橘木俊詔のレビュー一覧

  • 大学はどこまで「公平」であるべきか 一発試験依存の罪
    <目次>
    第1章  なぜ一発試験依存が進んだのか~大学受験の不都合な真実
    第2章  入試罪悪論~なぜ「公平性」が求められてきたのか
    第3章  変わるエリートと大学の姿~教育はどう変わったのか
    第4章  世界で求められる大学の変容~研究はどう変わったのか
    第5章  「大卒=非エリート」時代の大学論~何...続きを読む
  • 離婚の経済学 愛と別れの論理
    新書の定めか、折角の研究データ、図表が小さく、残念。
    「経済」により深く斬り込み、未来予測が有れば、と、これも残念。
  • 灘校~なぜ「日本一」であり続けるのか~
    読みたいところだけ拾い読み。進学理由が、より偏差値の高い大学進学率ではなく、校風、自由を求める生徒が多かったデータは意外だった。また、国語の学習より、数学、外国語の勉強が多かったことも意外だった。ここからは憶測だが、灘高に入る時点で論理的思考力は完成されているため、数学、外国語にあてる学習の割合が高...続きを読む
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    夫婦格差社会(橘木俊詞・迫田さやか)
    『夫の収入が高ければ妻は専業主婦となり、夫の収入が低ければ妻が働き出す。』この効果によって、夫婦間(とこの本では言っているが世帯間のことと思われる。)の格差が平準化されるという『ダグラス・有沢の第二法則』。この法則が、夫の収入と無関係に働くようになった妻の影響(...続きを読む
  • 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか
    格差についての一般教養・概論的な本。
    巻末に大量の参考文献が掲載されているので、関心があるものをこの本から深めていく感じ。
  • 離婚の経済学 愛と別れの論理
     「判断力の欠如によって結婚し、忍耐力の欠如によって離婚し、記憶力の欠如によって再婚する」(フランスの劇作家、アルマン・サラクルー)。ロシアでは6~8割、アメリカでは5割、日本でも3組に1組が離婚する。その離婚について、国際的な比較、日本の離婚の歴史、不倫や離婚・養育費・再婚の実態を解説しながら、橘...続きを読む
  • 「地元チーム」がある幸福 スポーツと地方分権
    <目次>
    序章   「東京一極集中」は何が問題なのか
    第1章  「スポーツの中央集権」が生み出す功罪
    第2章  プロスポーツはすでに「地方分権」にシフト
    第3章  プロスポーツが「地方都市」で繁栄する効果
    第4章  地域のライバル意識による「ダービー・マッチ」
    終章   プロスポーツ「地方分権」のさ...続きを読む
  • 「地元チーム」がある幸福 スポーツと地方分権
     パンフレットのような企画書のような。
     薄い感じ。
     「フットボール批評」の記事みたいなものを期待していたのですが。
  • 子ども格差の経済学―「塾、習い事」に行ける子・行けない子
    教育を誰が負担すべきか、という議論をするなら、
    結論ファーストで書いたほうが分かりやすいかも知れない。
    データは非常に興味深い。
    直接、生データ見て仮説だてするのが楽しいのだ。
  • 新しい幸福論
    以前、著者の本を読んだときに、この本が紹介されていて興味をもったので読んでみた。論調はかなり私が支持するところに近い。だけど、以前読んだこの著者の本でも感じたのだが、何だか妙に冷めた感じがする。大いにうなずけることが書いてあるのだが、そこに熱意が感じられないとでもいおうか。データを示しながら論を展開...続きを読む
  • 男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか
    サブタイトルで提起している問題の答えが書いてある本じゃない。著者は経済学者なんだけど、生物学、人類学などの言質をもとに男、オスの生態、またデータや統計資料をあげながら、父系的社会の崩壊の要因ではないかと述べていく。
    暮らしにくい現代日本社会を政治の不備から説いていたりもして、論旨がずれていくようにも...続きを読む
  • 学歴入門
    そもそも「学歴」の意義とは何か?

    日本の大学生が、入学後に勉強しなくなるのはなぜか?

    色々と示唆に富む。
  • 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか
    格差社会に入った日本において、人の境遇と成功の原因について「遺伝」「能力」「環境」「努力」「運」の視点から検討する。ベースは学術的研究成果や知見。自分の能力と特性に合致した合理的な努力をするための基礎知識。

    人間皆平等、として差を無視するより、きちんと考慮した方がよい時代になったってことですね。
  • 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか
    <目次>
    はしがき
    第1章   遺伝~親が優秀なら子どもも有能か
    第2章   能力~体力・知力・学力・性格…
    第3章   環境~育てられ方、教育の受け方
    第4章   努力~どれだけ頑張ればいいのか
    第5章   運~運・不運を探求する

    <内容>
    アメリカのライターが好んで書いているテーマを、まとめて...続きを読む
  • 子ども格差の経済学―「塾、習い事」に行ける子・行けない子
    取り上げているデータは、目を通す価値があると思いますが、文章には、見るべきところ(読むべきところ)が少なかったように思います。
    データの読み取りに関する記述についても、どこに着目すべきか、どのように解釈すべきかの基準が、随分と主観的な印象を受けました。

    と書いてきて思ったのですが、科学的であろ...続きを読む
  • プロ野球の経済学―労働経済学の視点で捉えた選手、球団経営、リーグ運営
    経済に精通する大学教授であり、野球への造詣も深い著者がプロ野球を経済的観点から見た考察を書いた一冊。

    選手の年俸や球団やリーグ運営、日本プロ野球の歴史などスポーツとしての野球の問題点や米大リーグとの違いなど普段知ることのできないプロ野球の裏側を本書で知ることができました。
    また、2004年に起きた...続きを読む
  • 子ども格差の経済学―「塾、習い事」に行ける子・行けない子
    これまで目を通した記事や論文を寄せ集めてわかりやすく、まとめ解説した本。新しい知見はないが、子を持つ親にとっては、情報を整理する上で一読するとよいかもしれない。
  • ニッポンの経済学部 「名物教授」と「サラリーマン予備軍」の実力
    経済学部という視点から大学を論じているが、前半は経済学の一流どころの研究者の紹介。そして、後半は、結局のところ、偏差値と同じく昔からのトップ校・一般校・底辺校の序列があるということか。特に目新しさはない。
    一方、海外と日本のビジネススクールの対比と学生レベルの違いなども論じられているが、少子化時代の...続きを読む
  • 新しい幸福論
    橘木さんがこんなゆるふわな本を書くなんて残念、、
    説得のためなのだろうとはいえ、真実に対する誠実さを失って欲しくなかった。。
  • 新しい幸福論
    相対的貧困=国民所得の中位者の所得の50%に満たない者をいう。

    国民の目標の多様化が背景にある。

    再配分機能が弱い。今までは所得の不平等度が低かった。

    新自由主義、市場原理主義では資源配分はパレード最適になるが配分を最適にするとは言っていない。

    連合が労働者の代表=正規労働者の既得権益を守る...続きを読む