柴田よしきのレビュー一覧

  • 私立探偵・麻生龍太郎
    「聖なる黒夜」からつながる話。私立探偵になった麻生龍太郎が依頼された事件を縦糸に、山内練との関係を横糸にして、物語が進んでいく感じ。
    二人の苦悩と迷いが胸にくる。
    正義も真実も人それぞれ。完璧な人間もいない。
    一人の人間の中に善も悪も混在している。そもそも善悪とは?
    柴田よしきさんの描く作品を読むと...続きを読む
  • シーセッド・ヒーセッド
    やっぱり花ちゃんのシリーズは読後感がイイ!

    世の中の矛盾とかどーしようもないこととか、
    まだまだ山積みではあるんだけど、
    それでも人間って捨てたモンではないよ、という気持ちにさせてくれる。

    美夏さんの叔父さんがものすごーくいい人で泣けた。
    須藤さんもいい人だ。
    練も屈折してるけどちょこっとだけい...続きを読む
  • フォー・ユア・プレジャー
    花咲慎一郎シリーズ前作の『フォー・ディア・ライフ』もそうだけど、いくつもの事件がひとつの結末に収斂していく感じがとっても気持ちいい。
    柴田さん独特の、シリアスだけどどこか滑稽というか、人情味のあるストーリーが素晴らしいと思う。
  • 炎都 City Inferno
     完全にB級のSFホラー小説ですが、これがとんでもなく面白い!

     現代の京都に日本古来の妖怪たちが次々と現れ、人びとを襲い、恐怖のどん底に陥れるという内容です。
     ウルトラ怪獣大集合的というか、ゴジラやガメラがモスラがまとめて襲来したというか、もちろん妖怪なのでそんなに大きいのはいませんが、得体も...続きを読む
  • 遙都 渾沌出現City Eternity
    面白すぎる超B級SFホラースペクタクル妖怪小説も今回で一区切りです。

    このあとは『宙都』というシリーズが始まりますが、自分は1巻を読んだところでやめました。

    『炎都』『禍都』『遥都』の三部作完結で良かったんじゃないかと思います。
  • 禍都 City Catastrophe
    炎都の続編です。
    悪ふざけ?がパワーアップして、妖怪たちも暴れまくります。
    完全にガメラやゴジラの世界です。
    読者が楽しいのは勿論ですが、絶対に著者も面白がってます。



  • 聖母の深き淵
    壮絶で引き込まれるストーリー。
    魅力的な男たち。

    シリーズ2作目は、麻生元警部という魅力的な脇役ですごくメリハリのある作品に仕上がっています。
    麻生元警部のスピンオフも楽しみ!
  • 回転木馬
    「観覧車」の続編。一気に読みました。貴之の疾走に関しては理不尽さも感じながら、でも、それぞれの物語や唯の想いに涙ぐんだり。あっけない最後だけど、よかったと思う。
  • 星の海を君と泳ごう
    3部作の一作目ということだけど、後二作は正直読まなかったことにしてこれが大好き。
    未来のSF的時代設定も、理想的ではない社会の形もリアリティがあって、しかもよくわかる説明付き。無理なく読める。
    物語のテンポもいい。そしてなにより主人公と彼。甘ずっぱ~い。
  • 月神の浅き夢
    あぁ、終わっちゃう終わっちゃう...と思いながら、1日で読んじゃった。
    事件に関わる犯人の過去、山内の過去、麻生の過ちや緑子のこれから、全体にひとつの筋があり、上手くまとめられた感じ。
    緑子はあまり好きじゃないのですが、シリーズまた復活して欲しいなぁ。
    もう一度「黒夜」が読みたくなった。
  • 観覧車
    とっても好きな本で、柴田よしきを読むきっかけになった本なので、読んだのはもうずっと前なんだけど登録します。
  • フォー・ユア・プレジャー
    やっぱいいよ、花ちゃんw
    別れた嫁麦ちゃんとの関係も、カラッとしててイイ。
    開き直って練に啖呵を切り、いつの間にかタメ口になってるくだりが笑えた。

