折原一のレビュー一覧

  • 誘拐者
    生まれたばかりの赤ん坊が何者かに誘拐される。
    その一夜の出来事が、母親たちの母性を狂気へと変えてゆく。


    一気読みミステリ。複雑に絡まった糸が徐々に繋がっていくのが見事。動機を巧みに隠して読者をリードする。また、あとがきにもあったが、中盤のサスペンス描写が凄まじく中弛みさせない。

    お金や地位のた...続きを読む
  • グランドマンション
    大好物の連作短編。
    時間軸や年齢や場所や人物や…アレコレ思いつく限りの叙述トリックオンパレードだけど、繋がり方がしっくりきて、テンポよく読める。
    高田さんの話、「善意の第三者」好きだな〜。おとめさんもお幸せに!最後まで残った組に幸多かれ!!
  • 螺旋館の奇想
    盗作のロンド?確かに姉妹本な感じがしました。
    最後にいっぱい煙に巻かれたような。要するに自主出版?
  • グランドマンション
    濃いわ。
    よくもまぁこんだけ次々とクオリティの高い叙述トリックが書けるもんだ(褒めてる)。

    グランドマンション一番館の住人たちの短編集。
    とにかくほとんどの住人がヤバイ。親殺しアリ、幼児虐待アリ、年金不正受給アリ、オレオレ詐欺アリ、孤独死アリ、……一作一作がけっこう現代社会の問題にリンクしてる。
    ...続きを読む
  • グランドマンション
    *グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。騒音問題、ストーカー、詐欺、空き巣―次々に住人が引き起こすトラブル。そして、最後に待ち受けていた大どんでん返しとは…。希代の...続きを読む
  • 倒錯の死角 201号室の女
    2017年26冊目。
    叙述トリックは好きだけど、これは今まで読んだどの叙述トリックものとも違う作品。最後の最後まで面白かった。
    ただ、主にランチ休憩中に読んでたから色々辛かった・・。
    個人的にはオススメミステリー作品に入るけど、これは好き嫌いがわかれそうかも。
  • 倒錯の死角 201号室の女
    そのままでも立派なサスペンスが、後半の展開でそれぞれの狂気が浮き彫りになって、さらに混迷化していく。
  • 倒錯の死角 201号室の女
     いやあ、面白かった!ページをめくる手が止まらないというのはこういうことを言うんだろうか。この著者は初めて読んだが、今まで読んでなかったことを深く後悔するとともに、今後読める楽しみが増えた。
     覗く男と覗かれる女という、少し淫靡な世界感に食指をそそられ、そこに覗く男に恨みを持つコソ泥も入ったあたりか...続きを読む
  • 沈黙者
    折原一に求めているものとはちょっと違った。
    「『沈黙者』?一応読みました。」という程度かと思います。
    辛口ですけど。。。
  • 漂流者
    –––者シリーズ。流石の叙述トリックでしたな!まさか三田村夫妻と湯原とその愛人が入れ替わっていたなんて・・。漂流生活の描写もよく書けていたし、面白かったなぁ。
  • 冤罪者
    2016年40冊目。
    なんていうか、読むのが大変だった(;´・ω・)河原が冤罪ならいったい誰が犯人なのか、いや本当はやってんじゃないのかとか悶々としながら読んでた。後半からは冤罪ネタよりも真犯人に迫っていくのだけれども、これまたぜんっぜん分からなくてめっちゃ混乱した。
    ラストの怒涛の展開に圧倒され、...続きを読む
  • 二重生活
    夫婦で合作なんてと思って読んでみた

    流石夫婦なだけあってうまく良い所がでてると思う!
    面白かった。

    時系列ね
  • 誘拐者
    これは徹夜本だった。
    新生児誘拐事件から始まる物語だけど、プロローグから仕掛けがあったとはなぁ。叙述トリックの名手・折原一だけに注意して読んでいたんだけど、う~ん、さすが!と言わせる内容。

    構成も緻密で登場人物も多く、頭の中を整理しながら読んでいたんだが、もう序盤から謎、謎、謎のオンパレード。一つ...続きを読む
  • 二重生活
    すごい結末だった。
    まさかなまさか…

    読みごたえがあって、先が気になって一気に3時間半くらいかけて読んでしまった。

    久々にミステリー読んだこともあって、世界観が楽しかった
  • 逃亡者
    折原一さんの話は最後の台どんでん返しが好き。
    この話も「この人たちはどう関わってくる・・・?」と思ってた人が最後重要なところにいてびっくり。面白かった。
  • 二重生活
    作家夫婦の合作というので読んでみました。面白かったです。だいぶ前に出た本で、今回が二度目の文庫化だそうです。読みながら、ところどころ違和感というか、ん?と引っかかりを覚えたのですが、原因はそのあたり(最近書かれたものではないこと)にあるのでしょう。内容には全く違和感を覚えず、一気に読みました。プロロ...続きを読む
  • 二重生活
    思い込みって恐ろしい。
    何の疑いも持たず、登場人物の思い込みに私自身も引きずられてしまった。
    というかそれが著者の狙いで、騙されてしまうのは致し方なかったのだけれど。
    先の展開が気になり、最後まで飽きずに読めた。

    二人の著者がいる合作小説という形態は、初めてだった。
  • 二重生活
    登場人物の名前が出てない部分を、深読みしないで推測して読んでいたら途中で??が増え、最後は自分にガックリしながら読み終わりました。もう少し、ひょっとしたらという視点を持って読むべきでした。まんまと……されました。
  • 冤罪者
    自分の婚約者が殺害された連続婦女暴行事件の容疑者として逮捕された河原輝男から、自分は冤罪であるため助けて欲しいと手紙が届く。
    葛藤を感じながらも過去の事件を調べていくうちに、河原は無罪放免となる。だが、河原の釈放後も事件は発生する。果たして河原は本当に無罪なのか……。

    やや長編気味の作品ですが、読...続きを読む
  • 毒殺者
    『倒錯の帰結』に続き、折原作品五作目。今作は実際の事件をモチーフにした「──者」シリーズ最初の作品です。いや~どんでん返しに次ぐどんでん返しでした!流石は“叙述使い“の折原氏w こうゆう事件(犯罪者)が大好きな私としては楽しめました(^^ この「──者」シリーズは順番に読んでいきたいなぁと思います。