長谷敏司のレビュー一覧
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時代設定が2050年代でAI技術が発達していることを除くと、SF要素はあまりない。
事故で右足を失った若いコンテンポラリーダンサーが主人公。彼はAI制御の義足を身につけることになる。彼の父は高名はダンサーであり、彼も父を追って身体表現の高みを目指していた。
その父親が交通事故を起こし頚椎...続きを読むPosted by ブクログ -
一番好きな作家というのはいないけど
一番好きな本はあって
それ書いた人なので
見つけて嬉しがって買ったはいいけど
なかなかに手強かった
SFの定義をいまいちわかってないので
期待してたSFではなかった
なんかもっと未来感が満々なのかと
そういうんじゃなかったけど
とても、とっても胸にくるお話だった...続きを読むPosted by ブクログ -
人間性を表すプロトコルとは何か。AIとのダンスを通して描かれる。人と人の繋がり、その先にある生と死を感じさせながらその大きな疑問に迫っていく。Posted by ブクログ
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上下巻読んでの感想。
面白かった!上巻の初めは俺俺男子高校生が鼻についたけど、中盤以降全く気にならなかった。戦闘描写があまり印象的に描かれていないのもまた良かった。どっちに転んでも面白いと思うけど、小説で読むなら心情描写とか、この戦いに何の意味があるのかとかが詳細に描かれていた方がいいから、合って...続きを読むPosted by ブクログ -
1人の人間が挫折や困難を乗り越え懸命に生きようとする物語としてとても面白かった。
一方で、「人間性を伝えるプロトコルとは?」といったタイトルにもなっている疑問に対する洞察としては読み終わった今でもなんだかスッキリとせずぼんやりとしたままだ。人がダンスを見て、他の人間を見て、受け取るメッセージや情動が...続きを読むPosted by ブクログ -
共生義足、ダンスロボット、振付AIなど
難しいことは半分もわからなかったけど
ダンスを言葉で表現することに挑戦し
その苦難と熱がひしひしと伝わってきた。
最後に描かれる人間とロボットのコラボを
実際に観てみたいと思った。
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2022-11-17
ダンスに関しては完全に門外漢で、コンテンポラリーの舞台なんて数える程しか見にいったことがない。そんな自分でもダンス空間には魅せられた。
その小説は、その理由の一端を解き明かしてくれたような気がする。それもスペキュレイティブな描き方で。
さらには、リモートでのコミュニケーションの...続きを読むPosted by ブクログ -
軽快な藤井太洋に比べると重すぎて、娯楽としての読書的には満点にはせず。
ただ、「文学」としてのインパクトはこちらの方が上ではある。
泉鏡花文学賞とか、あるかな?Posted by ブクログ -
死と向き合い、人間が尊厳を凌辱され続け
最期に全てを失ってしまう物語
サマンサ程何かを成してはいないが境遇として重ねてしまう人は現代社会には多いんじゃないだろうかPosted by ブクログ -
上、下巻ともに本の厚さに絶望したが、上巻よりも興味深い内容が多く、色々と考えながら読めたので、楽しい読書体験ができた。
毎日を過ごしていく中で、様々な『モノ』と関わりを持って私達は生きている。
今作は私達が持つ『モノ』への見方が変わり、何気ない日常生活が、いつもと違う視点で見れるような作品だと...続きを読むPosted by ブクログ -
愛した人を殺さなければならない任務。
国や平和のために献身した人間を権力者は簡単に捨て去ってしまう。忠を尽くした結果夫、息子、弟子、仲間などの多くを失ってしまったボス。それでも国のために献身し続けたが国家の都合のために汚名を着せられ殺されてしまった。
生き残って真実を知ったスネークに残った...続きを読むPosted by ブクログ -
長谷敏司のデビュー作。
彼の作品は『ビートレス』を以前読んだことがあるのだが、2段組600ページという長さと、硬くて回りくどい文章が合わなくて途中で挫折してしまった。
本作はデビュー作ではあるが、『ビートレス』よりもレベルが落ちることもなく、むしろ硬さがなくて私にはこちらの方が読みやすい。
また、...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・公正的戦闘規範 藤井太洋
・仮想(おもかげ)の在処 伏見完
・南十字星 柴田勝家
・未明の晩餐 吉上亮
・にんげんのくに Le Milieu Humain 仁木稔
・ノット・ワンダフル・ワールズ 王城夕紀
・フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪 伴名練
・怠惰の大罪 長谷敏司
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あなたのための物語から関連で読んだ。なかなか良かった。
2作目 allo toi toi:そこにあるようなSF描写と、脳にデバイスを埋め込んでも結局は変われない人間の根っこがうまく描かれている。なかなかの生理的嫌悪をもよおす結末で素敵。
3作目 hollow vision:SF描写の迫ってくる感じが...続きを読むPosted by ブクログ -
『地には豊穣』
再読
豊穣の月の下で薄れ往く文化差異を惜しむ話
豊穣という言葉は普段使わないとかどうでも良いことを思う
科学の力で言葉や国家や宗教と文化がたいらになるまで
果たしてどれくらいかかるか
他の話と比べると割と平和な話かもしれない
『allo,toi,toi』
再読
犯罪者心理とSFてき...続きを読むPosted by ブクログ -
原作付でもいつもの文体なのね
良いのか許されるのかと余計な心配
4が小説化されたあとの3なのでなかなか難しいところだが
さすがに上手く省いたお話になっていて安堵
もっとも原作を知っていればこそで
単にスパイもの冒険小説として楽しめるのかといえば否であり
どこまでもゲームの小説化な一冊
そういう面で原...続きを読むPosted by ブクログ