おかざき真里のレビュー一覧

  • 阿・吽 12
    怪物最澄、天を衝く巨木ほど地中深くまで根をはっているような凄みがある。
    光定と泰範の新たな進路もうまくいくといい、義真お帰り。
    冬嗣はおっかないが田村麻呂とお喋りしてるのはなんかいい、それは畏れか罪悪感か懐かしみか?
  • サプリ 6巻
    戻ってきた佐原に、なんで「あの女何」って
    聞かないのと思うけれど、それがミナミなんだよなとも思う。

    誰かあたしをたすけろ!
    というコマが刺さる。この気持ち、とてもよくわかる。
    カミサマっていうのはきっと失くしたものの代替だ
    という言葉もぐさっときた。

    藤井さんに友達が彼氏取られそう、と言う新人が...続きを読む
  • サプリ 5巻
    全然的を外した慰めなのに、だからこそ少し救われるような気持ち、よくわかる。
    男の人の無邪気さが微笑ましいからだろうか。

    仕事っていうのは100%好きなことでできてるわけじゃない。
    そんなことを言うと甘いって言われることもあるけれど
    別に楽しいことばかりがいいと言っているわけでもない。
    ただ、間違っ...続きを読む
  • 阿・吽 13
    親鸞と空海の理想と相容れない関係が実にもどかしい
    いよいよ佳境になった二人の行方が楽しみな次巻を待っている
  • かしましめし(1)
    3人が美味しそうにご飯を食べている笑顔にほっとする。
    大人になると色々ある訳で、一人暮らしをしていると
    ご飯が疎かになったり、それどころではなかったりして、
    表面上は問題なさそうに見えても
    誰しも何かを抱えていて。
    でも、誰かと美味しいねと言い合いながら食べる時間が
    問題の解決にはならなくてもこの上...続きを読む
  • サプリ 1巻
    先生ご自身に博報堂での勤務経験があるだけあって
    あまりにもリアリティがあり過ぎて読んでいてしんどくなる。

    自分はそんな大手ではないものの近い業種での勤務経験があるので
    こうやって身を削って翻弄されつつも仕事でストレスを解消するような
    働き方が普通である世界をよく知っているので、
    古いとかリアルじゃ...続きを読む
  • サプリ 2巻
    折角美容院に行っても、仕事に差し支えないようにと思うあまり
    大して変わらないスタイルのままお店を出てくるような
    藤井さんの不器用な真面目さが、リアル過ぎて痛々しくすらある。

    「正攻法以外を身につけなさい。そろそろそういう年齢よ」
    「25すぎたら赤ずきんも食べられるためにワナをはる」
    名言だなと思う...続きを読む
  • サプリ 3巻
    悪役にやるかと思いきや、田中さんが意外にも憎めないし、
    藤井ちゃんもそう思っているところが面白い。

    「こういうときこそ仕事でしょう!もーなんでもいいからありがとう仕事って感じで!」
    と仕事に逃げるところがリアルだ。

    「ちんたら歩いてたら年とりそう」とタクシー拾う田中さんがかっこいい。

    ふたりと...続きを読む
  • &(アンド) (8)

    それぞれの深い所が表現された

    ハッピーエンドが好きな私。
    勿論みんなが目に見えて幸せな結末を期待していましたが、そうではないのが言葉を選ばず言えば残念だった、、だけど
    ハッピーエンドではないのが違う見方をすれば、心に頭に残る作品でした。
    幸せな結末だけではないよなーと。
    好きだけど、好きだった?とか
    これでいいの?これ...続きを読む
  • &(アンド) (8)
    うー。せつない…。
    基本、漫画は単純でハッピーエンドで幸せになれるものを読むのに無料で3巻読んだら気になって購入してしまってました。
    胸がぎゅーっと苦しくなる…。泣いてまう。
    かなり薄い期待ではあるけど最後実は…。なんて思って読んだけどやはりそう甘くはなかった。
    ☆5の作品だとは思うけど、私...続きを読む
  • 月刊!スピリッツ 2021年1月号(2020年11月27日発売号)

    雑誌ならではの楽しみ

    水谷緑先生の『こころのナース夜野さん』の単行本を持っており、こちらの作品を追いかけたくてはじめてスピリッツを買いましたが、他の連載作品もとても面白かったです。特にお仕事や研究を題材にした作品は、一話を作り上げるのにどれほどの取材をされたのだろうという読みごたえで、通読してみたくなりました。
    単行本...続きを読む
  • 阿・吽 11

    この作品を読んでいると今まで知らなかった最澄と空海の関係性が伺える。
    大乗戒壇設立運動を起こした最澄を理解できる人間はごく僅か、だからこそ苦労も多かったのだろうとも予想できる。二人が互いの理解者の一人になり得る存在だったはずなのに、溝も見える。歴史にたらればは無いが、もし少しでも違っていればとも思う...続きを読む
  • 阿・吽 10

    悲喜交交

    仏道の真理へと進む空海と最澄。
    久々に二人が相見えたのは、後に袂を分つことへの始まり。
    二人を取り巻く状況も含め、大きな悲しみが近付いているように思えるけれど…悲しみではなく喜びなのか、このあとどのように進むのだろう。
  • 阿・吽 7

    ここまで読んでふと思ったこと。
    同じことを学んで何故差が生まれるのか。
    それはいつの世でも、現代の教育においても差は生まれるが、人の力の差に何が影響しているのか。
    持てるものと持たざるものと。持たざるものにとっては残酷だなぁと思いつつ、持てるものが進むべき道に出会い進むのも力だなぁと。
    一言でまとめ...続きを読む
  • 阿・吽 9

    最澄と空海

    最澄の真っ直ぐさは綺麗ではある。
    空海も真っ直ぐではあるけれども、欲望・渇望への真っ直ぐさのように思える。それは自然のある様にも思える。一方で最澄の真っ直ぐさは澄んだ真っ直ぐであり、脆さも含む。
    2人の天才と言うより、天才と天才に近い秀才。
  • 阿・吽 5

    運も強いのか

    南路・南島路をとる遣唐使の成功率は約5割。
    それだけでも大きな危険が伴い大変なことはわかるが、そこから先もこんなに大変だったのかと思うと、当時の唐の先進性がよくわかる。
    この先、空海が恵加の下でどのように大きくなるのかが楽しみ。
  • 阿・吽 6

    置かれた立場

    最澄があと数年遅く生まれていれば。
    桓武天皇の精神力が保っていれば。
    平城天皇ではなく嵯峨天皇であれば。
    たらればではあるけれど、たった数日、数時間、数分、たった数秒のタイミングが違えば。
    そう思えてならない。
  • 阿・吽 8

    空海の明るさ

    平安初期の律令制再編期。
    やっぱりドロドロしてるけど、そのドロドロさがうまく表現され、人の陰の部分がよくわかる。一方で陽の部分との対比によってある種の清々しさも感じられる。
  • 阿・吽 3

    天才の存在感

    空海が「空海」となる場面が描かれる。
    ただ、天才を側で見る人間というのは常に羨望と絶望が入り混じった感情を持つのだろうと思うと、複雑な気持ちになる。

    そして、いよいよ最澄と空海が交わるとなるとワクワクする!
  • 阿・吽 4

    肩透かし

    どこまでも慈愛に満ちた最澄と真っ直ぐな空海とを対比的に描いているが、少し淡白な感じもし、もう少し踏み込んでくれたらなぁという印象もある。