丹地陽子のレビュー一覧

  • 極彩色の食卓【無料お試し版】

    さまざまな要素が絡む

    料理×美大生×一流人の秘密、という、一見無関係な要素がそれぞれ複雑に絡んでおり、それらが見事に調和してこの個性的な作品を構成している。読んでいて料理が作りたくなるもいう内容なのも特徴的であり、美術のセンスと料理のセンスは共通するところもあるのだなと感じた。
  • エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]
    シリーズ3作目。やっと出たかーという感じ。間が開きすぎて、主人公美綾と八百万の神モノクロ以外の登場人物を忘れてしまっていたが、その他の人はあまり関わってこなかったので、全く問題はなく、おもしろかった。
    今回、モノクロと美綾は時空を超えて、若き日の平将門の時代へ行く。
    歴史にあまり詳しくはないのだが、...続きを読む
  • 乙女椿と横濱オペラ
     女学生の紅の許嫁が突如と姿を消した。紅の家の所有する長屋に住む変わり者の草介と共に許嫁を探し始めるが…

     恋に恋する女の子の紅にとって、許嫁の結末はあまりに残酷でした。そして、そんな草介の怪異を見る能力の本当の理由も又切ない。けど、紅の真っ直ぐな心根が影を持つ草介とはお似合いだと思います。

     ...続きを読む
  • エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]
    久しぶりのエチュードシリーズ。
    久しぶり過ぎて、色々忘れてしまっていた。
    それでも過去を遡るなんて面白すぎて、夢中になって読んでしまった。
    小説なのに美綾が羨ましい。
    神話と史実が地続きで繋がっており、とても読みやすかった。
    ユカラの存在など、全てが綺麗に収まり、なるほどーと感嘆してしまった。
  • エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]
    読み終わった後、ユカラの名前の意味を調べてやっと納得した。
    久しぶりの荻原先生の世界観に浸れて幸せ。噛みしめながら読みたかったけど、我慢できずに一気読みしてしまった。
  • つくしちゃんとおねえちゃん
    つくしの自慢のおねえちゃんは、足を少し引きずっているけど、とても頑張り屋。ひとつひとつのエピソードから、2人の思いやりがじわじわと伝わってきます。
  • つくしちゃんとおねえちゃん
    のんびりマイペースな妹つくしと優等生でがんばり屋のお姉ちゃんかえで。お姉ちゃんは右足が悪くてひきずって歩く。ケンカもするけど、助け合う姉妹のお話。優しさを感じました。いとうみくさんのお話に丹地陽子さんの絵がとても合っていて良かったです
  • 極彩色の食卓 カルテットキッチン
    久しぶりに本を読んで泣いたな……。

    何となく燕くんは吉沢亮さんみたいなビジュアルなんだろうか、とか思ったり。

    桜ちゃん、優しい人に囲まれててホッとしたよ。
  • 天涯の楽土

    篠原さんのは全部面白いです。

    遊圭シリーズは本当に面白いけどこっちも面白いです。続刊も刊行されているので嬉しいです。
    どちらのシリーズも読み進めたいとおもいます。
  • 乙女椿と横濱オペラ
    非常に好みの話だった。
    真っ直ぐでお人好しな(そしてまことの恋を夢見る)女学生と、一回り上の京都弁を喋るぐうたら絵描き青年のコンビ。
    この二人の組み合わせがとにかく尊い。
    京都弁がこれまた非常に耳に心地よい。
    文字で読んでおいて「耳に心地よい」というのも何なんだが、まさしくそんな感じだった。

    また...続きを読む
  • ナイチンゲール (新装版)
    ナイチンゲールの伝記

    ナイチンゲールは裕福な家庭に生まれたものの、自分は幸福ではないと思っていました。
    では、本当の幸福とは何なのか?
    それは人それぞれ感覚が違いますから、これといった答えというのはないんです。
    それがただ、ナイチンゲールの場合は人を助ける事が幸せだと感じたんですね。
    皆さんの場合...続きを読む
  • 極彩色の食卓
    老女と青年と美味しいに決まっているお料理。そして、ノスタルジーな感じ。心の闇が垣間見える。でも、なんかずっと読んでいたい。
  • 極彩色の食卓
    この小説は沢山の色で溢れていました。
    世界的に有名な女流画家である「律子」と絵を描かなくなった青年「燕」の物語。

    生活能力のない律子と一緒に暮らす中で、燕は数々の料理を振る舞いますが、そのどれもが豊かな色によって表現されています。律子は食べたいものを色で指定していくので、燕はそれに合った料理を作る...続きを読む
  • 大草原の小さな家シリーズ 大きな森の小さな家 (新装版)
    たかだか200年弱前なのに、こんなにも現代とかけ離れた暮らしだったのかと驚く。
    小さい頃は主人公の目線でワクワクしながら読んでいたけど、自分も母になり、ローラの母親の目線で読むと、さぞかし苦労しただろうと頭の下がる思い。
  • ピースメーカー
    赤星中学校は運動部と文化部の総合顧問の先生のいがみ合いからトラブルが起きていた。そのトラブルに対して架け橋となり平和をもたらす「ピースメーカー」となるのが放送部のふたりだった。

    これは実に楽しい物語です。中学校の放送部の楽しさ、放送部の利点アレコレを使っての情報収集、そしてトラブル解決のカタルシス...続きを読む
  • イスタンブルで猫さがし
    「日本では空気を読まないと出る杭になって叩かれちゃう」…切なくなってしまった。だから主人公の愛は日本から出たくてたまらない。
    愛のクラスに来た転校生の雪子ちゃんは、タイから来た子で、日本語の読み書きが出来ない。だから遠巻きに悪口を言われる。それをかばった愛もまた嫌がらせの言葉を投げつけられる。
    だけ...続きを読む
  • 転校生とまぼろしの蝶
    この物語は、1人の女の子のとなりのクラスに、蝶好きの男の子が転校してきた。それから、女の子のおじさんが、2人に昆虫セットをあげて、女の子と男の子が仲良くなっていくお話です。
  • ヘンダワネのタネの物語
    国際理解のもう一歩先に踏み込んだ感じかなぁ。
    いつも絵を描いていて「ヘン」といわれる直と、ヘンなガイジン扱いされたくなくて、ペルシア語を話さないイラン人のアリ。
    日本でまわりに溶け込んでやっていくのに、イランが好きなことを隠していたり…。
    いろんな葛藤があって胸が痛いです。
    人を理解しようとする気持...続きを読む
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ
    日本の民俗史的要素が前巻より強まってて、面白くなっていました。
    門客人神社やアラハバキなと興味深い話でした。

    初登場の弓月に飛葉
    存在感増してきた愛里や川森
    キャラもしっかりしてきて
    これからの展開が楽しみ!

    それにしても飛葉は独りよがりで暴走タイプで
    不快でしかなかった。。
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード
    好きな系統のお話。
    神様とか幽霊とか好き。

    主要な登場人物たちはみんな、結構なこじらせキャラばかりだけど。
    神様なパピヨン・モノクロが可愛い。

    今後このシリーズがどんな展開になっていくのか、いまいち想像できないけど、続きを読んでみたいと思いました。
    主人公の美綾が日本民俗学研究会に入っているので...続きを読む