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Posted by ブクログ 2022年12月17日
一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その彼女の前に、男の体と女の心を持つ美人が現れる。彼女は失踪した親友の捜索を緑子に頼むのだった。
そんな時、緑子は四年前に起きた未解決の乳児誘拐事件の話をきく。
そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が…。保母失踪、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月21日
『あたし自身を、これ以上にないくらいに「母親」という既定のものとして決定づけてしまった「子供」という存在に対して、心のどこか深いところ、あたしの中に広がる密かな闇の奥底て、静かに憎んでいるような気がする。
確かに愛しているのに。
この上もなく、可愛いのに。』
まさに、LGBT小説だな。性的人間...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月24日
緑子の人物像がより鮮明に深まった今作。
彼女はタフだ。それはダイヤモンドのように傷つけられることがない、というものではなくて、生身の肉体を持ち傷つき、倒れながらも何度も立ち上がる強さを持っている。
LGBTの勉強にもなった、メディアに出てるフィルターをかけられたイメージではなく、彼ら自身の声を聞きた...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月30日
この小説はミステリーという括りだが、事件解決がメインではない。
メインはLGBT、男尊女卑、育児など社会問題と、登場人物の複雑に絡み合う人間関係。
「都合の良い人物」など出てこない、それぞれが意思を持ち、物語の中で生きている。
スーパーヒーローなんかではなく、私たちと同じく醜い部分を持ち、ときには選...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月18日
まず、読み終わって思ったことがこの作品が1990年代に(1996)でた作品だと知った驚きでした。
長く、思ったよりも読むのに時間がかかってしまいましたが、暴走刑事の活躍魅惑的な脇役たち、赤裸々な性描写(笑)によりあまり飽きません。
ですが、長いのでぼくの場合伏線を忘れて読み返すことがありました。
キ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月15日
麻生が語る「女」を知っていなかったら、おそろしく騙されたんだろう。第二弾。母親になっても仕事に必死で、なんだかたくましくなった緑子。麻生や静香や及川やもろもろ、のちの「聖なる」の人物たちを違う目で見るのってすごく面白い。スピンオフは逆だ。クライマックスは疾走感あふれて一気に読んだ。かっこいいー。そし...続きを読む
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