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“私はこの事件の犯人であり、探偵であり、被害者……”一人三役というアクロバティックな設定が、主人公の手記を通して、変奏されながら明らかになっていく華麗なる本格推理。同時に、この作品は、青春の傷(いた)みをせつなく感じさせる恋愛小説としての魅力も併(あわ)せ持つ(「猫の舌に釘をうて」)。ほかに、郷愁を誘う幻の珠玉短篇集『哀愁新宿円舞曲』を完全収録。
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Posted by ブクログ
その小説という媒体の使い方の常識を打ち破った書き方、そして探偵、犯人、被害者の一人三役という超アクロバットに加え主人公の切ない恋の話まで加わってどんどん感情移入してしまう。またそのアクロバットをジャンプリゾのように記憶喪失という手段を用いることなく、そしてフェアな手掛かりに読者への挑戦状まで入った本...続きを読む格ミステリ的にしっかりと成立させてしまっている。脱帽。同時収録の「哀愁新宿円舞曲」も良かった。泣ける、感動、笑えるなどなど。バラエティたっぷり。
<青春篇>と副題がつけられた短編集。 表題になっている「猫の舌に釘をうて」は、そのタイトルと内容がまったく違うというところがミソだ。主人公である男が、事件の「犯人であり、探偵であり、そして被害者」でもあるという話だ。彼は、その事件のあらましを「都筑道夫」という作家の束見本(くみあがりのページ数だけ...続きを読む使用する印刷紙を製本したもの。中身は白紙である)に記述している。なぜこんなことをしたのかといえば、外側からみたらただの小説に見えるからである。「被害者」にもなる主人公は、この束見本に事件のあらましだけでなく、ある工夫をして「ダイイングメッセージ」も残している。一人3役というその内容だけでなく、その凝った本の構成もわくわくさせてくれるストーリーになっている。 また、<青春篇>というだけあって、いくつもの短編にさりげなく都筑道夫本人が登場することがある。英語のミステリーを翻訳していたときの彼や、小説家の彼などが、その時代の情景とともに登場する。たいていは、ただの通りすがりと言っていいほどの脇役なのだが、私の知り得ぬ戦後の時代とそこで暮らしていた都筑道夫さんの生活を垣間見れたことができた気がして面白かった。
最初の一行の印象が強烈。 恋愛色が強くて、無理矢理感はあるけど、最初のインパクトで最後まで読み切ってしまった。
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