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私大の両雄躍進の秘密とその課題を徹底解剖。階層固定化社会の象徴としての慶應。拡大化を図る早稲田。戦前、帝大の後塵を拝していた両校がなぜ成功を収めたのか。格差社会論の権威が解く、名門私大の経済学。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
私学の雄、早稲田大学と慶應義塾大学が、いかに躍進を遂げたかを分析した本。 早稲田と慶応が名門となった要因だけでなく、大学教育の目的や今後の大学教育のあり方についても書かれています。
早慶のそれぞれが、創設者の見学の精神を色濃く反映し、共通一次の導入、国立大の一期・二期制廃止、東京集中といった背景のもとに、存在価値を増してきたことを分析的に述べている。 とりわけ、慶応の一貫教育とそれも要因となる同窓意識の高さ、実業界での強さなど、強みでもあり、これからの展開でどうなるだろうか...続きを読むと問題を投げかけている。 最後には、大学経営の在り方にまで及び、少し視点がぼけたかもしれない。
慶応やら早稲田やらの本はたくさん出ていますが、それぞれの出身者傾向は核心をついたものになっています。 しかもこの2校のカラーを大隈重信、福沢諭吉が作った歴史に帰って分析しているのは面白い。 出身者の方でも母校のことを知ることができる良い本だと思います。
早稲田と慶応の歴史や特徴をよく知ることができた。ずっと関西で生きてきたのでほんとにイメージでしかとらえてなかったので、少し印象は変わった。ただ、最終章の大学教育についての記述は、何が主張したいのかよく分からなかったし、少しずれているような気はした。 橘木先生がコンプレックスを抱いているような記述(...続きを読む灘出身の落ちこぼれ)もあり、これも驚いた。
なぜ早慶の両校がこれほどまでに地位を高めたのか? 大学格差社会を勝ち残る戦略とは? 一貫教育、人材力、研究水準など、私学の両雄、早稲田と慶応を徹底解剖。。 この手の本はどちらかのOBの手になるとどうしても片方への肩入れを疑ってしまうが、本書の著者は労働経済学者で国立の小樽商科大、阪大大学院の出身と...続きを読むのこと。道理で早慶をフェアに論じているわけだ。両大学が抱える問題点の指摘はなかなか鋭く興味深い。 (C)
早稲田と慶応を比較しつつ、 大学、特に私学は今後どうすべきかを少しだけ論じている。 早慶出身者が自分の大学の歴史や特徴を知るためとか、 早慶を志望する受験生などが読むといい本かも。
[ 内容 ] なぜ早慶の両校がこれほどまでに地位を高めたのか、というのが本書の関心であり、そのことを幅広い視点から論じている。 戦前にあってはこの両校は東大・京大などの帝国大学の後塵を拝していた。 戦後のある時期から早慶両大学は国立の名門大学に急追をかけ、現在、すでに追い越している分野もある。 例え...続きを読むば、政界、マスメディア、文壇における早稲田、経済界、政界における慶応である。なぜ早慶はこのような成功を収めているのであろうか。 [ 目次 ] 第1章 早稲田と慶応はなぜ伸びたか(戦前日本の学歴社会 戦後学制改革の波紋 沸騰する早慶人気) 第2章 二人の創設者-福沢諭吉と大隈重信(啓蒙思想家・福沢諭吉 政治家・大隈重信 早慶の出身者たち) 第3章 慶応と階層固定化社会(慶応式一貫教育 慶応生事情 慶応素鬱行政の結束力) 第4章 早稲田とマスプロ教育(早稲田の人材力 早稲田人の「個性」 規模拡大路線の功罪) 第5章 大学の生きる道(大学とは何か 大学の財政 私学の生きる道 早慶の進む道) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
昔、国立大学の方が私学よりも優秀と看做されていた時代があった。どうしようもない時代。 卒業生が多すぎる大学に価値が高いとは思えない。 橋本、小渕、森、小泉、福田と立て続けに早慶出身の総理が出ている。
早稲田と慶応の特徴をまとめた本です。 著者は同志社出身ということもあり、 客観的に両方を見れる方の意見なのが良いところです。 慶応のことはほとんど知らなかったので 卒業生の結びつきの強さなど参考になる部分が多かったです。 二つの大学のおおまかな特徴を捉えるには良い本だと思います。
戦前の国立大学圧倒的優位の状態から早慶が躍進して来た経緯について分析している。 創設者が有名人で建学精神がはっきりしていることが発展に寄与したという説明にたしかにそうだな〜とひどく納得した。 早稲田 反骨精神、個性尊重→マスコミ、政治 慶應 実学尊重、結束力→経済界
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