浜矩子のレビュー一覧
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基軸通貨を巡る各国の争い・オペラ「ニーベルングの指輪」ライン河の黄金(ニンフと小人に呪いをかけられた金)を例に金本位制・基軸通貨を巡るポンドとドルの変遷・裏基軸通貨としての円などわかりやすく解説してくれます。著者は1ドル50円時代がやってくると将来を読む人。Posted by ブクログ
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2015年2月現在、1ドル117円で推移している。2011年4月4日、76.25円でドル/円が史上最安値を更新した。2012年5月に発行された本書は1ドル50円時代到来と予言している。市場はそれを容認しなかったわけだ。理由はドルに替わる世界通貨がまだ現れていないことがあげられる。1ドル50円になる...続きを読むPosted by ブクログ
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通貨を巡る歴史を辿る本。
現在の通貨を巡る問題を考える前提知識を確認する限度で良い本。
著者は、他のエコノミストと同様、仕事としてラディカルな経済占いをしているので、主張部分は割り引いて読む必要がある。Posted by ブクログ -
通貨は集約ではなく地域化に向かうと著者。
聞くと著者はアベノミクスのことをアホノミクスといったそうな。
目先の投資がどうとかではなく、もっと広い視点から語った一冊。Posted by ブクログ -
タイトルと著者を見ると、日米の通貨戦争の問題点をチクチクとやって、円高万歳、という内容かと思いきや、最終的な着地点はともかく、全体的には通貨の歴史の本だった。
和同開珎なんて久しぶりに聞いた言葉だ。藩札やら軍票やらといった勝手なカネや、お上が考える以上にしたたかに立ちまわる庶民たち。
やがて円が...続きを読むPosted by ブクログ -
現在の安倍政権の進める政策アベノミクスに対して、
著者なりの視点から、警鐘を鳴らす内容。
3本の矢毎に整理されており、大変分かりやすい。
個人的には色々な考え方・見方があって良いと思う。
大事なのはこうした本を読んで、自分でどう考えるのか?ということ。
今後の日本に求められるキーワードとして「分...続きを読むPosted by ブクログ -
ビットコイン騒動のおかげで’通貨’に興味を持ち本書を手にしたが、基軸通貨を巡る近現代史が詳しく興味深かった。確かに今後基軸通貨という概念は、従来のそれとは異なってくるのかも知れない。ある覇権国が軍事的、経済的パワーを背景として、世界中から信用を勝ち取り、実質的にその通貨を世界の共通通貨にしてしまう。...続きを読むPosted by ブクログ
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浜女史による日本の通貨である「円」について書かれた本です。その中で、金本位制だった時代に、1円=0.5ドル=0.75グラムのゴールド(p23)という記述があり、これが日本の通貨の原点だと私は認識しました。
金の価値から換算すると、円の価値はだいぶ下がったというような考察がこの本によってできたのは収...続きを読むPosted by ブクログ -
アベノミクスという何の根拠もない俗論に惑わされることなくその実相を見極めようというもの。日銀が狙うのはバブルによるデフレ退治。いわば自らがバブル製造装置となり毒をもって毒を制するもの。今のところ株高、円安を演出しながら長期国債を封じ込んでいるようだが、不安材料は数知れず。世界一の債権大国としての責任...続きを読むPosted by ブクログ
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I recommend who like the drama or the opera. And childish wordplay favorite one.Posted by ブクログ
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グローバル化の波は過去にもあり、アダム・スミスが「国富論」を書いた1776年も産業革命をはじめ、世界が大きく動いた時代だった。そして現代、正真正銘の国境なき時代を迎えている。
ヒト・モノ・カネは自由に国境を超える今日、しかし、国々とその政策がグローバル化するまでには至っていない。
モノとカネのグロー...続きを読むPosted by ブクログ -
筆者独自の座標軸による、分析。
金融と財政の分析はそれなりに説得力はあったと思うが、通貨や通商は
さほどでもないか。
肝心の3年後も、具体的にははっきりと提示されているとはいえないようだ。Posted by ブクログ -
中国の舵取りの難しさの根底には、新興国だった頃の日米欧には今ほど問題とはならなかった、グローバル経済化した現代特有の条件をこなしていかないといけないところにある。逆に言えば、中国を知ることは、同時に、中国を通して見えるグローバル経済の実体を知ることに繋がる。例えば、著者があげるように、バラマキ政策が...続きを読むPosted by ブクログ
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超入門なのでか、簡単に読めてしまった。TPPを「自由貿易協定」ではなく「地域限定排他貿易協定」と言い換えるという所は納得できた。しかしこの地球上に国があってそれぞれの通貨を持っている限り、自国の経済を守る為に、為替による通貨戦争は避けられないのではないかと思う。今、日本の黒田日銀総裁の行っている異次...続きを読むPosted by ブクログ
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アダムスミスの「国富論」は読んだことがありませんが、1700年代当時に書かれた本がいまだに利用価値があると言うのもすごいことだと思います。
国富論では、諸国の富は必ずその国に帰属するものであり、現在の様にグローバルに国を超えることは想定していない。また、スミスの時代には労働価値がそのままモノの値段...続きを読むPosted by ブクログ -
ユーロ。得体の知れない通貨統合のテーマパーク。かつてユーロランドと揶揄された。基本的に現実からかけ離れた世界であり、その根底においてそもそもリアリティが欠如している。夢見る少年少女の世界であったのが、財政危機の渦中できりきり舞いになっているギリシャを目の当たりにし、ようやく現実から目を醒まし大人の世...続きを読むPosted by ブクログ
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グローバル化によりヒト・モノ・カネが国境を越えるようになり、企業の成長が国の繁栄とイコールという常識が崩された。アダム・スミスの国富論に立ち返り、現代の見えざる手はどこにあるのか。著者は差し伸べる手に救いを見出そうと提言する。まさに新・国富論である。Posted by ブクログ
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日本の現状・将来の不安から手にとりました。
通貨とは何か、お金とは何かを少しでも深く知るために勉強が必要だと痛感しました。本書は通貨が生まれた背景から通貨の意味、基軸通貨のジレンマを通し、そこから現在の円の立ち位置を説明し、今後の通貨について持論を展開しています。Posted by ブクログ