橘木俊詔のレビュー一覧

  • 新しい幸福論
    相対的貧困=国民所得の中位者の所得の50%に満たない者をいう。

    国民の目標の多様化が背景にある。

    再配分機能が弱い。今までは所得の不平等度が低かった。

    新自由主義、市場原理主義では資源配分はパレード最適になるが配分を最適にするとは言っていない。

    連合が労働者の代表=正規労働者の既得権益を守る...続きを読む
  • 日本のエリート リーダー不在の淵源を探る
    「日本のエリート」
    はじめに「エリートとは、社会の先頭に立って社会や組織の指導者として、人々を牽引していく人のことである。」と定義している。
    軍人、官僚、政治家、経営者、そして社会に大きな影響を与えた知識人をエリートとして考え、明治以降のそれぞれの時代に必要とされたエリートとその功罪について議論して...続きを読む
  • 経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生
    比較的最近の大学事情がわかる一冊です。

    ゆとりだから学生が勉強してない、といえるのかどうか、口にする前によく現実を知りたい方におすすめです。
  • 経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生
    ざっとめくった感じアオリほど刺激的な論調ではなくむしろまともで今の大学の問題点をちゃんと指摘していると思う。特殊な論調とかあんまり見られない。基本的にはアメリカ型のちゃんとした研究とちゃんとした教育をしよう、って感じ。上から下までの大学の取材もしている模様。





    「実際、私が日本でヒアリングを...続きを読む
  • ニッポンの経済学部 「名物教授」と「サラリーマン予備軍」の実力
    大学の経済学部について、研究・教育・育成する人材の3つの視座でまとめられている。新書なので関心を誘うトピックと内容が、やわらかい文体で書かれている。日本の経済学説史というより、研究・教育の主体となる機関と教員を主な対象としている点で、高等教育論としても捉えられるのではないかと思った。

    帝大がマル経...続きを読む
  • ニッポンの経済学部 「名物教授」と「サラリーマン予備軍」の実力
    日本の大学の経済学部をテーマとし、各大学の経済学部を研究面、教育面から解説。正直、あまりアカデミックな内容ではなく経済学部をめぐるゴシップ的な内容が中心。
    帝大ではマルクス経済学が主流だったという話や、阪大が近代経済学のメッカとなったいきさつなどなかなか興味深いエピソードが紹介されている。
    いわゆる...続きを読む
  • ニッポンの経済学部 「名物教授」と「サラリーマン予備軍」の実力
    <目次>
    はじめに
    第1章   経済学部は、他学部と何が違うか?
    第2章   経済学部盛衰史①―マル経と近経
    第3章   経済学部盛衰史②―阪大が「近経のメッカ」     になれた秘密
    第4章   経済学部盛衰史③―一橋・神戸など旧高商の     実力
    第5章   アメリカンPh.D.の値打ち
    第6...続きを読む
  • ニッポンの経済学部 「名物教授」と「サラリーマン予備軍」の実力
    ニッポンの経済学部というタイトルで、副題に「名物教授」と「サラリーマン予備軍」の実力とあるが、前者が中心で後者の視点は弱いように思う。学者の研究分野や大学の「学風」、人事は業界関係者以外には関心が薄いように思うし、業界関係者ならば比較的(?)知られていることが多く、左程新味はない。全体に著者のいくつ...続きを読む
  • 公立VS私立
    公立と私立はどちらがいいのか?
    さまざまなデータから見ているのが、おもしろかった。
    けれども、だいたい知っている(わかっている)ような内容だった。
  • 公立VS私立
    著者は慶応が大好き。全般的に私学が過大評価されている感じがする。読むのに時間はかからない(読みやすい)。中立を心がけてはいるようだが全体的に旧い価値観が浸透している。今後の社会や学校に対する見通しが含まれていたらもっとワクワクして読めたかもしれない。
  • 「機会不均等」論 人は格差を背負って生まれてくる?
    機会不均等、なるほどなと思います。確かにそう思わされる機会は多いです。
    データが豊富で興味深い項目が多々ありました。

    ただ、その不均等をどう解消すべきか、という著者の意見や見解については個人的には賛同できないものや反感をかんじるもの、他国はともあれ日本には馴染まないのではと感じる箇所が散見されまし...続きを読む
  • 「機会不均等」論 人は格差を背負って生まれてくる?
    機会不平等というテーマは設定は面白い。しかし、読んでいても、社会のなかでもまれて働いている人の息遣いが聞こえてこない。データから明らかにしようとしているが、その分析が実際に働いている人たちの感覚から乖離していると感じる。結局、90年だいから言われつづけている、格差再生産論と同じ内容ではないかと思う。...続きを読む
  • 朝日おとなの学びなおし! 経済学 課題解明の経済学史
    あまり勉強していなかった分野なので、本書のタイトル通り、学び直しということで読みました。
    現代の経済問題にも示唆を与えてくれる、古典の偉大さに改めて頭が下がります。
    “Cool Head, but Warm Heart.”の精神をもって、課題に取り組みたいと思います。
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    以前は、高収入の夫と専業主婦、低収入の夫と働く妻、といったカップルで世帯収入の格差というのは、今ほどなかったが、今は高収入と高収入の働く妻、低収入の夫と専業主婦という家庭も多く見られるようになり、世帯収入の差が広がってきた、という内容。
    なるほど~と思うところはあるが、こういうのってそれぞれの家庭に...続きを読む
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    現代日本の格差社会を夫婦という観点から各種の統計を基に論じている。随所に説得力ある分析がなされているものの、著者の主観的な仮説と思われる部分も見受けられる。
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    社会学のレポートで使います♪
    夫婦格差や結婚、離婚の話など、保育士になるには必要不可欠な内容が載ってたと思います。
    夫婦格差をなくすには、妻がカギを握るとの内容でした。
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    夫婦・家族単位での収入格差の広がりが生まれていることを認識させられる一冊です。旦那の収入を補う為に妻が働く!という感覚は、時代に合わなくなってるのは驚きでした。収入=幸せ、ではありませんが、考えさせられました。
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    各種統計値をもとに、日本の夫婦の状況を分析。高所得なパワーカップルと低所得なウィークカップルの差が開いてきているという話。
    実感としてもうなづける話だな、と思った。高学歴、高所得の人って同じくらいバックグラウンドの人たちと結婚している例が多いと思う。話合わないだろうし。
    貧困層に母子家庭が圧倒的に多...続きを読む
  • 早稲田と慶応 名門私大の栄光と影
    小樽商科大卒の筆者が語る早慶を通して、現代の大学の縮図及び将来像を語る。

    まず、本当に早慶のことを知らない人には概要書としてはお勧め。
    両校の校風や在籍学生の概略は掴める。

    ただし、後半部の大学の将来像には、恐らく反論したい読者はたくさんいるだろう。

    特に、中堅以下の大学は就職予備校化するのが...続きを読む
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    ダクラス有沢第2法則は成り立たなくなりつつある。
    女も稼げたほうが暮らしやすい。
    男では300万の壁が大きい
    500万超の30台以降の女性と300万男性のカップルができれば解決するがそれがなかなかできない。