藤本ひとみのレビュー一覧

  • 幕末銃姫伝 京の風会津の花
    2013年の大河ドラマの作。幕末に活躍した女性、山本八重を描く。
    近代軍備の重要性を説く兄の教えに倣い、砲や銃について訓練を受ける八重は、もともと男勝りであった性格と腕力をもって、会津藩のなかにあってその道の一人者となる。兄を含め、多くの武士が京へ取締りのために駆り出されてしまった背景も重なっている...続きを読む
  • 三銃士(新装版)
    アニメも観た、映画も観た、子供向けの作品でも読んだはずなのに、なぜか一向にストーリーが頭に残らない「三銃士」。
    勉強し直すつもりで改めて読み、その面白さに嘆息しました。
    この、要約されたバージョンを足がかりにして、さらに大人向けの本でちゃんと読んでいこうと思います。

    誰が好きかと言われたら、やっぱ...続きを読む
  • マリリン・モンローという女
    幼少期、いつもビクビクして信用も期待もできずに生きていたことが、「グリーディ」や「マリリン」、「マリーディ」という人格を生み、それとのバランスを保つことが彼女の人生だった。多重人格がどう生まれたかという切り口で「マリリン・モンロー」を語った作品。
    一方で、セックスシンボル「マリリンモンロー」のサクセ...続きを読む
  • 華麗なるオデパン
    藤本ひとみの本読んだのって何年ぶりだろうか。。。中学生のときにすっごくはまってみんなで読んでたな(笑)
    そんなときの気持ちがよみがえったこの本。
    たまたま、こんな本があることを検索して知って、購入して読んでみたら、
    すっかりはまった。
    読みやすいし、若いころ、コバルト文庫で藤本ひとみの本読んでた人は...続きを読む
  • 探偵チームKZ事件ノート 消えた自転車は知っている
    ものすごく懐かしい!
    このシリーズは、元々コバルト文庫からいのまたむつみ先生
    挿絵で出ていたもので
    (「KZ少年少女ゼミナール」で検索でコバルトのは引っかかります)
    当時こちらを読んでいました。

    凄く好きだったのに、3作目の後が出ないままに絶版になっていた
    のですが、まさか10年以上を経て再販され...続きを読む
  • 人はなぜ裏切るのか ナポレオン帝国の組織心理学
     面白い! ミュラ、フーシェ、マルモン、ベルティエ辺りは通り一遍の知識はあって「こいつらめー」とか思っていたわけですが、彼らの側から考察したりした文など見たことなく、「な……なるほどなぁ……」と非常に得心がいきました。というかですね、カロリーヌやばすぎですね! カロリーヌがあんなじゃなかったら、実は...続きを読む
  • 侯爵サド
    フランス革命期に生きたサドには誤解があるようだ~サド家は麻と布の商人で豊かになり,13世紀に伯爵位を授けられ祖父の代にアヴィニョンで侯爵となったが,爵位継承の費用が嵩み,1763年10月妊娠している淫売を相手に金貨2枚で肛門性交を望み聖体を汚したが,むちを使えなかったため金貨1枚に値切って告発された...続きを読む
  • 離婚まで
    区役所勤めで二人の子持ち、育児にも家事にも手伝わず家の同居人でしかない夫。それでも常に理想の妻、理想の母、理想の嫁までこなしてきた。
    私って何だったの?
    結婚以来、家を留守にしたことはない。いつも駆け抜けて暮らしてきた。中学の同窓会を名目に帰郷し、自分の子ども時代を回想する。
    いつも優等生だった自分...続きを読む
  • 華麗なるオデパン
    美貌と知識と経験を活かしに活かし、勝負する。
    少々恐ろしいですが、綺麗、可愛いだけではない、強かな女性にあこがれました。
    読後感は爽快!なんだかちょっと元気になります。
  • 恋愛王国オデパン
    オデパン大好きです!
    つまらない日常をいろんな手をつくして楽しいものにする。
    これを読むと、前向きになれます。
  • ノストラダムスと王妃 下
    王妃の一人の母親としての立場をとるか王国の母親としての立場をとるか、苦悩する様子がいたたまれません。忠実な部下達の活躍ぶりとノストラダムスの困難な局面を打破していく小気味良さに最後までハラハラし通しです。
  • ノストラダムスと王妃 上
    全体的に重厚感のある作品ですが、その中で王から愛情を注いでもらえない王妃と老化に怯える寵妃の、かけ引きや上っ面だけ仲良いフリをしてるのが笑えます。
  • 聖戦ヴァンデ(上)
    藤本ひとみほど、フランスの歴史物をわかりやすく、ロマン溢れる書き方ができる作家はいないと思う。

