中村うさぎのレビュー一覧

  • セックス放浪記
    自分を認めてもらいたい、こんな自分を認めてもらえるはずがない。葛藤のなかで、それでも人生に対して諦念持つことなく生きたい。紆余曲折の放浪記。2019.4.28
  • 女子漂流
    う~ん。下ネタが多すぎてなんだかなぁ・・・。
    私は中村うさぎさんのエッセイも三浦しをんさんのエッセイも好きだけど、対談となると何か違うというか、しをんさんがうさぎさんに合わせているように感じました(無意識にでも)。
    それでしをんさんの新しい面が見られた部分もあったけれど、期待していたほどの面白さはな...続きを読む
  • 女子漂流
    女子校(出身者)あるある。
    下ネタ、オタク多め?さーーーっと流れるように頭に入ってくる。

    最後に中村さんの文庫版あとがきが刺さる。
    漂流の果て。たどり着いた岸。
  • 他者という病(新潮文庫)
    自分を客観的に見据えること。著者が興味を持っていたとはいうが、わかりにくい自我、自己愛といったものをわかりやすく表現しているところは素晴らしい。2018.11.16
  • 脳はこんなに悩ましい
    池谷さん、中村うさぎさんの対談形式の一冊。
    質疑や例話を交えながら対話が進んで行くので、専門書を読むよりもわかりやすいと感じた。脳科学について体系的に書かれているわけではないので、読み物として良いという印象を受けた。
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と
    ふんだんに出てくる小ネタや、少し変わった思考方法に、読んでいる最中は「なるほど!」と思い、面白く読んだが、読後は、不思議なほど何のインパクトも残らない。
    私は、家族(一族)の看取りを何度か経験しているので、「死」の傍観者としては知見があり、余計、そう思うのかもしれない。
    酒席の小ネタになりそうな話が...続きを読む
  • 死を語る
    社会的に死んだことのある佐藤さんと、
    肉体的に死んだことのあるうさぎさんが語る、死。

    不思議な組み合わせですが、不思議と気が合うお二人のようです。

    読み手の方が、驚くほどまじめに「死」について、生について、性について、生き方について想いを馳せることができるでしょう。

    死ぬのは怖いし、と、いって...続きを読む
  • 私という病
    期待以上に深かった。中村うさぎの「だって、欲しいんだもん!ー借金女王のビンボー日記」を読んだ時には語り口があまり好きになれなかったけれど、本作は自らの女性性を嫌悪して閉じ込める自分と、男性に愛されたい、性的に魅力的でありたい、性を奔放に楽しみたいという自分との二面性を深く考察している。女性なら多かれ...続きを読む
  • 壊れたおねえさんは、好きですか?
    敢えてオシャレじゃないブラのホックを見せるように服を着て、だらしない女=ヤレる女だと思わせてモテるようにするという話は予想外だった。
  • うさぎとマツコの往復書簡
    本にしても大丈夫だったのか…と心配になるくらいにうさぎとマツコが本心をぶちまけた本。
    手紙形式に書かれていた分、とっても読みやすかった。
    政治的なことから性別のこと色々。
    なるほどなあと思うことが多かった。
  • 月9 呪われた女たち
    人間とは複雑で不可解な存在だ。
    だけどもしかしたら、女は単純で嫌になるほどわかりやすい存在なのかもしれない…と思ってしまった。
    周囲からは友人だと思われていた弓絵と晴子。
    いつだって、互いに優越感を抱きながら友人ごっこを続けてきた。
    自分は優秀だ、自分は美しい、自分はいつだって悪くない。
    弓絵は自分...続きを読む
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と
    死に関しては、肉体の限界は超えられないという物理的な事実から考える必要がある。だから、意識がなくなった後、その意識がまた別の世界で生き続けるかのような宗教感は、私には馴染まない。佐藤優もこの点に関しては歯切れが悪い。当然だろうが。臨死体験には、その国の文化的背景が影響するため、これは死後の世界を見た...続きを読む
  • 女という病
    アンビリバボーであった事件が載ってるってことで読んでみたけど、結構楽しめた。
    わたしが一番自分かも…って思ったのは最初の同人家殺害事件かな。

    私もこういうところで自分の意見を言ったりして、自分自信を演じて、いろんな自分に酔ってるのかもな。
  • うさぎとマツコの往復書簡
    旧知のマツコと中村うさぎが往復書簡という形でお互いの心の深いところを探っていく。マツコはなぜ女装をしているのか。うさぎはなぜ破天荒なことに足をつっこむのか。女性という性が憎いのか男性という性に差別を感じるのか。ある意味哲学書を読んでいるようで奥深い。
  • 私という病
    ホストとの「心のない義理セックス」で奪われた「性的強者」のプライドを取り戻すべくデリヘル嬢バイトをした著者による体験と考察。作中の『女を「人間」として、対等な目線で見』よ。でなければ、『「理解」も「共感」も生まれない』に納得できるからこそ、著者自身も強者弱者などとせず対等に思える相手を見つけたら良い...続きを読む
  • ショッピングの女王
    後半の、金額の大きい買い物や保険滞納の暴露話は面白くて、つい声に出して笑ってしまいました。
    ただ、国民健康保険料金の滞納だけは………頼むから払ってくれ、って気持ちになりました^^;
    払わなきゃダメだよねー的に書かれてるけど、少しもやもやした気持ちにさせられます。
    でも、悪いってわかっていて本にすると...続きを読む
  • ショッピングの女王
    先日、聖書を読む を読んでから、この作家さんがめちゃくちゃ気になっていた。

    何と言うのか?砕けた文章なのに、とてつもない知性を感じたからなのだが、
    この本もやっぱりそんな感じだった。

    テンポが良くて、一つ一つの話がちゃんと落ちがあって読み易く、
    とんでもない人間なのだが、とっても可愛らしく
    どこ...続きを読む
  • 女という病
    実話を自分の目から見てドキュメントする。事実ではないかも知れないが、きっとこう思ったのであろうと。登場する犯罪者の気持ちと私は同じと述べることで、皆さんは如何と語りかける。しかし女だからこそこんな風に行動するのだという主題には共感できなかった。2016.6.11
  • セックス放浪記
    ここまで赤裸々に自分の性生活について語る作家が他にいるだろうか
    嘘偽りもキレイゴトも全くないうさぎさんの文章は胸に深く突き刺さるものがある
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と
    親のお金に頼らず大学院の修士課程まで行くと、1000万円くらいの借金ができてしまう。奨学金を利用した場合、20代前半で有利子1000万円の借金を背負うことになる。毎月6~7万円返済して15年。人生の可能性がかなり制約されてしまう。加えて大学院を出てもなかなか思った就職はできない。そうなると自己破産と...続きを読む