橘木俊詔のレビュー一覧
-
「都市部の学生が優位」とか「親ガチャ」(=親の年収)とかの話かと思いきやそれは冒頭だけで、大半は国外との比較。国内で叫ばれる公平とはなんなんだろうかと考えさせられるとともに、米国とかドイツ、フランスの大学進学について学ぶことができた。章だてもすっきりしていて文章が読みやすかった。著者のほかの本も読ん...続きを読むPosted by ブクログ
-
50項目の統計データを挙げ、それぞれ3,4ページの解説がなされている。
諸外国との比較はとても興味深かった。
福祉大国北欧、自立の国アメリカとよく言うが、その成り立ちにも簡単に触れられている。
末尾のまとめの項目が、著者の論じたい主張なのだろう。わかりやすくまとめられていた。
日本はこの先、家族が責...続きを読むPosted by ブクログ -
格差、貧困、生産性、そしてジェンダーギャップが気になりますが、全部ミライが見えにくいのです。脳みそが千切れるぐらい考えてみるべきなのでしょう。Posted by ブクログ
-
私学の雄、早稲田大学と慶應義塾大学が、いかに躍進を遂げたかを分析した本。
早稲田と慶応が名門となった要因だけでなく、大学教育の目的や今後の大学教育のあり方についても書かれています。Posted by ブクログ -
社会と経済の関係についてお粗末な知識しかありません。経済学の基礎知識もありません。そんな私に、ザックリと社会と経済について、日本で起こっていることを教えてくれる良い本でした。心の準備が出来ていないこので、これ以上の身も蓋も真実は受け止めきらないので、逆にフワッとした感じは助かりました。Posted by ブクログ
-
進学校が進学校になっていく経緯から、どんどん引き込まれていきました。
ちょっとした興味から読んだのですが、先がもっと読みたくなり、購入までいきました。 -
アダムスミスの時代には、ヒュームなどにより自由主義経済の利点は主張されていた。分業論や価値論は、独創性がある。道徳感情論では、道徳が重要であることを説いた。一歩間違えば不正に訴えて競争に勝とうとする人が出ることを心配した。野心が、経済発展をもたらす半面、道徳心が欠ける人の不正を呼び起こす可能性がある...続きを読むPosted by ブクログ
-
主に学校選択から就職、キャリア前半までのあたりでの女子の選択。今一つぴんと来ないところもあるが、東大卒の女性のデータが出てたのがおやおやでした。でも、専門職って幸せな選択かねえ。どうやっても女子は苦渋の選択になっちゃうよね。Posted by ブクログ
-
明治維新から始まる高級軍人・官僚登用の仕組みや実績、日本の政治家や経営者、ガリレオやニュートン、マルクスなど世界の知的エリート達の生涯など、エリートに関する論。
特に日本での学業重視傾向は、昔からの特徴であるが、幼年学校からの囲い込みによる、視野の狭い人材育成・登用をしたが故に、破滅の道を歩んだ日本...続きを読むPosted by ブクログ -
著者は灘の本流とは違い、高校からの入学で落ちこぼれ(本人が書いている)
多少、強引なところもあるが
灘校生のアンケートなどはデータとして面白い
これは灘卒業だから協力してもらえたこと
実像という意味で★4つPosted by ブクログ -
橘木先生が書かれたものとは思えないほど軽やかな内容でとても読みやすい。
日本の経済学部、経済学者についてざっくりと、いい意味でミーハーな知識を得るのにとても優れた本ですPosted by ブクログ -
10数年前に格差社会の到来について口火を切った橘木教授の近著です。機会均等・平等を何にも増して重要な目標とする価値判断に貫かれ、かずかずの機会不均等につき、データ解析に基づき、問題点を明らかにし、かつ、教授ご自身の見解、見方を述べる著書で大変勉強になりました。Posted by ブクログ
-
世帯の格差というのは「妻が働いているか否か」で決まる側面がある。かつては夫の収入が低い妻が働くという法則があったが、いまやはそれは崩壊し、保育所の不足などで、貧困状態にありながらも働くことのできない妻もいる。その一方、医師夫妻に代表される、高所得の夫と高所得の妻という「パワーカップル」も存在する。...続きを読むPosted by ブクログ
-
なんとなくしか意識していない夫婦間の格差問題に真正面から取り組んだ1冊。所得格差を個人でなく家庭として捉えたり、夫婦間の差や組合せを論じたりと、興味深い視点の本。夫婦という一対のペアでは経済ポートフォリオを考えても存在が難しい世の中になりつつあるのかもしれない、そんなことを考えてしまいます。Posted by ブクログ