俵万智のレビュー一覧

  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―
    感性の衰えを感じ、詩や短歌などに救いを求めている。また、言葉が織りなす微小な差異にも興味を抱いている。
  • トリアングル
    Mと不倫関係を続けている薫里が年下の圭ちゃんと付き合う?ことに。
    少しずつ進んでいく時間と差し込まれる過去(Mとの関係がだんだんと明かされていく)の織り交ざった感じがすごく読みやすく。
    圭ちゃんの時間軸は現在で彼の気持ちが進んでいくのが分かった。一方の薫里はいったりきたりで進まない。「階段の踊り場」...続きを読む
  • 短歌のレシピ
    第1講 味覚に訴えてみよう/擬音を生かそう
    第2講 時には荒療治を試してみよう/「あの」って、どの? と言われないようにしよう
    第3講 比喩の出し方に心をくだこう/だめ押しの一歩手前で止めよう
    第4講 枕詞を使ってみよう/同じ言葉、同種の言い回しは避けよう
    第5講 序詞を使ってみよう/メールを使って...続きを読む
  • 短歌のレシピ
     短歌を学ぶために読んだ本であるが、本書をよかったと選んで思っている。
     投稿された短歌を添削していきながら、短歌を制作していく上での技術を培っていくことが本書の内容となっているが、むしろ短歌を知らない人のために書かれていると云ってもいいくらい懇切丁寧に解説がなされている。
     これを読むことによって...続きを読む
  • トリアングル
    不倫か年下か。随所に短歌が挟まれてくるところが、この著者らしいなあ。結局誰も報われないのが意外だった。描写の仕方は好きな方だけど、すぐに忘れてしまいそうな内容かも。
  • 言葉の虫めがね
    脳みそほぐしに。

    きざし来る悲しみに似て硝子戸にをりをり触るる雪の音する 
    (松田さえ子)

    こころみにお前と呼ばばおどろくかおどろくか否おどろくか否
    (岡井隆)

    <あい>という言葉で始まる五十音だから傷つくつくつくぼうし
    (俵万智)
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―
    ・「も」があったら疑ってみる

    ・句切れを入れてみる

    ・動詞が4つ以上あったら考える

    ・体言止めは一つだけにする

    ・副詞には頼らない

    ・数字を効果的に使う

    ・比喩に統一感を持たせる

    ・現在形を活用する

    ・あいまいな「の」に気をつける

    ・初句を印象的にする

    ・色彩を取り入れる

    ・固...続きを読む
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―
    読者が投稿する短歌を、俵万智さんが添削する形で構成されている。投稿者の住所、氏名までも掲載されているのだが、茨木市や高槻市在住の人もおられて、何かと親近感が湧いた。また、高槻市在住だった人が、途中から八王子市在住に変わっていて、あ、転勤されたのかな?なんて想像してみたり。日本全国に、隠れ歌詠み人人?...続きを読む
  • トリアングル
    先に映画を見てしまったので、かおり=黒谷友香として読んでしまった。
    感情を激しく出さない、穏やかだけど、なんだかしんみりした。
  • トリアングル
    小説の中に短歌が織り込まれていると、立ち止まる瞬間があって、意外と読みやすい。

    引用される短歌は、それまでの内容の総括だったりするんだけど、長々書かれるよりも、短歌の方がぐっと心に入ってくる。
    (文章の後だから、理解しやすいのかもしれないけれど。)

    たった31文字で、心情も情景も描き出せるって、...続きを読む
  • 言葉の虫めがね
    若者言葉について目からウロコ。新種の人種が使う言語ではなくDNAレベルまで染み込んでた日本人らしさの発露だった、と。
    そっか〜!
  • トリアングル
    【恋愛モラトリアム世代へ】
    年上のMと長年の不倫関係にある薫里は、年下の圭ちゃんと付き合う事になって揺れ動く。色々為になる話が多い。さすが歌人らしく比喩や季節感がすばらしい。律儀に挟み過ぎって所もあるが。あとセックス表現も赤裸々。
  • トリアングル
    途中途中に挿入された短歌が深いところまで考えさせてくれます。
    上司との恋、年下の彼との恋。
    選ぶべきものはなんなのか。
  • トリアングル
    私は恋愛小説はまったくよみません。話の流れで恋愛とかセックスがでてくるのは
    いいんだけど、それがメインってのは、どうも苦手で。
    主人公の切ない気持ちとかなかなか解ってあげられないし〜。

    だがしかし、読みましたよ。教授のお薦めってのもあって。

    年下の圭と年上のMと付き合っている「私」の物語。
    文体...続きを読む
  • 愛する源氏物語
    話の流れだけでも掴もうと必死になって読んだ『あさきゆめみし』。和歌なんか読んでも意味不明やったからすっとばしてたけど、こんなにもおもしろいものだったとは・・!一生の不覚。
    全部の和歌の説明があるわけではないけど、すごくわかりやすい説明がされてるし、表現がおもしろくって笑ってしまう。(特に末摘花の君...続きを読む
  • トリアングル
    不倫してる人ってかわいそうだなーって思った。負け犬+不倫・・・まっしぐら。
    あと映画はあまりにもかけ離れすぎてると思った。
    水蜜桃の短歌は良かった。
  • 言葉の虫めがね
    さすが歌人。そしてさすが元教師。言葉に対する考察も面白いし、「みだれ髪」などの短歌の現代語訳が感動的。
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―
    俵さんが短歌の添削をしてくれると言うもの。
    初心者には良い本らしい.......
    でも、短歌と言うよりも、日本語の基本的な動詞だの助詞だのが何なのかきちんと理解していないものにはちんぷんかんぷんかもしれない.......
    あぁ、日本語って難しい!ってか、それは、ちゃんと勉強せんかったうちだけ?(^^...続きを読む
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―
    短歌が、単に思ったままを書けばいいのではない、技術的なものを必要とすることは重々承知。従って添削でぐっとよくなることもわかっている。しかし、俵さんの添削の中には、全面的に賛成できないものもあり。それは俵さんの力が強すぎるせいかもしれない。
    歌としては、最後の一首が心に残った。「主婦にもできる」そうだ...続きを読む