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Posted by ブクログ 2013年02月11日
矛盾に満ちた自己との闘いの記録、というべきか。男に主体性を奪われた自分と、それに肯定的な自分が同居している、矛盾に満ち満ちた自己の内面。普通なら自己の一貫性を保ちつつ社会に適応していくが、中村うさぎ、そして東電OLは、肥大化していく「隠蔽した自己」と意識的にせよ無意識にせよ、付き合わずにはいれなかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月26日
うさぎさんがデリヘル嬢になった、と聞いたときは驚いたけど、これ読んだら心理としてはすごくわかった。
仕事で評価されて、友人に恵まれてても、愛してくれる男がいない…
貢いだホストからの仕打ちに女としての誇りを傷つけられ、「男に欲情され対価を支払われる」デリヘル嬢になることで自己確認したかったんですね...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月31日
色もの、キワモノと侮ったら大怪我します。
「私」という病とは、「病んでいる私」なんかじゃなくて、全ての女性存在(オカマ含む)の根源的苦悩のことを「やまい」と称しているふかい深い一冊である。
証拠に一部引用します。
「私は、女たちが好きだ。たったひとりで頑張って働く女も、主婦という孤独な立場で必死に...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月27日
著者の中村うさぎが、自らデリヘルで働く(でも3日間)の話。
自分に女という記号がついて、求められることに価値を求めている。
そしてその価値をさらに記号に直して、「金額」で換算する。
一見殺伐とした、乾いた感じが漂うのに、痛いくらいの愛おしさ。
私もそう、男になりたいわけじゃないけど、女であることも受...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月15日
作家、中村うさぎが新宿は歌舞伎町にある熟女ヘルスにて実際にデリヘル嬢として働いた経験を通して描き出される女としての相反する欲望。読み終えたあとに深くて暗い闇のそこを除き見たような感覚が致しました。
ずっと読もう読もうと思って、ツイッター上でも筆者本人に読むと約束して結局読むのが遅くなってしまいまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月02日
(中村)うさぎさんのデリヘル体験記とも言えますが、
内容的には体験を通した思考整理記という印象でした
“そんなもん、単に問題の摩り替えでしょ。
私はね、自分の抱えた問題の意味をきちんと考え、的確な答を出したいの。
もちろん、的確な答に辿り着くまでに間違った答を出してきてしまったり、
奇妙な方法を選...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月26日
著者は、自分の体を使って
『自分を知る』試みをやり続けてるんだと思った
(文中では「自己確認」と表現してた)
頭だけで考えたり人から聞いた話じゃなくて、
自分自身が動いてぶつかって
その実体験から得られたこと
=自分についての発見・葛藤などの心の動きなど
を整理して言語化してるんだと思った
わたし...続きを読む
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