中村うさぎのレビュー一覧

  • 私という病
    作家、中村うさぎが新宿は歌舞伎町にある熟女ヘルスにて実際にデリヘル嬢として働いた経験を通して描き出される女としての相反する欲望。読み終えたあとに深くて暗い闇のそこを除き見たような感覚が致しました。

    ずっと読もう読もうと思って、ツイッター上でも筆者本人に読むと約束して結局読むのが遅くなってしまいまし...続きを読む
  • セックス放浪記
    「女王様」こと中村うさぎさんが新宿二丁目の「ウリセンボーイ」を金で買って、彼らとの間に「本物の愛」は成立するのだろうかと言うまさに体を張ったエッセイです。

    西原理恵子さんとはまた違った意味ですごい。 中村うさぎさんの本を本格的に読んだのはこれが初めてで、ショッピングの女王としてむちゃくちゃな買い物...続きを読む
  • 私という病
    「『男性嫌悪』である私が同時に『女として認められたい』と強く思うのはなぜか」という問いをひたすら自問自答し、内省を綴る書。

    その問いの立て方、論の進め方、そして結論に至るまで、ほぼフェミニズムの考え方を踏襲しています。

    著者自身はそのようなつもりはなかったと冒頭で書いていますが、しかしフェミニズ...続きを読む
  • 愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡
    初めのほうで、時事ネタということで石原都知事のことに触れられている。どうしてあんな差別的な発言ができるのか、と憤っているんだけど、私にはあまり不思議に感じられない。私の母が石原都知事と同年代なのだが、まったく同じようなトーンで差別的発言をする。あの年代が社会の中心にいた頃の世間的常識ってあんなもんだ...続きを読む
  • 愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡
    大好きなマツコと、昔お世話になったらしい中村うさぎさんとの往復書簡(お互いに手紙みたいにやり取りする内容)+対談本。YouTubeで二人の対談をみてすごく興味を持ってました。初めて読むマツコの執筆でしたが、TV怒り新党で一度自分が書きあげた文章を有吉に読んだ時と同じような、「少し曲がりくどい」「エッ...続きを読む
  • 私という病
    こんな私小説?みたことない。男の欲望を刺激しない女は存在価値がないという空気に対する反発。
    異性に対するアンビバレントな感情。東電OL事件を切り出し、自己の違和感が特別なものでないと昇華する展開は圧巻。
    まとめると『通念が ガラスの自意識 傷つける』といったところでしょうか?
  • 壊れたおねえさんは、好きですか?
    中村うさぎさんの本は初めて読んだのですが、これはまた豪快というか剛速球というか…(笑)。他の作品も読んでみようと思います(^^ゞ
  • 愛という病
    身につまされて痛すぎる。
    「そうそう、そうなの。わかるわかる!」という部分と、「どうしてもそこは理解できない」という部分が入り交じっている。
    でも、すごく考えさせられる。
  • 私という病
    (中村)うさぎさんのデリヘル体験記とも言えますが、
    内容的には体験を通した思考整理記という印象でした

    “そんなもん、単に問題の摩り替えでしょ。
    私はね、自分の抱えた問題の意味をきちんと考え、的確な答を出したいの。
    もちろん、的確な答に辿り着くまでに間違った答を出してきてしまったり、
    奇妙な方法を選...続きを読む
  • 愛という病
    中村うさぎの本を読むと、彼女の持つ「女の業」と「文筆業の者の業」に圧倒される。

    女という地獄巡りの果てに、彼女はどこにたどり着くのだろう。
  • 私という病
    著者は、自分の体を使って
    『自分を知る』試みをやり続けてるんだと思った
    (文中では「自己確認」と表現してた)
    頭だけで考えたり人から聞いた話じゃなくて、
    自分自身が動いてぶつかって
    その実体験から得られたこと
    =自分についての発見・葛藤などの心の動きなど
    を整理して言語化してるんだと思った

    わたし...続きを読む
  • 愛という病
    鋭い
    (中村)うさぎさんというファンタジックな名前とは
    かなり印象の異なる本質を見抜くような鋭い意見

    愛(を求める)という言葉からは夢見がちな印象を受けるのに
    内容からは徹底したリアリストぶりがうかがえる
    勝手に想像したものとの落差も手伝ってとても面白い

    男らしさ・女らしさという枠に縛られること...続きを読む
  • 壊れたおねえさんは、好きですか?
    うさぎさんの女性の性に対する考察が妙に深くて笑える。

    そして考えさせられる。

    電車の中なのに吹き出しちゃいました。

    「我々は妄想とセックスできる生物だ。それは高等霊長類だけの特権だと私は考えているのである。」
  • セックス放浪記
    うさぎさんは凄い。
    人間の欲の海をななめからスッと一人でずっと深くまで泳ぐようなうさぎさんは凄い。

    そのエネルギーを分けて欲しい・・・!
  • 愛と資本主義
    ひとつの出来事を三人の目線から書かれている。(正確にはもっと多い人格だけど)おもしろい。うさぎさんらしい一作。ホストの話。
  • 地獄めぐりのバスは往く
    中村うさぎがこの5年間で巡った地獄の数々を4つに分類して読者の皆様に披露!

    ●第1章『浪費地獄』買い物、美容整形、海外旅行などなど、幸せ・悦楽を求めれば求めるほど填っていくのがこの地獄。
    ●第2章『借金地獄』『浪費地獄』に落ちた者を、次に待っているのがこの地獄。
    ●第3章『悪口地獄』自分のことは...続きを読む
  • 私という病
    面白い

    中村うさぎさんはとても頭がいい方だなと思う。
    賢過ぎてなんだか苦しそうな気がする。

    形にならなかった気持ちを具現化して頂いたような本でした。
  • 私という病
    自分の中にあった言葉にできないすっきりしない部分を言語化してもらったような感覚。
    腹をえぐりながらも、自分と向き合う中村うさぎは、勇ましくて潔い。
  • 愛か、美貌か ショッピングの女王4
    あの、海外ブランドを買いあさる中村うさぎさんがホストやプチ整形にのめりこんでいく有様を書いてます。いや〜毎回すごいですよ。落ち込んだときに読みます。心の底から天晴れと思いながら大爆笑です
  • ババア・ウォーズ3 税務署の復讐
    面白かった!区役所との税金支払いにおける攻防の話だけではなく、ジェンダー論、過敏に反応するマスコミの風潮、木嶋佳苗のような虚言癖がある人間についての分析など、テーマが多岐に渡ります。
    周りに迎合しない意見は筋が通っていて清々しいし、本もたくさん読んでおられる様子がよくわかります。
    2024年の今こそ...続きを読む