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次々とマブイグミを成功させる識名愛衣。次第に、患者の心の傷が都内西部で続発する猟奇殺人と関係があることに気づく。しかも、その事件は23年前に発生した少年Xによる通り魔殺人とも繋がっていた。少年Xは愛衣にとっても忌まわしき存在だった。最後の患者の正体とは? 失踪した父親は少年Xの何を知ったのか? 愛衣はトラウマを乗り越え、難事件の真相究明に立ち向かう。医療×ミステリー×ファンタジー、驚きと感動のフィナーレ!
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Posted by ブクログ
下巻。ちょっとネタバレになりますが、主人公の父親が姿を消してから以降でぐっと面白くなります。夢と現実のはざまを少しずつ明らかにしていく描写がとてもいいです。 「パプリカ」を彷彿とさせるお話ではありますが、あれほどの狂気は孕んでいません。読み終わるときっとスッキリした気分になります。
まさに、ファンタジー✕ミステリー✕医療! たぶんこの作品が好きならば、同じ作家さんの死神シリーズは好きかなあと思う。(死神シリーズよりはファンタジー色強めな気も) 一つずつ謎をときつつ、一本の大きな謎が次第にわかっていく……というスタイル。 最後まで展開・患者・犯人は読めませんでした。 最後まで...続きを読む読み終えると、この作品のタイトル、これ以上はないくらい合っているなあと思いました。
とても面白い。 所々に伏線はあるが、最後まで展開が読めなかった。 真相が分かった後も、ストーリーの展開に感嘆させられた。ファンタジー、ミステリー、サスペンス要素が上手く融合された傑作だと思う。
夢中になって読める本だった! 最後…そうなるのかーーという感じで。 家族の話も( ; ; )ぐっときた。
ファンタジー要素に最初は「えっ?」ってなったけど、読んでて楽しかったしその人の潜在意識を分かりやすく理解できてよかった。ハリーポッター感も感じた笑 人は沢山死んでるけど、終わり方も暖かい終わり方で個人的には好き。愛に気づいて、困難を乗り越え成長していくというのは、これからの人生で大事なことなのかな~...続きを読むと思った。 所々ある小さな違和感が一気に回収されて楽しい。 ククルって呼ぶのは、ペットの犬を犬って呼んでるようなもの?笑とちょっと思った
ファンタジーで、そこまで医療要素は強くなかった。ミステリーでグロテスクな表現もありますが、世界の描写が綺麗で癒される部分もあり、かわいいキャラクターもでてきたりして、最後は心が温かくなりました。
上巻の美しい描写はいったいどこに行ったという具合に、辛い場面が次から次へを押し寄せてきます。主人公が迎えるであろう結末が、読み進めるうちにだんだん予想できる話の展開が辛くて苦しいのに、どのように収まるのか気になって、焦るように読んでしまいました。 ファンタジーなので、御都合なところもありましたが、...続きを読む医療+ファンタジーという設定が面白かったです。
世界観10/10点(一気読み!最後は心が満たされました!) 惹き込まれ10/10点(ラスト50Pそういうことかと好きになる!) キャラクター10/10点(ククル!愛されるキャラ!) 読みやすさ10/10点(主人公の亜衣に入り込むことまちがいない!)
