折原一のレビュー一覧

  • 誘拐者
    ○○者シリーズ第一作
    シリーズで括っているが内容の繋がりは無いようです。
    堀江幸男は不妊治療の末ようやく長女を授かるが産婦人科から誘拐されてしまった。
    名前はあすか。
    警察も公開捜査に踏み切るが、なかなか捜査は進展し無かった。
    そんな中で堀江幸男の妻である堀江チヨが失踪する。
    事件から二ヶ月が立った...続きを読む
  • 叔父殺人事件 グッドバイ
    あ、そっち?


    折原作品にしてはめずらしく?
    古典的な犯人像に逆にびっくり。
    叔母殺人事件とは違うけど、そっちの転換ですか。なるほど。

    いつものストーリーとは違ってケッコウ動きもあり、
    折原作品にしてはかなりテンポが良かったように思う。

    凝った感じは少なかったけどでも、
    読みやすさといつものど...続きを読む
  • 倒錯の死角 201号室の女
    ベッドの上に白くすらりとした脚が見える。
    向かいのアパートの201号室に目が釘付けになった。
    怪しい欲望がどんよりと体を駆けめぐる。あちら側からは見えないはずだ。
    屋根裏部屋から覗く男と覗かれる女の妄想がエスカレートし、やがて悪夢のような惨劇が。
  • 逃亡者
    時効終了まで15年逃げ切れるのか!

    これ読んだら大人しく捕まったほうが良さそう。15年もビクビクしながら暮らすなんて想像しただけで恐ろしい。

    すごく引き込まれてぐいぐい読めた。
    ただ、オチが微妙。なんかよくわかんない展開になって少し…。いきなり出てきた第三者に違和感があった。

    でも全体的には面...続きを読む
  • 沈黙の教室
    誰が「復讐者」なのか?
    普通だったらその視点で読み進むものの、
    そこはさすがの折原ワールド。

    「私」は誰?
    長谷川美鈴はどこに?仁科教諭はどの目線?

    伏線と伏線めいた表記を多用しているので、
    ぐるぐるぐるぐる、想像に縛られまくり。

    フツウの読書であれば逆だと思うんだけど、
    多分、初めての読者よ...続きを読む
  • 沈黙の教室
    叙述トリックにこだわり続ける職人作家、おそらく日本で最も叙述トリックの作品発表されてると思われます。

    過去に『倒錯三部作』短編集の『101号室の女』『水の殺人者』と呼んでます。今作は日本推理作家協会賞を受賞した作品です。

    いわずもがなの叙述モノであり読み始めから気合入ってました!騙されるもの...続きを読む
  • 倒錯の死角 201号室の女
    困ったなー。

    面白くないものをなんとか選んで整理するのが趣旨だったのに。
    うーん、面白いんだよねー。

    この作品、3つのアングルからストーリーが進む。
    どのアングルもちょっとずつ悪党要素が入っているので、
    どこに休息を求めるべきかもわからずにかなり休まらない。

    怪しい要素はてんこもり、本当の悪は...続きを読む
  • 耳すます部屋
    うまいんだよなー。


    こうかな?こうかな?と思わせてぎりぎりまで引っ張って、
    思い切りその予想の斜め上を行くのがこの人。

    タイトルにもなっている作品もそう。
    もうそれしかないでしょう?っていう思わせぶりな描写に、
    いやきっと何か別に?と読み進み、
    見事に技ありになるカイカン!

    長編もいいけど本...続きを読む
  • 倒錯の死角 201号室の女
    一軒家に叔母と暮らす翻訳家は
    向かいのアパートをのぞくという趣味があった。
    ある日のぞいた部屋で絞殺死体を発見
    →トラウマになりアル中に。

    3ヶ月の入院を経てアル中を克服した翻訳家だったが
    事件の1年後に同アパート同部屋に入居した女性が
    あけっぴろげだったために、ついつい復活するのぞき癖。
    次第に...続きを読む
  • 失踪者
    「叙述トリック」にまんまと翻弄されました!
    サイコパスって本当に存在するのかな…いたら恐い…

    2011.11.30
  • 天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記(1)
    頭空っぽにして読んでください。それでも読めるはず。
    これも叙述っていいのかな。

    最後の方はついていくの、ちょっとつらいけども。
  • 漂流者
    仕事で船は女性名詞だと知っていたのに。
    最後の最後までわからなかった。

    復讐は好きじゃないけど、このミステリーには暗くならずに引き込まれた。
    ---
    妻と担当編集者の三人でダイビングに出かけた人気推理作家、風間春樹。潜水中の事故で助けを求めたが、不倫関係にあった二人に見捨てられる。風間は流れ着いた...続きを読む
  • 沈黙の教室
    記憶を失った男性の持っていた手帳に書かれた殺人計画…
    20年前、中学の教室内で「粛清」という、名指しでの陰湿ないじめ…
    物語最初から謎の部分が多く、どんどん読み進めていけます。
  • 放火魔
    読んだ、よかった!

    折原一さんの作品は多く、長編をがつがつ攻めていたせいか、短編集をあまり知らなかった。
    そのせいかこの作品集のクオリティの高さに、びっくり!
    嬉しい驚きと言うのかなー。

    テーマひとつひとつは目新しくはない。
    オレオレ詐欺、交換殺人、放火。
    でもその捉え方のキレが、たまんない!!...続きを読む
  • 失踪者
    現在と15年前に起こった事件、少年Aの父からの手紙、ノンフィクション作家と助手それぞれの調査...凝ってるなぁ。
    15年前の犯人は途中で分かってしまうけれど、それに迫っていく過程がいい。
  • 螺旋館の奇想
    これ読んだことあるっけ?とデジャヴュが沸き起こるのがこの作者の特徴で、発行年月を見たら読んだことないのがようやくわかった。

    最後の最後変なオチに持って行ってしまい、普通に締めてよかった気がする。仕掛けそのものは毎度のごとく気をはらっているため、満足するものだった。
  • 誘拐者
     乳幼児誘拐から連続殺人へと。過去から現在まで目が離せない展開。猟奇殺人が次々に。まさに折原ワールド。長編ながら一気に読んでしまいました。
     なんと犯人は!えっ!読者には読めない結末に!まさにドンデン返し!
  • 倒錯の死角 201号室の女
    「倒錯の死角」折原一
    サイコサスペンス・ミステリ。イメージカラー特になし。

    きたきたきたきたー!344Pかけてひっくり返されました。
    叙述トリックの妙をみる。来るぞ来るぞと待ちかまているところを予想通りにすくい取られるのは一種の爽快感、ですね。
    ヒロインのOL、主軸となる翻訳家、傍観者のこ...続きを読む
  • セーラ号の謎 漂流者
    長めの話なのに一気読みでした。やっぱりこいつだったのか、と思いました。ラストの文は嫌いじゃないんですが…いるのかな?
  • 沈黙の教室
    内容(「BOOK」データベースより)
    青葉ヶ丘中学3年A組―悪魔のようなこのクラスを、担任教師が名づけて「沈黙の教室」。何者かが不気味な恐怖新聞を発行し、つぎつぎと粛清の対象を指名していく。そして行なわれる残酷ないじめ。やがて20年がたち、クラスの同窓会の告知が新聞に載った時、報復を誓う者による大量...続きを読む