都筑道夫のレビュー一覧
-
お金をいただければ合非問わず引受ける「何でも屋faa 片岡直次郎」
“007”張りの活劇ちょいワルオヤジの短編集
電子機器は一切出てこないのに全く違和感はなく
タイトルも今風
名作は時代を超えるものだなぁと深く感じ入りました
ラストは短編をハードボイルドにしたショートショートでまとめられ、幾重にも...続きを読むPosted by ブクログ -
非人という非常に低い立場だが、センセーを中心に
協力し合って犯人を追いつめ、金をせしめる。
まず、キャラクターがとても魅力的。なめくじ長屋の面々がそれぞれの持ち味を活かし、息の合ったコンビネーションを見せるシーンは心が躍る。
そしてトリック、ロジックも超一級品。
魅力的な謎はもちろん、who,how...続きを読むPosted by ブクログ -
まさに奇書。とにかく破茶滅茶。
書き出しから異様だが、読み進むにつれて理解が全く追い付かなくなる。いや、そもそも理解しようとするのが間違いなのか。
都筑道夫氏にハマるきっかけになった一冊。
1刷
2021.1.4Posted by ブクログ -
左文字がカートキャノンだと思えてきて、お関さんの周りにいるのは、マノンちゃんたち、仁丹塔は伊助親分かな。都筑道夫のハードボイルド風時代劇。これ、映像化して欲しいけど、俺等の頭じゃ、昔の東映か大映、日活の役者さんしかキャスティングできない。左文字は市川雷蔵、お関さんは左幸子かな。とにかく、筋立ては謎解...続きを読む
-
『なめくじ長屋』シリーズの3、4巻の合本。「小梅富士」はやっぱりホワイダニットの傑作だね。他には「らくだの馬」、「人食い屏風」あたりがお気に入り。Posted by ブクログ
-
魅力的に描かれる四季折々の江戸の風物に加え、トリックやロジックのキレが半端ない。初期の2冊の合本とボリューム満点なのも嬉しい。お気に入りは「「よろいの渡し」、「本所七不思議」、「春暁八幡鐘」、「天狗起し」、「地口行灯」かな。Posted by ブクログ
-
「しゃばけ」の畠中恵がこの作品の大ファンで,都筑道夫に師事したというのを読んだのが最初で,その後あちこちでちらちらと目にする作品名なので,手に取ってみました。うん,良いです。
「いのしし屋敷」,ワルぶりが何ともいえません。Posted by ブクログ -
「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない」―長篇怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、原稿は遅々として進まない。あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。謎めいた女の正体を追ううちに、作家は悪夢のような迷宮世界...続きを読むPosted by ブクログ
-
なめくじ長屋シリーズ。一冊で二冊分楽しめるお得な新装版です。
時代物だけど、これは時代物が苦手な人にこそ読んでほしい作品かも。わりと、現代人に向けての注釈が多くて、読みやすいです。あえて外来語を当て字にしたりしてるのも面白いし。
そしてなんといっても、これでもかってほどの本格ミステリ度が! 密室殺人...続きを読むPosted by ブクログ -
帯に道尾秀介の名前があったので購入してみた。
太宰治の物語のように、作者=主人公なのか?と思わせる感じで、エッセイなのか小説なのかはっきりしないままストーリーが進む。そして気になって読み進める中に、巻き込まれた感じでハマっていた。好みではないが、気に入った。Posted by ブクログ -
現実と妄想と創作と夢が入り混じったような不思議な読みごこち。
構成にもひねりがあって面白かった。
作者の他の作品も読んでみたいと思った。
書評で見つけた思いがけない拾い物だったなあ。Posted by ブクログ -
表題の「七十五羽の鳥」は、謎を解くすべてのカギは読者に提供されるという「本格推理」の形を取っている。
物語は物部太郎というものぐさ太郎の祖先だという男が、父親に「一年だけ働け」との命令を受け、「客のこなさそうな」サイキック・ディティクティブの事務所を構えるところから始まる。物部太郎はこの事務所で、十...続きを読むPosted by ブクログ -
日本版007。息をつかせぬアクションの連続、誰が敵で誰が味方か。アタック・アンド・カウンター・アタック、と作者がいうストーリー展開は、まさにスリルにあふれている。
The Undercover Line of International Police(国際警察秘密ライン)、通称チューリップ(TUL...続きを読むPosted by ブクログ -
その小説という媒体の使い方の常識を打ち破った書き方、そして探偵、犯人、被害者の一人三役という超アクロバットに加え主人公の切ない恋の話まで加わってどんどん感情移入してしまう。またそのアクロバットをジャンプリゾのように記憶喪失という手段を用いることなく、そしてフェアな手掛かりに読者への挑戦状まで入った本...続きを読むPosted by ブクログ