浜矩子のレビュー一覧

  • 新・国富論 グローバル経済の教科書
    浜矩子著、「新・国富論」を読む:
    経済学説というものは、その時代が色濃く反映されたものであり、その時代背景を十分認識していないと、確かに、理解出来ないし、その価値の今日的な再認識なり、応用は、出来ないものであろう。何故、アダム・スミスなのであろうか?今日、ヒト・モノ・カネ(順番に注意!)が、簡単に、...続きを読む
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?
    通貨自体は数あれど、世界中で決済や貨幣価値を図るモノサシとして使われる基軸通貨の性質と在り方を問う本。

    基軸通貨の歴史を概観し、それを踏まえて今後の日本円の在り方を考察している。

    経済学や世界史にあまり詳しくない私でも特に引っかかることなくスラスラと読めた。

    わかりやすい記述で1ドル50円時代...続きを読む
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?
     ビジュアル系エコノミスト浜矩子先生の著書なので心して読みました。
     ポンドからドルへの基軸通貨の移行、イケイケで世界を振り回したアメリカ経済、高度成長とバブル崩壊以降の円の振る舞いと役割、華麗なるユーロの台頭と挫折、ドルの轍を踏むまいとする元のジレンマ・・・経済主要各国の通貨とその移り変わりは、ま...続きを読む
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?
    筆者は経済問題のトーク番組に割合と顔をお見かけするかたです。辛口のコメントと印象深い顔立ちやファッションのせいもあり、まとまった論旨を知りたいと思っていたら、タイミングよくこの本を見つけたので早速読んでみました。副題にもあるように、1ドル50円時代もまさかのことではなく現実に起こりますよ!と根拠をひ...続きを読む
  • スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち
    日本発グローバル恐慌。自分さえ良ければ病。BRICs。グローバル時代のインフレ・デフレ。フラット化。グラミン銀行。そして表題の4極化の労働者。切り口鋭いキーワードで歯切れよく解説。現下の経済状況が明快に示されるとともに処方箋とまではいかないが明日への希望も抱かせてくれる。
  • 「通貨」はこれからどうなるのか
    ■通貨

    1.リセットは極めて難しい。慣れ親しんだ昔の姿でやっていきたい。少しばかりの調整を施せば、このままやっていけるのじゃないか。この希望的観測の下に、元の木阿弥を志向する。このような具合で、我々は前には進めない。前進さえできれば、たとえ一時は闇に突入しても、その先には新たな夜明けが待っているは...続きを読む
  • 1ドル50円時代を生き抜く日本経済
    何とも冴えない日本経済も資産ストックの観点から見れば、まだまだ安定感がある。何と言っても世界の中では押しも押されもせぬ債権大国。世界を振り回した円は、基軸通貨とまではいかないまでも闇将軍的な意味合いにおいて、疑似基軸通貨といってもよい影響力を行使した。円高は日本経済が成熟してきた結果であり、当然の帰...続きを読む
  • 誰が「地球経済」を殺すのか 真相を読み解く七つ道具
    パタリロ、シェークスピア、シャーロックホームズと何をふざけているのか。思いっきりおちゃらけた展開。今回は少しおふざけがすぎるの感甚だしく冒頭は辟易気味であった。後半からようやくまともに。機知に富んだメタファーが炸裂しだす。相変わらず問題の指摘のみで処方箋はないが、ファンダメンタルズ、プライマリーバラ...続きを読む
  • 誰が「地球経済」を殺すのか 真相を読み解く七つ道具
    実は、TV番組で見た筆者の浜矩子氏は、現実の事業からは遊離した評論家的なイメージを受けたのであまり好きでなかった。しかし、本書を読み印象がガラリと変わった。「地球経済」を殺す(ダメにする)犯人を探し出す探偵七つ道具「ドラマ」、「人」、「数字」、「座標軸」、「反対」、「歴史」、「言葉」を使い、判りやす...続きを読む
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?
    全体的に読みやすくて「通貨」のこれまでの流れがよくわかる。
    雑誌などでみられる通貨特集に少し補足を加えたような内容といった印象。
    だからこそわかりやすい。入門編に最適。

    第2~3章が特に興味深い。2章でポンドとドルの歴史について、3章後半でプラザ合意後の円について、著者の解釈がまとめられておりここ...続きを読む
  • 1ドル50円時代を生き抜く日本経済
    ―――「ドル安」の条件はかなり以前から整っていた、けれど世界中がドル安を認めないまま、今まで来た。理由は各国それぞれに違うものの、ドル安になっては困るという国々が、ドルが下がらないよう維持してきたからだ―――
    なるほど、腑に落ちました。
  • スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち
    ローマ帝国の時代、大航海時代、といままで2つのグローバル化があったが、
    現在は第三次グローバル化の時代を迎えている。
    ただ、いままでは地球が大きくなるグローバル化であったのが
    今回のグローバル化が「地球を小さくする」グローバル化だということである。


    最近の日本経済の状況については非常にわかりやす...続きを読む
  • 人が働くのはお金のためか
    人は何のために働くのか。
    ほとんどの人がお金のために働くと答えるだろうなと言うことは想像できました。
    就職活動で自己実現や承認欲求を満たすためと、企業側に沿う意思表示をする。その結果が今の日本の現状に繋がるのかも。

    古代の奴隷たちは身分は低いかもしれないが、最低限の生活の保証があったことを考えると...続きを読む
  • 日本人の給料
    日本の平均年収は400万円台。
    パート、派遣社員だと200万円台の人もいる。

    日本は今や輸入大国である。
    企業も家計も円高によって恩恵を得る時代
  • 日本人の給料
    日本人の給料はここ20年ほどほとんど上がっていないという。その原因について、7人の識者・論客が語っている。
    このうち何人かの説はもっともだと思うし、逆に、そうかなと疑問の残る人もいる。ただ、インタビューという限られた枠組み、紙数の中での主張なので、正直言えば、どれが正しく、どれが間違っているかは判断...続きを読む
  • 日本人の給料
    偏った人選だなとはおもったが、一方日本人の給料に関する現状とここまでの流れがいかに危機的なものなのかを知る上で非常に参考になった。使い古された用語だがケインズ経済学の「合成の誤謬」の話は、非常に納得できた。インターネットでの知識の共有がこれまで一定数存在した「あまり物事を考えてない人」を減少させ、「...続きを読む
  • 日本人の給料
    年功序列と終身雇用
    心を病むまで働いても弱体化した中流世界。
    このままだと外国に出稼ぎに行く必要性を感じる。
  • “スカノミクス”に蝕まれる日本経済
    もう少し処方箋的な内容期待したが…浜さん、気持ちは分かるが、仮にもこの国のリーダー。アホとかスカとかあまりに下品なこき下ろしで同じ土俵に立たなくても。この国で暮らす一庶民としては、ミジメでやり切れない思いに…
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう
    ・ヘーゲル 自分の人生を肯定することで幸福に辿り着く
    ・フロイト 愛する人が幸せであることが幸福
    ・井原西鶴 絶望してもそこで一度断念し次に向かう、ため息が深呼吸に変わるその瞬間が断念の後の悟りであり、幸せである
  • 「通貨」の正体
    ブロックごと個別の説明をしているので、これはこれで概略理解はできた。
    しかしそもそもの「通貨の正体」については、詳細の説明がされていない。
    それもそのはずで「説明のしようがない」ということがある。
    逆に本質の説明はある。
    「すべては人間の妄想。だから通貨こそが本当の『仮想』通貨。人間の信用ありきなの...続きを読む