    柴田よしきさんの作品では、このシリーズが一番好きだ。
  • フォー・ユア・プレジャー
    ハードボイルドって意味を正直わからないけれど、ハナちゃんかっこいいよ!!男だね♪惚れた女に弱いのも良いな~って思いながら読んでいました(笑)

    前作よりそんなに月日はたっていないようで、早速また大けがしちゃいますが、今回は愛する女性の為に走り、でもチョット浮気心もありそうで(周りには良い女がいっぱい...続きを読む
  • フォー・ディア・ライフ
    フォーユアプレジャー・シーセッドヒーセッド・ア・ソングフォーユー
    ドント・ストップ・ザ・ダンスと花ちゃんシリーズです。

    保育園を守るために探偵の仕事をしていますが、お金に困っているのに付け込まれ仕事はヤバイものばかり・・・。おまけにお人よし過ぎるため「聖なる黒夜」で出てくる山内練にも、いいようにお...続きを読む
  • RIKO ─女神の永遠─
    RIKOシリーズの第1弾です。読んだ時の衝撃は今でも忘れませんストーリー展開が早いのに早く先が知りたくてあっという間に読み終わってしまいました。まさに波乱万丈・・・この人はどうしてこんな人生を歩んで
    行くのだろうと思ってしまいます。
    自分には出来ない生き方、RIKOにハマリました。

    ここで出てくる...続きを読む
  • 聖母の深き淵
    麻生が語る「女」を知っていなかったら、おそろしく騙されたんだろう。第二弾。母親になっても仕事に必死で、なんだかたくましくなった緑子。麻生や静香や及川やもろもろ、のちの「聖なる」の人物たちを違う目で見るのってすごく面白い。スピンオフは逆だ。クライマックスは疾走感あふれて一気に読んだ。かっこいいー。そし...続きを読む
  • 猫は聖夜に推理する~猫探偵 正太郎の冒険2~
    猫探偵の正太郎と、同居人の桜川ひとみが、解決する推理小説の短編集第二作目です。
    クリスマス・イブに、推理作家の桜川ひとみは、リビングで正太郎に語る。イブの失恋の思い出。彼に渡せなかったプレゼント。そのプレゼントは、何だったのか推理してくださいと、正太郎に言った。その答えを正太郎が見つける。
    と、いう...続きを読む
  • 紫のアリス
    再読。すっごく好きな作品……のはずなのに、案外内容忘れていたのにびっくり(苦笑)。この作品、てっきりサイコホラーだと思ってたもんなあ。
    たしかに、雰囲気はサイコホラー的。ヒロインの精神状態が非常に危ういこともあって、世界が歪み、次第にひび割れてゆく印象を受ける。「アリス」をモチーフとした世界観がかな...続きを読む
  • 猫は引っ越しで顔あらう~猫探偵 正太郎の冒険4~
    可愛い! カッコいい! とあいかわらず正太郎に夢中です。うんうん、今回も必要以上に「猫っぽさ」を脱却してなくって良いぞ。新キャラ「フルフル」と「ニンニン」もいい味だしてますよ~。猫好きなら見逃してはいけない一冊です。
    ミステリとしては幾分弱めかな? とも思うけれど。正太郎がいればどうでもいいです(笑...続きを読む
  • 猫は密室でジャンプする~猫探偵 正太郎の冒険1~
    正太郎最高~。「三毛猫ホームズ」ほどに擬人化されていなくて、適度に「ただの猫」なのが好き。すっごく可愛い。だけど最高にクールでカッコいい~!!!
    今回のお気に入りは「愛するSへの鎮魂歌」。ストーカー男の勘違いっぷりに爆笑。そして「ただの猫」として登場する正太郎がもうめちゃめちゃにいい味だしてる。オチ...続きを読む