて
    どんでん返しがあると予想しつつ読み進めた。結果的にはその予想をしつつも移り変わる話を信じていた自分がいた。それはとても自然な流れ、話だけではなく気持ち、感情の移り変わりがあるからこそだと思う。以下は自分が覚えておきたいやりとり、記しておく。


    「生きる、生きてきた意味」ー「わからない、わからないな...続きを読む
  • 死神と天使の円舞曲(ワルツ)
    知念さんの作品に触れたのは、死神シリーズが初めてだったなあ。もしかして…でも…やっぱり…いやいや…うーん死神シリーズは終わりかしら。私もいつか人生を真っ当したら、レオやクロみたいな「天使」に連れて行ってもらいたい。
  • リアルフェイス
    依頼者の顔を変える天才美容外科•柊貴之。ブラックジャックのように金さえ積めばどんな要望にも答える彼の元には、奇妙な依頼が迷い込む。そしてそこに彼自身に関わる殺人事件も絡んで来て。
    スピーディーな展開と登場人物のキャラクターに一気に引き込まれて、あっという間に読み切ってしまいました。
  • ムゲンのi : 下
    まさに、ファンタジー✕ミステリー✕医療!
    たぶんこの作品が好きならば、同じ作家さんの死神シリーズは好きかなあと思う。(死神シリーズよりはファンタジー色強めな気も)

    一つずつ謎をときつつ、一本の大きな謎が次第にわかっていく……というスタイル。
    最後まで展開・患者・犯人は読めませんでした。

    最後まで...続きを読む
  • 機械仕掛けの太陽
    コロナ禍が落着き日常に戻りつつある今この作品を読えた時、いかに医療従事者が心身共に疲弊しその限界を超えて対応してくれていたかがよく分かりました。本当に感謝しかありません。