折原一のレビュー一覧

  • 毒殺者
    秀逸などんでん返しも魅力ですが、個人的に好みの文章リズムでとでも読みやすかったです。ラストの展開はお見事でした。
  • 倒錯の死角 201号室の女
    マミちゃん…そういうことだったか…
    視点が入れ替わりながら進んでいく構成なので、何らかのトリックが使われていると予想してはいたが、母親が娘に成りすましていたのは予想外だった。
  • 異人たちの館
    サスペンスとしては間違いなく一級品であり、著者が得意とする、短編小説や日記を挟み込む形式の多重文体も存分に発揮されている。

    しかし、折原一の作品ということで、自分は後半での叙述トリックによるどんでん返しを期待しすぎていたのかもしれない。

    この作品にも確かに叙述トリックは使われているが、驚きはあま...続きを読む
  • 倒錯のロンド 完成版
    叙述トリックを見抜いてやろうと慎重に読んでいると、後半に進むにつれて頭の中で混乱を起こしてしまう。最後にはわかりやすく解説されていったので、すっきりした。
  • 異人たちの館
    著者の作品は初読みとなりましたが、2018年発掘部門「超発掘本!」、いやいや読み応えありました。

    1993年に発刊された作品の為、昭和を彷彿させる雰囲気がプンプンする中、600Pに及ぶ大作の中には多重文体、現実にあったB級事件、叙述トリックにサスペンス...いやぁ〜これでもか〜って感じで詰め込まれ...続きを読む
  • 異人たちの館
    地元の素敵な書店員さん激推しの本だったので読みました。

    だいぶ昔の本だけど、のめり込んで読みました。

    ミステリーはドキドキするから苦手だけど
    やっぱり面白い。
    夜に読んだら眠れなくなる。

  • 倒錯の死角 201号室の女
    のぞきがテーマの折原作品。折原一さんの登場人物は何かしら性的な嗜好が偏っているので、読んでいて飽きない。のぞきをする男とのぞかれる女の手記で淡々と話を進めていくが、終盤につれて若干文面が…。そして最後の見事な叙述トリック!さすがです!
    小説で袋とじなんて初めてで興奮しました笑
  • 異人たちの館
    樹海で行方不明になった小松原淳の伝記を書いて欲しいとゴースライター島崎順一の元に依頼が。伝記のための取材をしていく中で不可解な事件の数々、不審な影。島崎はゴーストライティングの中で何に出会うのか。
    折原一さんの作品は初めてでしたが、読みやすさと伏線回収の数々、そして叙述トリックの爽快さが良かったです...続きを読む
  • 誘拐者
    とにかくプロットが複雑だが、最後にしっかり表のようなものを載せてくれるのがありがたい。
    叙述トリックも見事だし、○○者シリーズの中ではかなり上位の作品。
    複雑なミステリーを読みたい!という方におすすめ。
  • 誘拐者
    折原一作品をはじめて読んだ

    誘拐、失踪、殺人のオンパレード
    狂った殺人鬼の女は、五十嵐貴久の「リカ」を思い出した
    めちゃくちゃ怖い

    もしかしてこのカメラマンの彼女が佐久間たまえなのかな?と思っていたのがひとつ飛び越えてチヨさんだとは…
    カメラマンの彼に激しく同情する

    ラストにきちんとすべてを明...続きを読む
  • 異人たちの館
    2018年本屋大賞発掘部門「超発掘本!
    樋口麻衣さんは、この本を読んで欲しくて書店員になったという。
    こんなもの、面白くないわけがないということで
    読み進めた訳でありますが
    本当に面白くないことはなかったと言うところです。

    なかなかの分厚さをもつ本でしたが
    メインストーリー、インタビュー、モノロー...続きを読む
  • 異人たちの館
    叙述ミステリーといわれる作品を初めて読みました。
    随所で伏線が散らばれており、読みながら前のページに戻ったりなどしておりました。
    年表があったため、とてもわかりやすく
    最後にはそういうことか。なっていました。
    各所で鳥肌を立たせながら、ボリューミーな作品ながら読みやすさがあります。
  • グランドマンション
     初めての一っちゃん( ´ ▽ ` )ノ
     何の前知識もなかったから無心に楽しめた( ´ ▽ ` )ノ
     本格ミステリの人と知ってたら、むしろ敬遠してたかも……ああいう、人間が記号化してるような小説は苦手だから……(´ε`;)ウーン…

     あんまりミステリに詳しくない人間でも容易に先が読める展開で、...続きを読む
  • 異人たちの館
    「殺戮にいたる病」から叙述トリックにハマり、この「異人たちの館」がオススメにあったから読んでみました。
    面白くてすごい短時間で読み終えたけど、騙された〜って感覚はあんまりなかった気がします。
    多分これは叙述トリックだって構えて読んでたからかなと。
  • 毒殺者
    初めは普通の保険金殺人ミステリー。しかし、途中から何このカオス。夫がいなくなったマンションに義母と義弟、義妹がおしかけ監禁状態。さらに偽の夫が現れ、あわや殺されそうに。大どんでん返しに驚かされるが、義弟と偽夫のわいせつ行為はやりすぎでは。
    ずっと既読感あってどうやら2回読んでしまった。なのに結論忘れ...続きを読む
  • 叔母殺人事件 偽りの館
    解説にあるほどの「驚愕の真相」ではなかった。仕掛けられた謎の半分くらいは想像通りだったし。この手の作品で読者をおおぅっと驚かせる手法はまだ残っているのだろうか。本作は、スマホ普及前夜のため、監視カメラの大きさに成約がありそうな感じだけど、今や、スマホ普及のおかげでカメラが小型化して、作品内での監視カ...続きを読む
  • 黄色館の秘密 新装版~黒星警部シリーズ3~
    なんだかこのチープな感じの探偵役が、ちょっとクセになる。全然事件解決しないのに・・・。この、ヌルッと事件が解決してる、うん。いつの間にか解決してる感じあんまりない感覚かも。
  • 鬼面(おにつら)村の殺人 新装版~黒星警部シリーズ1~
    終盤に来るまで、正直イマイチかなって思ってました。
    結構な大どんでん返し!!とりあえず次に期待します。
  • 二重生活
    読み終わってからジワジワと謎がわかってきた。何人かの登場する人物の目線で語られていて、人物がつながるまではどういうこと?と何度も読み返したり。報告書や日記という語りも惹きつけられた。最後の最後まで誰が善人で誰が悪人かわからなかった。種明かしの後に再読したら全く違う目線で読めるだろう。
  • グランドマンション

    「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。騒音問題、ストーカー、詐欺、空き巣―次々に住人が引き起こすトラブル。そして、最後に待ち受けていた大どんでん返しとは…。