都筑道夫のレビュー一覧

  • 南部殺し唄
    柳田國男著「遠野物語」で有名な遠野が舞台。
    私もいつか必ず行ってみたい所なんですよん。
    なので興味深く都筑氏の語る遠野の街を読んでは想像していた次第です。
    お恥ずかしながら、主人公である滝沢紅子&春江さんのシリーズ、読んだことがないんです。
    本書を読み、こりゃこのコンビの本を読まなきゃ~と思った次第...続きを読む
  • 最長不倒距離
    「謎と論理のエンターテイメント」というテーマを反映している作品です。ロジカルに解明しながら犯人を絞り込む過程は良く出来ていると思いましたが、エンターテイメント色が強いせいか、終盤の展開が読み易く物足りなさが残りました。もっとオーソドックスな犯人当てを楽しみたい気もしました。
  • 宇宙大密室
    「宇宙大密室」
    「凶行前六十年」
    「イメージ冷凍業」
    「忘れられた夜」
    「わからないaとわからないb」

    「変身」
    「頭の戦争」

    「カジノ・コワイアル」
     
    「鼻たれ天狗」
    「かけざら河童」
    「妖怪ひとあな」
    「うま女房」
    「恋入道」
    「一寸法師はどこへ行った」
    「絵本カチカチ山後篇」
    「猿かに合...続きを読む
  • 退職刑事5
    西澤保彦がこのシリーズが大好きだということで、前から読もうと思っていたもの。日本初の安楽椅子探偵もの。ほんとは最終巻の6巻まで一気に読みたかったんだけど、ちょっと祝日を忘れてて借りられず。何つーか、時代を感じてそれはそれでよいのだけど、何かちょっと難しい。ライトミステリーばかり読んでいるからついてい...続きを読む
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説
    怪奇:1 あやしく不思議なこと。2 姿かたちが不気味なこと。グロテスク。

    奇妙で、混沌としていて、複雑怪奇な小説。締め切りに追われマイナー作品のプロットをトレースしようと考えた作家は、構想を練りながら街を彷徨っていた。そこで彼が出会ったのは、30年前に死んだ従姉にそっくりな女性だったーー。

    理性...続きを読む
  • 七十五羽の烏~都筑道夫コレクション〈本格推理篇〉~
    まあまあ、かな。

    読んだ本の画像がなかったので、こちらで代用。
    「七十五羽の烏」以外にも収録されているようなので、そのうち読んだみたい。
  • 宇宙大密室
    短編集で複雑な話はなく
    ミステリータッチ、時間モノ、艶(エロ?)天狗シリーズ
    ドタバタ(トホホ)なアクション喜劇と楽しめる。

    『忘れられた夜』を読んで楳図かずお先生の「漂流教室」と
    ハーラン・エリスンの「少年と犬」を思い浮かべていたら
    解説にエリスン風をうたっており、やっぱりねと思った
    が、別に少...続きを読む
  • 退職刑事1
    再読。安楽椅子探偵モノ。定番ですが、そこが良い。
    解説で引用されてた「謎と論理のエンタテインメント」って言葉好きですね。
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説
    愚弟から拝借。
    最初は徒然草的小説かと思いきや、読み進めるにつれて、ソフィーの世界的な小説に早変わり。
    ラストは狐につままれた気分になります。
    きっかりしたラストが好きな方にはお勧めできません。

    でも真夏の夜のお供に!
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説
    これは筆に詰まった作家の私小説といった冒頭の風情そのままに突き進み、ひょっとしてグダグダのまま終わるのか…? と一瞬不安に駆られてしまったが、さすがにそのようなことはなく、中盤に差し掛かるにつれストーリーの魅力が滲み出てきて、一安心。
    だが、うーんこれは実は徹頭徹尾計算が行き届いた巧緻な小説だったの...続きを読む
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説
    渾沌を楽しめる人だけが手にとるとよい、と思う。

    クラフトエヴィング商會のカバーと道尾秀介さんの解説がよい。
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説
    内容は
    えーと、ちょっと忘れかけてますが、確か…
    怪奇小説の執筆を依頼されてる小説家が
    筆の進まぬままあれこれしてると、死んだ従姉妹に
    そっくりな女性を見かけて、追跡する。
    そこから、おかしな地底村に迷い込み、鱗だらけの
    異形の人々を目にするが、それは……
    という、どこからどこまで小説で現実で過去で...続きを読む
  • 妄想名探偵
    アシモフの「黒後家蜘蛛の会」や「ユニオン・クラブ綺談」・・・はたまた現代で言えば「百万のマルコ」的作品。
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説
    構成が良かった。
    後半~ラストにかけて謎がぽろぽろほどけていく。
    ラストはあっけないかな、とも思ったけど、まあまあ。
    書き方はさすが技巧派というだけのことはあるなと思った。特に前半。
    元の洋書と、盗作の原稿と、現実の3つの世界がうまく組み合わさってるあたりがとてもよかった。

    都築道夫はじめてだった...続きを読む
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説
    道夫さんが小説家になるおおきなきっかけとなったという本。
    中盤からの話が、予想していたより不気味で突飛な状況にに陥っていくあたりがすごい。
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説
    怪奇小説といえば、オドロオドロしていて、怖ろしいものをイメージしてしまいますが、この物語は一味違っています。
    怪奇小説の執筆を依頼された作家が主人公です。幼少期の体験をもとに書けると思って引き受けた仕事なのですが、なかなか筆が進みません。そこで、日本では無名の、海外のミステリー作家の原書を翻訳しなが...続きを読む
  • 猫の舌に釘をうて〈青春篇〉
    最初の一行の印象が強烈。
    恋愛色が強くて、無理矢理感はあるけど、最初のインパクトで最後まで読み切ってしまった。
  • 西洋骨牌(かるた)探偵術
    軽い読み物。
    時代がよく出る、女性の台詞の言い回し。
    西洋骨牌、タロットカードを使って占い屋を始めたけれども、
    素人なもので、占ってもらいに訪れる人の心配事、相談事を聞いて、放っておけず、探偵業をしてしまう、という。
    最後の二話はそれとはまた別の話だった。
    こういう組み方したのねぇ、昔。
  • 退職刑事1
    なめくじ長屋シリーズが大好きだったんだけど、
    その他の短編集は時々とんでもないエロミステリーだったりしたんだけれども、これはまだウィットが富んでてよかった。

    退職刑事は末の息子で、現職刑事の家によく遊びに来ては、
    アームチェアディテクティブとなるのであった。

    事件はちょーっと時代が現れてるーって...続きを読む
  • 退職刑事3
    このワンパターンさが好きです。五郎さんもお父さんもいいな。会話でこれだけもっていくのはすごいですね。