中村真理子のレビュー一覧
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盛り上がって参りました。
失速の心配も要らず、安心して読めました。
いよいよ額田王の出てきそうな予感。この新解釈でどんな描かれ方になるのか、わくわくしてます。 -
激動の10巻。
大友皇子の最期は美しかったですね。天智の最期は明確に描かれていなかったので、もしかしたら同じように…と考えてしまいました。
兄弟の話ではあるけれど、そういえば救世観音の話でしたものね。もう少し続くみたいなので、完走めざします。 -
長編歴史ドラマは、ラストをどこに置くか、は難しいところで。
その辺りで少し不安のありましたが、納得のラストです。読者への信頼を感じるというか。きちんと最後まで、描きたかったものを描かれたのではないかと勝手に推測。
悲しくも美しい物語でした。 -
話は筑紫島に留まらずに大倭豊秋津島(本州西端)・日下(畿内?)さらには大陸・漢まで及ぶように。いよいよ金印の登場も近いか。
6巻では主に、5巻で日見子の大ウソにより日向併合を果たし大義を得た山社を中心に、クマとそれ以外のクニとの外交戦が描かれている。
クマの鞠智彦は他を出し抜くべく先行して動き、...続きを読むPosted by ブクログ -
何年か前から気にはなっていたのですが、大作すぎて腰が重くなってました。
結局、クーポンを駆使して一気読み。読み応えありました。
好きな時代の話なので、これまで様々な作品で読んできました。新しい部分を採用するだけでなく、とんでも要素もまぜてきたりと、舵取りが絶妙で、最後まで楽しめました。 -
ミマト将軍はまさに将たる人だけど、オオヒコみたいな出来る副官キャラが好み。廖化みたいな。
鬼八編、最高に緊張が高まってどうなるんだ?どうなっちまうんだ、とソワソワしてたけど思いの外に意外な形で穏便に解決。
倭言葉のくだりは4巻を読み直さねば。
一方で各国の山社に対する評価も変化の兆しが。
穂波...続きを読むPosted by ブクログ -
BLぽい展開から一転して、聖徳太子の謎にまで来たのに驚いています。藤原氏と長屋王の戦いもこの系譜に関連していることを知りました。大仏を建てた日本の当時の経済力にも感心しています。
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この面白さ、時代の織り成す綾の不思議。最高の歴史文学のひとつだとおもいます。白村江の戦いや大宰府の設立、烽の連絡網など、二人に後の藤原氏のご先祖が絡んで、目が離せません。全巻一気買いしました。
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日見子・飛躍の前夜。
どのタイミングで’卑弥呼’になるのだろうか?
冒頭で四肢を砕かれたヒルメが遭った影は誰…?どことなく少女時代のヤノハに似ているような。
山社を囲むクマのタケル王と、そのクマ軍に東西挟撃を仕掛ける那軍。ここで地の利のある山社が打って出れば戦況がひっくり返る可能性が。
3巻...続きを読むPosted by ブクログ -
今までもっていた額田王のイメージとは違うものの、こういう解釈もあるかと気に入って読みました。2人の男性に惹かれて悩むのではなく堂々と2人の間にいる額田王の存在は魅力的です。
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各者駆け引きの嵐。きちんと話についていくのが結構大変。とにかくヤノハの策がキマっていく過程がめちゃくちゃ面白い。
山社独立を妨げているのは’サヌ王の盟約‘。中身は「サヌ王の血筋以外の何人が日向を治めようと、その者には恐ろしい死が下る」というもの。ヤノハの不敵な笑み。
その頃、アカメの伝言でヌカ...続きを読むPosted by ブクログ -
重要人物・鞠智彦とクマ国最高権力者・タケル王が登場。それなりにまとまっている様子。種智院のヒルメに謀反の兆し?日の巫女の育成機関も警戒対象のようだ。
…と思いきや口伝8で鞠智彦とタケル王の意識の溝が描かれた。東征による積極策で乱を鎮めようとする鞠智彦と神託による平和到来を期待するタケル王。更にはタ...続きを読むPosted by ブクログ -
日本の古代史でおなじみ・卑弥呼の生い立ちを扱った空想歴史ファンタジー。
中村真理子氏の絵が持つエネルギー、パワー、プレッシャーが圧倒的。
日向の少女ヤノハ、一目で’何かを持っている‘とわかる容姿。
権謀術数でのし上がっていく様が面白い。
徹頭徹尾‘生きること’が目的につき、戦女のままでいてはやがて...続きを読むPosted by ブクログ -
中学生の娘の歴史の勉強で、この辺りをやっています。改めて一緒に学んでいるところです。が、私の知っていた歴史をひっくり返されたような気分です。勝者が歴史を造る。まさにそうだと考えさせられました。