佐野眞一のレビュー一覧

  • 旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三
    結論:パトロンって大切
    あと「忘れられた日本人」の中の有名なエピソード、土佐源氏の話が実はほとんどフィクションだったというのは衝撃。
  • 東電OL殺人事件
    ネパールへ被告人の4人の同居者に会いに行く、毎回法廷傍聴に行く、何度も現場や関係地に訪れる、など、さすが、一流のルポライターだと思った。
    反面、それらの成果を誇示されすぎるのと、また、やや、思い込みが強いかなと思うところもあった。例えば、「人権派の弁護士は、プライバシーの保護を錦の御旗にして、被害者...続きを読む
  • 東電OL殺人事件
    いやぁ、面白かった。
    最新のDNA鑑定で被告の容疑が揺らいだという記事を読んだのでこの本を読んでみたんやけど、想像以上に面白かった。
    著者は最初から冤罪よりの視点なので、この本だけで事件を判断することは出来へんけど、十分社会提言として成り立ってる。
    警察、検事の告訴ありきな恣意的捜査、エリートOLが...続きを読む
  • 東電OL殺人事件
    冤罪好きなので、昨年買って寝かしてた本。丁度ゴビンダさんが再審請求受理により釈放されてニュースになってたので、タイミングだと思い読んだ。一審無罪までが描かれてるんだけど、これこの後検察が控訴して逆転有罪になるんだよなぁ酷い話だ…冤罪に加えて、被害者の心の闇的なところがとても興味深かった。病んでたんだ...続きを読む
  • 東電OL殺人事件
    先日当事件の再審請求が認められ、当外国人受刑者が釈放帰国したことから話題になった事件の本でる。裁判のやりとりに加え、著者が現場や受刑者の母国も取材で訪れ、受刑者の無罪・冤罪を主張する内容である。
    この本自体は平成15年の刊行、内容は第一審で無罪判決をうけるまでを書いている。実際、この事件は、二審、最...続きを読む
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 下
    最後に救いがある気がした。全てに表と裏がある。その裏は、少しづつ改善されらば、いい。表は、出来る限り残せばいい。
  • 3.11津波で何が起きたか:被害調査と減災戦略
    本としては、中途半端だと思う。

    ただ、被災地の各市町村の被災状況、何メートルの津波がどこに来たか、地形の特色などを手っ取り早く確認するときには重宝する。
  • 東電OL症候群(シンドローム)
    最近の裁判をめぐるさまざまな報道や震災に対応する会社の苦悩などがこの事件と重なって、再度東電OL殺人事件を読み返してみた。この東電OL症候群と両方読むことで、最初は感じなかった作者が伝えたかったことが少しでも深く理解できたような気がしている。
  • 地方自治体は重い負担に耐えられるか:「民」の力を結集する方法
    民活事例と、米国における公民連携による自治体運営の紹介、及び、公務員は、規定に熟知しているが故に、震災復興では、離脱規定を念頭に可能性を見出せる立場を活用して推進せよとの提言。
  • 枢密院議長の日記
    倉富勇三郎日記を解読しながら、彼の性格や当時の皇室スキャンダルを紹介。一風変わった角度から近代史が眺められます。
    やや馴染みの薄い人選ですが、難解でも”癖になる”日記のようで、原資料への挑戦心がくすぐられる人もいるのでは。
    併行して読んでた山本さんの有馬本にも似たような記述がありましたが、「倉富の文...続きを読む
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 下
    沖縄に対して辛辣な本かもしれないが、知らないといけないことだともう。もっともっと足元の沖縄のことを勉強しないといけないと考えさせられました。
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上
    沖縄の戦後史について知らなかったことがこんなにあるんだなと思った。しかし、どこまでが真実?なのか疑問符がつくところも多いが読み物としてはおもしろい。
  • 枢密院議長の日記
    [ 内容 ]
    幕末に生まれ、明治、大正、昭和を生き、三代の天皇に仕えた倉富は、時代の変遷をどう見つめ、年月の足音をどう聞いて、記録にとどめたのか?
    宮中某重大事件、皇族・華族のスキャンダル、摂政問題、白蓮騒動、身辺雑記…誰も読み通せなかった近代史の超一級史料をノンフィクションの鬼才が味わい尽くす。
    ...続きを読む
  • 枢密院議長の日記
    マニアックです。完全に先生の趣味だわ;
    大正時代の皇室スキャンダルに興味のある方は是非wwww

    とりあえずテスト前に流し読みしたので加えときます。
  • 東電OL症候群(シンドローム)
    グロテスクを読んでいたのでそういうことだったのかと思って読んだ。孤独とずっと向き合ってきた被害者に共感をおぼえる女性も多いだろうな。でもその人を神格化するのは違うと思う。
  • 東電OL症候群(シンドローム)
    同著者の「東電OL殺人事件」の補足本とも言える、加害者の判決後のルポ。「東電OL殺人事件」の印象があまりにも強すぎたので、それに比べると印象は薄いが、事実と著者の思考が丁寧に突き詰められている様は見事です。