柴田よしきのレビュー一覧

  • 猫はこたつで丸くなる~猫探偵 正太郎の冒険3~
    相変わらず猫視点の文章は面白い!
    この巻では正太郎や同居人、その周りの人たちに次々と転機が起こった。
    最後のサスケの「あんさんが、東京行ってもわしらずっと一緒でっせ」ってセリフに涙がにじんだ。
    東京に行くという展開になってもサスケとの関係性が変わらないといいな。
    あと、同居人も結婚しないでほしいな。...続きを読む
  • 月神の浅き夢
    RIKOシリーズ第三弾。若い男性刑事だけを狙った連続猟奇殺人事件が発生。切り刻まれ木にぶらさげられた男の肉体。殺害された刑事達に繋がりがあるのか?弱気になった元上司に、刑事・緑子は一児の母として、やっと見付けた幸せの中にいたが、捜査本部に呼ばれる。事件をひたむきに追う緑子をあざ笑うように、新たな事件...続きを読む
  • RIKO ─女神の永遠─
    女流作家、柴田よしきのデビュー作。RIKO(村上緑子)シリーズ警察小説のスタート。男性優位な警察組織の中で、女であることを主張し放埒に生きる刑事村上緑子。リコ刑事村上緑子役をかたせ梨乃さんでTVドラマ化されたのを、観た覚えがあるが原作を読むと川島なおみさんの方がしっくりかなぁ。竹内結子主演で公開され...続きを読む
  • 聖母の深き淵
    まず、読み終わって思ったことがこの作品が1990年代に(1996)でた作品だと知った驚きでした。
    長く、思ったよりも読むのに時間がかかってしまいましたが、暴走刑事の活躍魅惑的な脇役たち、赤裸々な性描写(笑)によりあまり飽きません。
    ですが、長いのでぼくの場合伏線を忘れて読み返すことがありました。
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  • 竜の涙 ばんざい屋の夜
    ばんざい屋シリーズの2冊目です。
    おかみさんは、立ち退きをきっかけに新しいスタートを切り、常連客の女性達も自分の道へ巣立っていく。
    再生の話に感じました。
  • 観覧車
    ある日突然行方不明になった夫の跡を継いで探偵になった女が主人公の連作短編集。

    男を待つ女の心理がよく描かれていて、読んでいて胸が痛くなりました。
    京都や新潟の描写も見事で、旅に出たくなりました。
    主人公・唯が成長していく過程も見もの。

    すべての女性に読んでいただきたいです。
    きっと共感するはずで...続きを読む
  • 聖なる黒夜(上)
    本編は再読。バレンタインが近づくたびに思い出す本。警察ものとしても、ミステリとしても、愛憎劇としても楽しめる傑作でした。短編は本当に切ないにもほどがある。運命のいたずらという言葉で片付けるには、あまりにも悲しい。
  • 聖なる黒夜(上)
    上巻だけでこのボリューム感。
    すごいです。こういうしっかりしたミステリーに最近再び惹かれる傾向が出てきているので、思い切って読みました。
    内容もページ数に比例してすごく重厚?です。
    長い割には、先が気になるのでどんどん進み、思っていたほど時間はかかりませんでした。

    キャラクターもいい味出してますね...続きを読む
  • 竜の涙 ばんざい屋の夜
    丸の内で“おばんざい”を出す小料理屋「ばんざい屋」を舞台とした連作短編集『ふたたびの虹』の続編。(『ふたたびの虹』は相田翔子主演・『七色のおばんざい』というタイトルで、NHKでドラマ化された)
    柴田よしきの作品でもっとも好きな『ふたたびの虹』の続編なので、大きな期待を持って読んだ。ハートウォーミング...続きを読む
  • 竜の涙 ばんざい屋の夜
    女将の優しさに癒されながら読みました。
    出勤時のJRの中で読んでいて思わず涙ぐんだり・・・
    心にしみます。
    この本の中で一番共感したのは
    篠田真由美さんの解説にある
    「どこかにないのか、私のばんざい屋は!」
    私もそう思いながら読んでた!!!と思い、うれしかったです。
  • 回転木馬
    観覧車の続編。
    観覧車がイマイチだったので、どうだろうって思って読んだけど、すごく引き込まれて、いっきに読んじゃいましたー。
    唯もそうだけど、登場する女性達はみな何かを抱えてる女性が多く、いろいろ考えさせられました。
    ラストも良かったです。
    やっと救われたって感じでした。
  • ゆび
    面白い!

    非現実的なのでリアリティーは皆無ですが十分楽しめます。

    “ゆび”怖すぎ。

    ラストは怖すぎて…

    悪意の無い人間でいたいものです。
  • 風精(ゼフィルス)の棲む場所 新装版
    久しぶりに、ハードカバーで読みたいと思った作品。(出てるのかな?)


    装丁の鬱蒼と茂る木々、
    引き込まれそうな緑。
    地図に無い村。

    そして、
    蝶を模した舞。


    まるで
    お気に入りの映画の一つ、
    「エコール」をみているようでした。
  • RIKO ─女神の永遠─
    RIKOシリーズにハマるきっかけとなった一冊。
    刑事の仕事がリアルに描かれていておもしろい!

    他作品であまり見かけない、性に対して自由な緑子に、
    戸惑いながらも惹きつけられる。

    一点気になる点を敢えて挙げるならば、
    シリーズを通して、ジェンダーの問題への作者の思い入れが強すぎる感がある。
    そんな...続きを読む
  • 少女達がいた街
    明かされる真相が次々くるくる回っていくような展開で久しぶりにハラハラドキドキしながら本を読むという体験をしました。
    これはすごい。
  • 聖なる黒夜(上)
    一般ミステリー。

    初読み。


    ヤクザの幹部殺しの関係者の中に居た男は自分が10年前に逮捕した男だった…。


    登場人物が多く、過去の話と現在の話が交互に出てくるので、その彼らと彼らのエピソードが繋がる迄時間がかかった。
    上巻最後でやっとその繋がりが見えてきた感じ。


    それにしても。
    久しぶりの...続きを読む
  • シーセッド・ヒーセッド
    花ちゃん探偵シリーズ3作目!
    前巻から随分と仲良くなってしまった山内との関係がちょいちょいつぼです(^○^)またまたホモのお話か!
  • 聖なる黒夜(上)
    2012.03.11-2012.03.15

    山内に惹かれました。言葉じゃ簡単に言えない魅力的な人物です。


    ストーリーがどんどん進んでいき、面白くてハラハラドキドキさせられました。分厚いのにそれを感じさせない程の深さがあります。
    サイドストーリーも良かったです。山内の過去のお話。そんなことがあっ...続きを読む
  • シーセッド・ヒーセッド
    花咲シリーズ3冊目。短編の連作物。

    まさか練に子供が?!と吃驚しつつ、続きが気になって一気に読んだ。
    花咲シリーズは聖なるとRIKOシリーズに比べて練が優しい気がする。やってることは普段通りなんだけど、子供たちに優しいのかな?って思える。やっぱり練は根本的に優しい人なんだよね。
    花咲のこと気に入っ...続きを読む
  • PINK
    阪神大震災で婚約者を失ったメイ、その後、東京の実家へ戻り、お見合いをして亡き婚約者に似た人と結婚した。二度とあの悲しい思い出ばかりの神戸へは戻らないつもりだった。。。。

    しかし、夫の転勤で結局神戸へ戻ってきてしまう。それから3年。。久しぶりに里帰りして戻ったメイ。久ぶりの我が家、久しぶりの夫。。。...続きを読む