言葉の虫めがね

言葉の虫めがね

418円 (税込)

2pt

3.0

たとえば万葉集をひもとけば、千年以上前の言葉が、そこにはある。私が口ずさめば、千年の時空を超えて、鮮度を落とすことなく言葉は蘇る。言葉は、永遠なのだ。けれどたとえば、今日私が恋人に言った「好き」という言葉は、今日の二人のあいだで成立している、たった一度きりのもの。言葉は一瞬のものでもあるのだ―。読むこと、詠むこと、口ずさむこと。言葉を観察し、発見するエッセイ集。

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言葉の虫めがね のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    脳みそほぐしに。

    きざし来る悲しみに似て硝子戸にをりをり触るる雪の音する 
    (松田さえ子)

    こころみにお前と呼ばばおどろくかおどろくか否おどろくか否
    (岡井隆)

    <あい>という言葉で始まる五十音だから傷つくつくつくぼうし
    (俵万智)

    0
    2012年04月03日

    Posted by ブクログ

    若者言葉について目からウロコ。新種の人種が使う言語ではなくDNAレベルまで染み込んでた日本人らしさの発露だった、と。
    そっか〜!

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    さすが歌人。そしてさすが元教師。言葉に対する考察も面白いし、「みだれ髪」などの短歌の現代語訳が感動的。

    0
    2009年10月04日

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