溝口敦のレビュー一覧

  • 続・暴力団
    「本物のジャーナリスト」という印象。
    文体はとても柔らかいものの、めちゃくちゃ強い芯のようなものを感じる。著者の写真もいかついしね。

    暴力団を押さえつけることでアングラ化する危険性、現在の恣意的な法の運用で、暴力団周辺の人間の人権が著しく抑圧されていることに触れながら、それでも暴力団を排除しなけれ...続きを読む
  • 溶けていく暴力団
    暴力団、特に山口組の窮状がよく分かる。任侠と呼ばれた時代とは変わってしまったのに、旧態依然として変化しきれない山口組。また半グレのあやうさもよくわかる。
  • 暴力団
    暴力団ってそもそもなんだろう?って思い、読んでみた。衰退産業なんだなー、って認識を新たにした。
    反グレ集団という言葉も初めて知ったわ。
  • 暴力団
    あとがきより

    「本を出すなと言われて出さず、あげく金をもらったなら、ライター生命は終わりになる。そんな話には乗れない」と電話を切りました。
    (中略)
    そうしたら、その三ヶ月後、左の背中を組員に刺されました。

    海外の反社会的組織との比較をふくめ、淡々と暴力団について書かれています。
    暴力団へ同情...続きを読む
  • 昭和梟雄録
    2回目。いずれもクセのある男たちの人生を描く。人物ものは書き手が試されると後書きで述べているが、鋭い目線で見ている印象。刺激される部分はある。
  • 暴力団
    カンボジア旅行していた時に、高級ホテルでそれっぽい人をみた。

    日本に帰国した日に書店に行って本を何冊も買った時に思わず買ってしまった一冊。知っている様に実態のあまりよくわからない暴力団の実態、現状についてざっくり書いてる。読みやすいので興味があれば普通に面白い。
  • 続・暴力団
    暴排条例と、それを受けて暴力団(員)がどうなっているかについての記述がメインか。
    個人的には前作「暴力団」のが面白かった。
  • 続・暴力団
    前著『暴力団』の続編。一言『日本の暴対法では、暴力団は違法の存在ではなく、むしろその集団としての存在を国が「指定」しているのですから、なくす理由も、なくす必然性もないというべきかもしれません。』これにつきます。
    警察と暴力団の密接な関係を前作よりもっと突っ込んだ感じです。まあ、我々は『君子危うきに近...続きを読む
  • パチンコ「30兆円の闇」
    パチンコをやる人が最も読むべき。
    警察の腐敗については自らに関係ないと考えたとしても、第3章を読んでもまだホールに行きたいと思う人がいるのか。
    そういう人が依存症患者であり、パチンコ産業とその闇を支えているのではあるが。
  • 続・暴力団
    お手軽に暴対法・暴排条例、警察・暴力団の今を取り巻く現状を、実際に起こった事件とその周辺から読み解くことができる。

    溝口さんの文章はとても読みやすく、佐野眞一氏のようなアクの強さが引っかかることもない。それでいて、溝口さんのこれまで培った立場からの作者の考えをしっかり提示し、相対する警察・暴力団双...続きを読む
  • 続・暴力団
    暴力団からも警察からもにらまれそうなツッコミが随所に登場。淡々とした筆致の中に時折登場するするどい言葉にドキッとする。
    「暴力団の言いなりになって出版を中止するようでは、ライター生命がなくなるんだ」
    こう啖呵を切って出版を強行したところ、マンション前で待ち伏せされて、無言で左脇背を刺されたこともある...続きを読む
  • 続・暴力団
    暴対法,暴排条例が孕んでいる矛盾がよく分かる。違法な行為を行ってはいるが,違法な組織ではない。この点を変えなければ,ますます地下に潜ることになってしまう。警察の腐敗の問題も明らかになっており,勉強になる一冊でした。
  • 続・暴力団
    福岡に住んでる人は必読。あと、昔ながらのヤクザに対するイメージを持ってる人も読んでおかないといけない。
  • 食肉の帝王
    浅田満はなぜ巨万の富を得ることができたのか?
    を 溝口敦 は そのからくりを暴く。
    丹念に 事実を 追い求め 文字に刻印する。
    よくぞ 暴いた と感心する。

    食肉産業の世界は 複雑な流れが 乱気流のように、
    ヤクザ 同和 政治家 ・・・・
    うごめいて、お金が 流れ込む仕組みを 作り出したオトコが
    ...続きを読む
  • 暴力団
    今は半グレ集団の方が怖いのね。◆暴力団は衰退業界か。◆警察の検挙率の低下は暴力団の阿吽の呼吸が無くなったから?◆意外と本質を突いているかもしれない。
  • 食肉の帝王
    読み物としての面白さはなかった。

    単行本あとがきの以下のくだりが印象に残る。
    ・本書の内容がなぜ暴力的妨害を受けることなく連載できたのか。
    ・21世紀と20世紀の間には非連続があるという説に与したい。
    ・常識では理解できないことが現実に起きている。近い過去に解答を求めても無理である。とてつもない大...続きを読む
  • パチンコ「30兆円の闇」
    なんとなくよんだ。

     うーむ、結構奥まで突っ込んでいる感じ。なんつーか、業界全体が健全ではないのだなあ。しかし、個人的な意見でいうと、パチンコって業種事態があれな業種であるので、健全なんて望むべくもなく、あくまで嗜好品であるのだから、不要だと思うなら近づかなければいいだけなんだろうと思ったり。
  • 「ヤクザと抗争現場」 溝口敦の極私的取材帳
    伝説のひとつひとつに凄味があります。
    だから伝説なんです。
    軍団恐るべし。

    義理人情を尊ぶ男の花道に幸あれ。
  • 生贄の祀り
    カルト教団の話なので好きなジャンル。
    お決まりの淫靡な儀式などもあって怖いけどぉー
    政治もからんできて恐ろしいのだけどぉー
    んー。
    すぐに読み切りはしたけど、んーーなんか物足りない。
  • ドキュメント 五代目山口組
    映画の話や小説の話や、もしくはニュース関連などの話をしていた時に、ふと話が暴力団とか麻薬密売とか密入国などに及ぶと、つい説明に熱が入ってしまう。どうしてかわからないが、小学生ぐらいの時から任侠物映画が好きでした……。
    当然、当時の美化に美化を重ねた映画やドラマが元なので、現在進行形で社会を脅かし続け...続きを読む