円居挽のレビュー一覧

  • 今出川ルヴォワール
    時折、読んでいて、ふと今読み進めている部分の時間と空間がわからなくなる、足元がおぼつかなくなる雰囲気を味わう時がある、このシリーズのそんなところがとても好きです。
    そしてまた、もどかしく切ない複数のラブストーリーでありながら(僕にはとても稀なことですが)、なんか惹かれてしまうというのも、これまたこの...続きを読む
  • 河原町ルヴォワール
    結果、シリーズを纏め上げる最終巻としてふさわしい傑作に仕上がっていると思う。
    構造としての様式美を優先するあまりか、中盤までは各登場人物の台詞回しが、過去3作において確立されたキャラクターの枠をなんだか少しはみ出しているような印象もあったのだが、すべてが閉じた後で改めて感じるのは、そのような些末な違...続きを読む
  • 河原町ルヴォワール
    このシリーズが終わってしまうのが寂しい。もっとみんなの喋りを聞いてたい。
    でも終わるならやっぱりこういうラストが良いよね。
  • 今出川ルヴォワール
    シリーズものというと、1作目→2作目→3作目…と回を重ねるごとに勢いが衰えていく方が多数かとは思うが、この作品群に関してはどんどんパワーが増しているというか、端的に言って面白くなっているような気がする。
    あるいは、今シリーズが持つ独特かつ独善的な訴求性に、読み手の私が完全に慣れてきたということか?
    ...続きを読む
  • シャーロック・ノートII―試験と古典と探偵殺し―(新潮文庫nex)
    この先の期待をこめての☆×5
    ルヴォワールシリーズに比べて、主人公の年齢層が低いせいか、ちょっと物足りない感じもするけど、どっちもちょっとだけやきもきするような青春感がちょっとだけ入っているのが個人的には好き。
  • 丸太町ルヴォワール
    2016/3/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/5/2〜5/9

    ずっと気になっていたルヴォワールシリーズ、ようやく順番が回って来た。私的裁判、双龍会を舞台に繰り広げられる丁々発止の会話。登場人物も魅力的でとても気に入った。続編を早く読みたいところだか、いつになるやら。
  • シャーロック・ノート―学園裁判と密室の謎―(新潮文庫nex)
    前作の「謎解きバー」がちょっと拍子抜けだったので、期待せず読みだしたら…あら、双龍会を思わせる学級裁判に、お~やっぱこのノリおもしろいなぁ(お~天親出てきた~!とか思いつつ)、と思いつつ、その後の展開は通常ミステリっぽく、でも本作者さんならではの妙が最後まであって、あ~双龍会だけの人と思ってすみませ...続きを読む
  • シャーロック・ノート―学園裁判と密室の謎―(新潮文庫nex)
    鷹司高校という全寮制のエリート校の新入生である剣峰成(つるみね なる)。
    彼は図書室でのちょっとしたトラブルから、同級生の太刀杜からんという少女と親しくなり、同時に三年生で生徒会長の大神五条と知り合います。

    そして、新入生の歓迎の意味も込めた、この学校ならではの行事「星覧仕合」にて、成とからんはタ...続きを読む
  • シャーロック・ノート―学園裁判と密室の謎―(新潮文庫nex)
    あらすじがダンロンやソロモンの偽証といったような作品から今日モチーフに使われる(元祖がソロモンなのだろうか?)校内で「裁判」とあったので好奇心半分冷やかし半分で読んでみる。
    どちらかというとダンロンのような必ず一つの真実にたどり着かなければならないというよりは、『汝は人狼なりや?』や一休さんの問答の...続きを読む
  • 今出川ルヴォワール
    「オ・ルヴォワール」というフランスの別れの挨拶は、〝別離〟と〝再会〟という反対の意味を一語のうちに孕んでいる。いっぽう、ふたつの通りが交差する点によってあらわされる京都の地名もまた、そこに〝別離〟と〝再会〟とを孕んでいる。「ルヴォワール」シリーズ第3弾の舞台は、大怨寺という怪しげな寺院のある「河原町...続きを読む
  • 烏丸ルヴォワール
    天才肌の登場人物たちの中で、唯一〝人間臭い〟キャラクター流(みつる)。このシリーズは論語、達也、撫子らそれぞれがみな主役の青春群像劇でもあるのだが、個人的にはこれから先「流」がどのように成長してゆくのかが楽しみでならない。おそらく読み手の多くも、(とりわけ双龍会の場面では)「流」のいかにも〝人間臭い...続きを読む
  • 烏丸ルヴォワール
    ささめきの山月や有栖、烏有さんや繰子といった新キャラが多く出てくる中、相変わらず論語のキャラの立ちっぷりはすごい。トリックスターのよう!

    次のページをめくるとひっくり返されている状況は相変わらずで、前の『丸太町ルヴォワール』ともども楽しめました。

    とにかくタイトル通りの結末に辿りつきますが、その...続きを読む
  • 週刊少年マガジン 2024年19号[2024年4月10日発売]

    楽しかった。

    最後のオトちゃんってどんな子か気になる。
  • 彼女。
    浅はかな感想だし、どれくらい作者のみなさんが百合を調べて書いたのか分からないけど、どんな人も男とか女とかレズとかバイとか関係なく好きな人を見つめる目も想いも同じなんだろうなと思った。百合小説アンソロジーなんて付けなくても十分売り出せる本だと思った。逆にそういう迎合していくのがこの本にあっているようで...続きを読む
  • 彼女。
    胸キュン、胸騒ぎ、悲しみ、ほろ苦さ。色んな感情に心乱されました。
    個人的に、相沢沙呼さんの物語に翡翠らしき影が見えたのが、とてつもなく嬉しかったです!
  • 彼女。
    「椿と悠」
    女の子同士のありがちな、勝手に勘違いして、勝手に妄想して、勝手に傷つく。大好き。女の不器用な部分がきれいに描かれている。お母さんかよ、のセリフには思わず笑っちゃったね。
    「馬鹿者の恋」
    若いなぁ。愛は無償じゃない事に気づけなかったんだよね。
    「百合である値打ちもない」
    隣に歩くのに見合う...続きを読む
  • 丸太町ルヴォワール
    第三•四章の止まらないドンデン返しが魅力の本作。魅力的なキャラクターと、お洒落な言葉回しが特徴的でした。
    祖父殺しの嫌疑がかけられた城坂論語を取り巻く私的裁判。コンゲームのような物語展開が、ハラハラドキドキさせてくれました。
    「え。これが結末?」と思ってからの終盤の畳みかけが良かったです。

    でも、...続きを読む
  • 河原町ルヴォワール
    ラスト河原町。面白かった。前の3巻は拗さも残って今ひとつに感じたけど、ここに至って読み返しても良いかなと思えました。
  • キングレオの冒険
    完全にシャーロックホームズへのオマージュだと思って楽しく読んでいたら、まさか若かりし頃の城坂論語が登場してビックリ。
    しかもかなり邪悪な存在で、彼が登場したといことで後半はやはりルヴォワールシリーズのような屁理屈ディベート合戦の雰囲気が強くなってきた。
    個人的には前半のような一話完結の名探偵ものの方...続きを読む
  • 丸太町ルヴォワール
    丸太町という聞き慣れた地名なんで読んでみた。
    リーガルサスペンスになるんかな?
    「双龍会」という疑似法廷みたいやけど。
    何で、落花さんだけ、京都弁で他の人は、標準語?って違和感あったけど、京都でなくても、奈良の人とかやし、それなりの言葉使うはずやけど…
    何か闇社会の法廷で、主役達も闇社会っぽいけど、...続きを読む