橘木俊詔のレビュー一覧
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私はもともとは情報科学で数学をやっていて、そこから経済学に転向したのもあり、主に数学を使う経済学を突貫工事で勉強してきました。
そんなわけで、学生時代には経済学の歴史については手が及ばず、いつかこの分野の本を読んでみたいと思っていた時に出会ったのが本書です。
読後感としては、広く浅くという感じが...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルと、オビの「二極化する日本の夫婦―鍵を握るのは妻だ!」という言葉にひかれて購入。
なんとなく「そりゃそうやろー」と思っていることを、データを示して細かく説明してもらった論文。みたいな感じ。
旦那の稼ぎが十分あっても、必ずしも専業主婦を選ぶ嫁ばかりではない
奥さんが働くことで、日本の夫婦格...続きを読むPosted by ブクログ -
高齢化、人口減少は、一人暮らしの人々を増加させていくが、結果的に人との繋がりがどんどん希薄になった場合には誰も助けてくれないし気にもかけてくれないしゃかいにならざるをえないのだと思う。
この流れを、もはや止めることは難しいのではないだろうか。
であるならば、自分としてこれから生きていくためにどう...続きを読む -
早慶のそれぞれが、創設者の見学の精神を色濃く反映し、共通一次の導入、国立大の一期・二期制廃止、東京集中といった背景のもとに、存在価値を増してきたことを分析的に述べている。
とりわけ、慶応の一貫教育とそれも要因となる同窓意識の高さ、実業界での強さなど、強みでもあり、これからの展開でどうなるだろうか...続きを読むPosted by ブクログ -
スウェーデンとデンマークという2つの福祉国家にあっても、財源調達は前者が保険料方式で後者は税方式。後者が望ましいと考える。Posted by ブクログ
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慶応やら早稲田やらの本はたくさん出ていますが、それぞれの出身者傾向は核心をついたものになっています。
しかもこの2校のカラーを大隈重信、福沢諭吉が作った歴史に帰って分析しているのは面白い。
出身者の方でも母校のことを知ることができる良い本だと思います。Posted by ブクログ -
こないだ帰省した時に、地元の本屋で見つけた。目立つように置かれていてついついそのローカルな戦術が嬉しくて買ってしまった。実家からもっとも物理的に近い距離にある高校だし、まあ縁がないわけではない。わが母校の名前も多少出てくる。まだ読んでいる途中だが、読んでいてなかなか面白い。教育や経済がわりと自分の関...続きを読むPosted by ブクログ
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早稲田と慶応の歴史や特徴をよく知ることができた。ずっと関西で生きてきたのでほんとにイメージでしかとらえてなかったので、少し印象は変わった。ただ、最終章の大学教育についての記述は、何が主張したいのかよく分からなかったし、少しずれているような気はした。
橘木先生がコンプレックスを抱いているような記述(...続きを読むPosted by ブクログ -
習い事は比較的安いもの
家庭が教育に熱心になる
ただお金をかけることではない
運もある
いちばんいい投資は、読書と自然に触れさせること
そして、礼儀Posted by ブクログ -
離婚にまつわる言説を統計的データを元に、文化的な背景を論拠として探る。
現在の離婚率が斯々然々であるという出発点もトピックとしては刺激的であるが、かつての日本や諸外国との数値上の違いが存立する文化的違いに還元されうるという説明自体は興味深い。
表題含め、危機を論って耳目を引こうという際どさのような...続きを読むPosted by ブクログ -
スポーツによる地域の活性化というものに最近興味があり、関連する作品を読んでいます。
本書は、「プロスポーツを進行することがその地域の活性化に大いに貢献する」ことが本旨となっています。オリンピックや箱根駅伝などを例にしながら、スポーツにおける東京一極集中、商業主義、勝利至上主義などの課題を挙げた後、昨...続きを読むPosted by ブクログ -
薬剤師についての記載がない。
リケジヨの大きな一画を成している薬女について記載がないなんて・・・。
以前東洋経済だったか週刊ダイヤモンドだったか
薬剤師養成大学NO.1は、京都薬科大学としていた。
関西では国立大学の京都大学、大阪大学に薬学部がある。
このクラスは創薬の研究者を育成する。
そ...続きを読むPosted by ブクログ -
国内だけの話で完結するのではなく、OECD等と比較して相対的に自分たちの立ち位置を知ることができてよかった
都道府県別に比較したデータもあり、ケンミンショー的な雰囲気も味わえますPosted by ブクログ -
タイトルを見て、手に取った。
この手の教科書的な本は結構読んできたので、全体をプレビューしてど知識を足していこうと読んだ。
社会保障の内訳の変遷は、こういう観点で読んだことがなかった。戦後の、社会保障とは高齢者への福祉である、という経緯が依然として強いのは印象的だった。
一方で日本は教育費支出を...続きを読むPosted by ブクログ -
世帯の格差が広がっている理由は「女性の就業、収入」
以前は高収入の夫の妻は無業で、低収入の夫の妻はその収入を埋めるために就業していた。
しかし現代ではそうでなく、高収入の夫を持つ妻も働いたり、低収入の夫でも無業の家庭があるという。
また、前者の高収入、高学歴、高職業の世帯を「パワーカップル」低収入...続きを読むPosted by ブクログ -
不倫とは、離婚を我慢する憂さ晴らし?
→長期的には、異性関係を理由とした夫からの申し立ては1975年に22.8%だったのが、2018年には13.8%に低下している一方で、妻側からでは1975年には34.3%であったのが2018年には15.8%と大きく低下していることが確認できる。これは極端に不倫や浮...続きを読むPosted by ブクログ -
公立、私立の良い点、良くない点を学力、コスト、人間関係の視点からまとめた本。
それぞれ予想通りという感じ。
私立の方が、いじめは少ないが、深刻化しやすいというのは驚いた。
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<目次>
序章 日本の今とコロナ
第1章 日本経済の健康診断
第2章 教育格差
第3章 日本人の労働と賃金
第4章 日本人の生活
第5章 老後と社会保障
第6章 富裕層と貧困層
第7章 地域格差
第8章 財政
終章 今後の日本の針路
<内容>
著者の本職っぽい仕事。さまざま...続きを読むPosted by ブクログ -
50 項目のテーマ毎に様々なデータに基づきその実態を分析。イメージと異なる数値も意外と多いことを再認識した。ファクトフルネスの重要性と、その数値の背景や原因をしっかり認識することが、今起きている状況を表面的でなく正しく理解することに繋がり、これからを考える上でとても大切なことだと思う。Posted by ブクログ