佐野眞一のレビュー一覧

  • 旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三
    私の日本地図を読んで以来、気になっていた宮本常一のことがわかった。
    彼の妻に同情。う〜ん、宮本常一は、私の中ではイメージダウンです。


    読みごたえのある本。
  • 《当事者》としていかに危機に向き合うか:震災復興の政治経済学を求めて2
    なじみのある政治経済学部の教授陣の執筆で、大学での学習のモチベーション向上につながった。
    このシリーズ、非常に読みやすくて勉強になる。
    特に最後の河野勝氏の「政策提言の方法論」は痛快な批評で納得させられた。
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 下
    力作下巻。上巻が昭和が中心に書かれているのに対し、下巻は平成に入ってからのテーマ。模合の実情、カプセルホテル怪死事件、内地の芸能界との繋がりの話、マルフクレコードなどの島唄レーベル興隆の軌跡、尖閣諸島の保有者の由来、琉球王朝の尚家の近代史、海燕ジョーの奇跡のモデルとなった元ヒットマンの最期の話、など...続きを読む
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上
    沖縄の近代史を豊富なインタビューで構成した力作。警察、暴力団関係者、空手家、右翼、政治家、右翼、ソープランド経営者、実業家、ジャーナリストなど、戦後の沖縄の姿を作っていった人々から聞きだすエピソードは、それぞれが濃い。沖縄ヤクザの複数回にわたる抗争の歴史の話、与那国が米軍占領時代の一時期に密貿易の拠...続きを読む
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 下
    2011/8/14
    素朴で朴訥として、優しくフレンドリーな沖縄の人々と、あの原色羽織袴で成人式に暴れまわる若者のイメージがこの本を読んでようやく融合しました。
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上
    2011/8/12
    感想は下巻を読んでからにしますが、書名の『誰にも書かれたくなかった』の主語は“沖縄”か“佐野さん”なのかどっち?
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 下
    結局、上下巻一気に読み通してしまった。圧巻。
    しかし、自分の鳥頭には漏れ出る情報量。自分なりに咀嚼できるようになるにはもうちょっと時間かかりそう。キーワードを頭に入れ折に触れ再読したい。
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上
    上下で購入しました。いつ文庫になるのかな?と思っていましたが。単行本プラスアルファで書かれています。佐野眞一さんは好きな作家の一人なのです。ノンフィクション大賞設立のときにも、聴きにいったなあ~というくらい。改めてゆっくり読みます。
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上
    「テンペスト」購入に合わせて、というか並行して読んだらどうなんだろうなと思いました。
    上巻も少しで終ります。
    テンペストと並行して読もうと思ったけど、ついこちらのページをくる方が早くなる。思わず眉に唾したくなる程、凄いエピソードが続く。
  • だれが「本」を殺すのか
    極論すると、結局 ”本を殺す” のは「読者の劣化」だと思っています。
    もちろん、”本を殺す” 原因や理由は一つや二つではなくいろいろ複合しているし、複雑にからみあって悪循環になっているところもあると思うけれど。

    とてもショッキングなタイトル。
    書かれた事実のどれもが、書店で働いていた頃「そうだ、そ...続きを読む
  • 旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三
    健脚の民俗学者・宮本常一の人生。 昭和の民俗学者・宮本常一の人生を追ったノンフィクション。
    貧しい瀬戸内海の島で育った宮本常一は、父から教わったいくつかのルールを守りながら、日本を旅して廻ります。とにかく国内のあらゆるところをひたすら歩いて、様々な土地の人々の生活を記録し続け、昭和の日本人の姿を明...続きを読む
  • 誰も書けなかった石原慎太郎
    ずっと魅力的な人物である。彼の存在を通してボクらはいつも何かを問いただそうとする。だがそれは彼の自己愛を投影した宇宙にボクらが勝手に投げ出されたのかもしれない。コンプレックス。生きているあいだにだぶんずっと人はこれに振り回される。ボクらは彼の一体何に対して不満と共感を同時に覚えてしまうのだろうか。父...続きを読む
  • 旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三
    目次の前に、宮本常一と渋沢敬三の写真が掲載されている。宮本常一のは「長崎県五島、頭ケ島にて(昭和37年8月)」というキャプションが付けられている写真。渡し舟と思われるような小さな船に、船頭と子供2人と宮本を含む大人の客3名、計6名が乗り込んでいる。船は渡し場に着いたのかこれから渡し場を出て行こうとし...続きを読む
  • 旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三
     2009年69冊目。「執念」という言葉がピッタリくるノンフィクションの第一人者、佐野眞一さんの作品です。
  • 誰も書けなかった石原慎太郎
     2009年の18冊目。佐野眞一さんの文体や描写はクセがあるので、読みづらいこともあります。ですが、なぜか読んでしまう魅力があります。この本と斎藤貴男さんの「空虚な小皇帝石原慎太郎」を併せて読めば、選挙で石原慎太郎、伸晃、宏高親子に投票する気は失せます。
  • 東電OL症候群(シンドローム)
    東電OL裁判の途上
    関係者や裁判官にまで副次的な事件が波及・連鎖してゆくさまが
    まるで死者の手引きのようでもあり、
    皆汚いものなのよ、と、泰子が示唆しているようでもあり、
    そう思わせる現実の出鱈目さと相まって、非常に考えさせられる。

    堕ちて命をなくしたOL。
    それが死して尚、浮き彫りにし続けるもの...続きを読む
  • 旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三
    新しい土地に行った際には、まず高いところに登る。山がどこにあり、川がどのように流れ、人の暮らしがどこにあるかを俯瞰する。また街に入れば、家の造りや屋根、壁の構造や素材、街路の形成、田畑に植えられているもの、地域住民の服装や表情、その土地の食べ物、夜の街、、様々な土地の風俗を五感で体験する。

    これは...続きを読む
  • 沖縄戦いまだ終わらず
    日本にとってアメリカは「宗主国」、沖縄は「植民地」、この言葉が深く頭に残る。まもなく沖縄戦が終結した6月23日を迎えることもあって読み直した。
    本書を読まずとも沖縄が太平洋戦争終結後も基地問題や在日米軍による集団レイプ事件、そしてオスプレイ大学校内への墜落事故など沖縄には真の戦後が訪れていない状況を...続きを読む
  • あんぽん 孫正義伝
    偉大な経営者孫正義がどうやって出来上がったか。幼少期の壮絶な貧困体験、差別を受けた経験。もともとあった地頭の良さに環境が作用して覚醒した。
    人間は修羅場を超えると強くなる、図うずうしくないと勝ち上がれないと感じた。
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上
    沖縄だれにも書かれたくなかった戦後史
    佐野眞一 集英社

    分厚くて重たい本
    表紙の写真が印象深い

    グローバリストによる傀儡政治が
    最も深く根差し長く続いているのが
    ニホンの本土であり
    更にこのニホン本土が虐げてきたのが
    沖縄であり
    沖縄が差別搾取してるのが
    奄美大島であるという
    第二次世界大戦では...続きを読む