広瀬正のレビュー一覧

  • T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)
    表題の中編とほか2編収録。
    表題作は勿論、「立体交差」が面白かった。
    煙草のところ。ゾクゾクしました。
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    時間物を中心に集められたSF短編集。これでもか、とばかりにタイムマシン、タイムパラドックスの話が続くが少しも飽きさせることがない。いかに作者が時間やタイムマシンに憑かれていたかがよくわかる。面白かった!!。
  • T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)
    表題作ほか2編を収録の中短編集。表題作が素晴らしい。T型フォードでの密室殺人に注目させておきながら、過去編と現在編という枠構造を利用し意外な犯人を演出している。これが昭和40年代に書かれていたとは!!。
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    広瀬正のタイムマシンのつくり方を読み直しました。タイムマシンをテーマとした短編やショートショートが掲載された広瀬正の初期作品集でした。主にタイムマシンで過去を改変したら現在はどうなるのだろうか、というパラドックスをテーマとした短編が多かったようです。これで、広瀬正小説全集の文庫6冊を再度読み直したわ...続きを読む
  • 鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)
    中・短編集です。

    表題作のオチは、「ツィス」と「エロス」を足した様な感じです。

    でも、この小説のおもしろさは、鏡に関するウンチクにある気がします。
    途中から、さっぱり、理解できなくなるのですが、でも、そういう、ウンチクを聞くのは好きです。
  • T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)
    広瀬正のT型フォード殺人事件を読みなおしました。以前読んだ広瀬正の文庫を再度読み直しています。広瀬正というとタイムマシンSFのイメージが強いですが、こんなミステリも書いていたんだなあ、という感想です。嵐の山荘で、昔起きた殺人事件の謎解きをしていく主人公たち。しかし、その山荘で殺人事件が起きてしまいま...続きを読む
  • エロス(広瀬正小説全集3)
    「エロス」なんて題名ですが、広瀬 正の小説に色っぽさを求めてはいけないのは、もう、学習済み(笑)

    現在と、過去、それから、もう1つの過去。
    もしあのとき、こちらではなくて、あちらを選択したら……。という、IFものです。

    ただし、やっぱり(?)、広瀬 正なので、ものすごく地味です。そして、細かい。...続きを読む
  • ツィス(広瀬正小説全集2)
    音が聞こえる。それからはじまるパニック小説。
    そして、やっぱり、「マイナス・ゼロ」と同じく、地味だ。

    以下、ネタバレありです。
  • エロス(広瀬正小説全集3)
    広瀬正のエロスを読みなおしました。もし、あのとき、二つの選択肢のうち別の選択肢を選んでいたら、運命はどうなっていたんだろう、という題材のSFでした。現在、過去、そしてもう一つの過去の3つの時間軸で昭和初期から戦争に至る暗い時代に出会った二人の物語が語られていきます。最後にちょっとしたどんでん返しがあ...続きを読む
  • ツィス(広瀬正小説全集2)
    広瀬正のツィスを読みなおしました。この本は昔読んで面白いと思った本だったので、文庫が再販されたこともあり、読み直しました。ある女性から奇妙な音が聞こえるという申告があり、それがだんだんエスカレートして首都圏に大打撃を与えてしまうという物語でした。物語としては、読みやすく面白く読みました。SFなので、...続きを読む
  • エロス(広瀬正小説全集3)
    もしもアノ時ああしていたら/していなかったら
    周りのヒトとの関係、周りの人生も変えてしまう
    という空想と現実を平行でなぞる物語
    パラレルワールド


    かと思いきやラスト数ページはネタバレ禁止
    マイナス・ゼロとの微妙なクロスを
    軽く読み流しそうになった。
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    初期の短編作品はSFとしての骨格が際立ってる印象。後の直木賞候補三部作(!)のような緻密な世相描写や人情話っぽさは少なめ。でもやっぱ星新一さんよりは半村さんよりな感じが好きだな。
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    2009年1月24日購入。読書期間2009年1月26日〜2月4日。

    面白い。
    筆者の「初期」の作品集で、ほぼすべてがタイムマシン、もしくは「時」に関することがテーマの短編集。
    テーマが統一されているのに話が多彩で、それぞれ緻密に作られていて奥が深い。
    1、2ページほどの短編もあり、完成度が高いだけ...続きを読む
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    時代を移動するタイムトラベルもののストーリーとしては、想像しておくべき展開だったのかもしれないけれど、最後に明かされる登場人物たちの身上には、怒涛のように押し寄せる時間の交差に頭が混乱して眼を見張るしかなかった。随分昔の作品だけど、まったく色褪せておらず、「これぞタイムトラベル!」と思える小説だった...続きを読む
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    物語の中心であるところのタイムトラベルにまつわるエピソードが、え?人の反応ってこんな?って腑に落ちなくて、ちょっとスムーズに入ってこなかったんだけど、戦前の東京と昭和38年の東京がノスタルジックで、面白かった。みんな、のんびりしてみえる。こんなにすぐ人を信じちゃって、大丈夫?って感じ。

    なんだけど...続きを読む
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    字体が少々読みにくいが、それは昭和初期の作品という事なので。 
    内容はタイムトラベルものの王道なので、ここでは割愛する。ボリュームはあるが、気にすることなく読み進められる。
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    タイムマシン本との事ですが、だいぶ想像と違ってました。
    章立てが、プラスゼロ、プラス18、マイナス31、ゼロ、マイナスゼロ、な所が気になりましたが、読み進めるにつれ謎が解けていき最後に一気に畳み掛ける!気持ちのいいラストです(^^)
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    タイムマシンにこだわり。パラドックスに対しての考察。多元世界パラレル理論より、「自己修復」という考えに納得。早世が惜しまれる。
  • ツィス(広瀬正小説全集2)
    SFとしてはなぜか解説している司馬遼せんせのおっしゃるように
    奇妙な味わいある作品だが
    ミステリとして書かれている構成と描写に違和感ありまくりな
    気持ち悪い作品
    神奈川県民の扱いが適当過ぎでは
    耳が聞こえなくても自分の口笛が聴こえないということはない
  • エロス(広瀬正小説全集3)
    品のある文章と『マイナスゼロ』に同じく昭和初期の描写が楽しい
    が小説として面白いかというととても微妙
    いっそ『遥かな街へ』で良いと思う