広瀬正のレビュー一覧

  • エロス(広瀬正小説全集3)
    広瀬正の作品で、パラレルワールドものの傑作。重要な役どころを占める人に淡谷のり子を彷彿させる東北地方出身の女性が登場しており、そういうイメージで本を読み進めてしまいました。
    戦前のテレビジョン開発の動向などはその時代を知りつくすほどよく調べていると思います。
    そぷいうなかで最後の最後のどんでん返しは...続きを読む
  • エロス(広瀬正小説全集3)
    おもしろかったです!!今まで読んだこの全集の中で一番!!
    人は誰でも一度はおもうはず。あのとき違う選択をしていたら・・・。
    でもそう考えるとき、選ばなかった道は今の道よりもうんとハッピーだったというのが前提なのです。
    でも実際には、選ばなかった道を選んでいたら悲惨な人生になっていた可能性も大いにある...続きを読む
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    文章がしっかりしていて、面白く読めました。
    以下は収録作品一覧。
    ザ・タイムマシン
    Once Upon A Time Machine
    計画
    オン・ザ・ダブル
    異聞風来山人
    敵艦見ユ
    二重人格
    記憶消失薬
    あるスキャンダル
    鷹の子
    もの

    UMAKUITTARAONAGUSAMI
    発作
    おうむ
    タイ...続きを読む
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    おー、これはマルチバースのはしりか。
    パラレルワールド、マルチバース、
    今のような概念は
    この本のようなタイムパラドクスが
    積み上がったんだろうなぁ。
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    最後のオチが気になったが、それ以外はとにかく早く続きが知りたくなって、つい頁を繰ってしまう。たいへんな書き手だと思う。
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    ちょっと複雑なのと
    タイムマシンものの 複雑さとか昭和初期の描写がわかりづらいところがあったけれど それもまた よかった
    評判通り面白かった
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    これは面白い。
    ある少年が空襲下で隣人の先生に頼まれ事をする。18年後の今日、ここに来てほしい、と。そして約束の日、彼が目にしたのはタイムマシンだった……。
    このタイムマシンでもって過去に飛ぶ物語が面白い。失われた風景が眼前、鮮やかに描かれるのは興味深いし、タイムスリップによって巻き起こるパラドクス...続きを読む
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    タイムマシンについて公演するムテン博士。いろいろな事例を上げたところで、ある男を演題に呼ぶ。男は昨日ムテン氏を殺そうとしたらしいのだが、その理由がその日のうちにムテン氏が事故などで死ぬという記録に従うべきだという未来人だった…。

    傑作『マイナス・ゼロ』の広瀬正の書く、タイムマシン物を集めた短編集。...続きを読む
  • エロス(広瀬正小説全集3)
    女優の過去を振り返る、昭和のパラレルifストーリー

    歌手デビューから37年のベテランシャンソン歌手 橘百合子
    雑誌のインタビューをきっかけに、契機となった出来事を思い出す
    田舎から上京してきてからの回想と、「もしあの時違う選択をしていたら?」という「もう一つの過去」、そして「現代」が入り乱れて描か...続きを読む
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    戦中、戦後、戦前に渡るタイムトラベルSF

    初出が1965年、単行本が1970年に発売されたという物語
    60年前に書かれたとは思えないくらいにタイムトラベルもののストーリー構成が完成されている
    作中でも言及されている通り、1895年に出版されたH・G・ウェルズの小説「タイム・マシン」がタイムマシンも...続きを読む
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)
    夢があるなぁ〜。

    この作品が書かれたのは60〜70年代。

    このころにここまでのSFが書けるのはすごい。
    ベルヌを読んでたのかなぁ。

    ドラえもんが好きな人オススメです!
  • T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)
    ☆3.5

    途中すごい混乱してあれっ?あれっ??となったけど、それがなにゆえかわかると深い納得と、してやられた感に満たされる。
    その時代の風や生活が見える描写も良き。

    同時収録の『殺そうとした』が好みの一編で、すっきり斬れ味に満足した。

  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    20年って、ムーバが5Gになって、テレビが薄っぺらくなるくらいの長さでしょ。だけど、戦後復興期の激動の20年でも、改悪とか何もしてこなかったとかそう思うフシがあったんだなと思うと、今の20年も、感じるよりも実は大きく変わっているのかもしれないなと思えた。ストーリーは秀逸。
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    連載当時は1965年と、半世紀以上前の作品ながら、今も色褪せないプロットに感服する。
    そしてその高い構成力のみならず、戦前・戦後の昭和の風俗を生き生きと描き出している文章も味わい深い。
    藤子・F・不二雄氏の作品群に通じる着想も感じられる。
    主人公本人にとっては、人生において相当のウェイトを占めたであ...続きを読む
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    タイムトラベルものの金字塔というにふさわしい佳作。相当な取材をしただろうと思われる昔の描写は秀逸であるけれども、SF作品として楽しむにあたっては多少中だるみ感と、なってしまい、また作品自体がだいぶ古くなってしまっていることと合わせて、☆-1しましたが、読み応えある名作だと思います。
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    結末は圧巻。タイムトラベルものは後半になるにつれ面白くて止まらない。
    また、昭和初期の風景が目に浮かぶ。現代とはモノが少なく生活環境は厳しいだろうが、人間味溢れるシーンが多く、この時代の日本は戦争以外は幸せだったのかもしれない。
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    知人に勧められて読んだ、日本版『夏への扉』ともいえる壮大なタイムトラベルもの。
    1970年の作品ながら文章に古臭さはなく、文庫で500ページの長さだが読みやすさと物語の魅力ですらすらと読むことができる。

    タイムトラベルものでは時系列の整理が作家の腕の見せ所の1つであると思うが、本作は複雑な時間移動...続きを読む
  • エロス(広瀬正小説全集3)
    マイナスゼロに続いて2作目。

    著者のSFは本当に面白い。
    しっかり楽しませてくれる。

    パラレルワールドをどう表現するんだろう?
    と興味からどんどん読んだ。
    最後まで読んで、あ、そう来たか!と思わせる
    展開さすがです。

    また解説にもあった通り、物語のディティールへの
    こだわりをとても感じた。
    ...続きを読む
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    from backspace.fm

    マイナス31が長すぎて、だいぶダレてしまった。。けど、終わりの伏線回収とオチはさすがでした。礼子さん悲しみ。昭和初期のノスタルジーに浸りたい方にはおすすめですが、個人的にはあんまし興味なかったかな。
    あと、やたらとH. G. ウェルズの「タイムマシン」が引用され...続きを読む
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    日本の当時の風景が思い浮かびます。
    登場人物がタイムトラベル への理解が早く感じましたけど、まどろっこしいのよりいいかもしれません。読者はタイムトラベル してることを知ってますからね。
    様々な登場人物が紡ぐ時間の輪のストーリー。