眠りから覚めない謎の病気を治すために、ユタの血を引く医者がマブイ(魂)を再び戻すお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 展開も結末も予測不可能な超大作ミステリー!! 若き女医は不思議な出会いに導かれ、人智を超える奇病と事件に挑む。 眠りから醒めない四人の患者、猟奇...続きを読む的連続殺人、少年Xの正体―― すべては繋がり、世界は一変する。 眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレスという難病の患者を3人も同時に抱え、識名愛衣は戸惑っていた。 霊能力者である祖母の助言により、患者を目醒めさせるには、魂の救済〈マブイグミ〉をするしか方法はないと知る。 愛衣は祖母から受け継いだ力を使って患者の夢の世界に飛び込み、魂の分身〈うさぎ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑む――。 --------------------- 眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレス 同時期に発症した患者4人のうち3人の主治医となった識名愛衣 ユタだったという祖母はマブイグミを行う必要があるという 患者の夢の中でマブイグミを行う過程で明かされていく患者同士の繋がりや識名愛衣のトラウマとなった事件 スピチュアル+ファンタジー+医療+ミステリーという異色の組み合わせの物語 マブイに関する小説といったら「豚の報い」を思い浮かべるけど、この作品はファンタジー要素が強い そして夢幻の世界で幻想小説っぽいのに、患者の背景や事情はあくまでもリアルで医学的に正しそうな事が前提になっているという、リアルと虚構のバランス感が知念実希人さんらしい 本人の「マブイ」を映し出した鏡のような存在の「ククル」 愛衣のククルは、うさぎのような耳を持った猫 患者の夢の世界で過去の記憶をヒントに、昏睡に至った状況や患者ノククルを見つけてマブイグミを行う過程で見えてくる病気や事件の背景 マブイグミを行う一人目の患者、片桐飛鳥 パイロットだった父親に顎がれ、念願叶って同じ職業に就く目前に事故に遭い、パイロットへの道は閉ざされる しかもその事故は父親のせいで…… 二人目の患者、佃三郎 冤罪事件を手掛ける老弁護士 殺人事件の一審の判決後に証言を翻した容疑者の無実を信じ、二審から担当弁護を引き受ける 結果、無罪判決を勝ち取るも、その後には思わぬ展開を迎える 果たして自分のやった事は正しかったのかと悩む 三人目の患者、加納環 二人目の患者の佃に弁護を依頼した、容疑者の同級生 容疑者との再会から事件に至るまでの第三者としての視点 そして自分の人生の振り返り また、愛衣は23年前に連続通り魔殺人事件の被害者で 当時の精神的なショックから記憶が朧気なところがある 犯人の少年Xがイレス発症や再び起こっている連続殺人事件にどう関わっているのか? そして、先輩医師の杉野華が主治医を務める4人目の患者は誰か? 過去の連続殺人事件事件、イレス発症の謎、現在起こっている連続殺人事件の真相とは? 序盤から、愛衣が実家に帰ったところで引っ掛かりがあったけど 下巻の地震のあたりでは明らかに違和感を感じる なるほど、そんな事だったのねぇ…… それにしても、イレスという架空の病気で しかも治療方法はスピリチュアルでファンタジーなのに 病気になった背景や病気はとてもリアリティと説得力があるというミステリと医療ものの土台がしっかりした構成の確からしさを感じる 4人目のイレス患者はちょっと違う人を想定してた でも、言われてみればそうだなと納得感がある イレス患者の繋がりにしても、愛衣の23何年前の事件にしても、序盤はそれぞれの繋がりが見えないけれども 断片的な情報の小出しとミスリードっぷりに見事に騙されたなぁ
医療+スピチュアル+ファンタジー+ミステリーのMIXエンターテイメント 分かっちゃいるけど、最後はぐっとこみ上げるものがあります。 下巻です。 二人のマブイグミを成功させ、魂を救済、治療した愛衣。 しかし、イレスになった原因と、都内で発生している殺人事件との関係に徐々に気が付いていきます。 そして...続きを読む、その事件は、愛衣自身が受けた過去の事件=少年Xによる通り魔殺人ともつながっています。 その事件で亡くなった愛衣の母親 少年Xとは誰なのか? そんな中、三人目の患者は老弁護士が弁護した男の彼女。 彼女が持っていた闇とは.. そんな中、愛衣の父親が祖母と共に失踪。 父親はどこに行ってしまったのか? ここから、すごい展開になっていきます。 おもわず、え?っと唸ってしまった。 全ての事件の真相と伏線が回収されていくことに。 そこにあったものは、深い愛。 そして、最後の救済へ。 思わず、熱いものがこみ上げてきました。 「驚きと感動のフィナーレ」は言い過ぎではなかった! 「ムゲンのi」 は無限の愛であり、I(私)であり、愛衣であり、i(虚構の世界)であり、うまいタイトル(笑) お勧めです。
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