    もう五回くらい読んでいるけど、何度読んでも色褪せない。

    フランス革命時に活躍した恐怖政治で有名なジャコバン派のリーダーロベスピエール。

    ロベスピエールに心酔し、その思想を純粋に実行しようとするジュリ...続きを読む
  • 快楽の伏流 鑑定医シャルル(鑑定医シャルル・シリーズ)
    快楽には伏流がある。

    読み終わって本の題のつけ方が上手だなって
    思っちゃいました。


    読んでて事件の進み方がわかっていたのだけど
    最後の夫のマイケルまで犯罪に絡んでるとは
    最後のあたり来るまで気付かなかった。


    親が子を押しつぶす関係。
    すごく理解できる関係なので
    それが開放し...続きを読む
  • ジャンヌ・ダルク暗殺
    15世紀フランスの神の使いを名乗って散っていった有名なジャンヌ・ダルクのお話。
    ジャンヌ・ダルクの一生や足跡を追うと言う形ではなく、彼女と同じ名前の娼婦ジャンヌを主人公にして、権謀術数が渦巻く宮廷や、信仰心の厚いジャンヌ・ダルクや、フランス王太子・シャルルの即位に関わる人々の活躍などが描かれている。...続きを読む
  • 数学者の夏
    上杉くん、有能すぎる!!なんというデキる男!!

    「博士の愛した数式」的な話かと半ば鼻白みながら読み始めたけど、おもしろい!
    満州開拓団の悲劇や引きこもりの親子関係、50年前の殺人事件も絡めて、どうしようもない人間の運命を描いて、最後はちゃんと救いがあった。

    名古屋工業の隠蔽話は、ちょっといらんか...続きを読む
  • 失楽園のイヴ
    昔、コバルト文庫で刊行してた『K'Zシリーズ』の高校生バージョン。
    なんと主人公は上杉!
    若竹でなく!

    しかも、Wikiでシリーズの情報を見てしまったんだけど、上杉の元カノがアーヤだと!?
    若竹でも黒木でもなく?
    一体何がどうしてそうなったんだ!

    コバルトの続きは、青い鳥文庫で藤本ひとみ原案で出...続きを読む
  • KZ’ Deep File 青い真珠は知っている
    『中学時代は、一生の中で一番辛い時期だと聞いたことがある。その中で惑っている自分たちは、大海で溺れているもの同然だった。』
    一番自分に刺さった言葉かもしれない。
    当時の自分もそうだったけど、自分の在り方が分からなくて悩んでいた時期だったように思う。
    黒滝さんのような自分に嘘をつかずない人になりたい。...続きを読む
  • 探偵チームKZ事件ノート 天使が知っている
    ▼大変に面白かった!娘(9)との付き合いもあり、読んでいるシリーズで、全体にそんなに悪くない。のですが、本作は今までで一番でした。

    ▼基本、日本の首都圏らしき町で、中学生女子アーヤと、4人のイケメン秀才男子の5人組が事件を解決するシリーズで、アーヤの一人称語りなんですが、「天使」は、言ってみればス...続きを読む
  • 探偵チームKZ事件ノート 七夕姫は知っている
     前作から、チーム内恋愛(?)の様子にちょっとこれまでとは違う何かの芽生えが感じられたが、ここでドカンと一発目の恋の花火があがっちゃいましたよ。恋の行方は。ほかのメンバーの反応は。アーヤはKZの活動と恋愛とを両立できるのか。そんな葛藤が読みどころ。
     かゆくなるくらいのご都合主義ではあるが、八方丸く...続きを読む