柴田よしきのレビュー一覧

  • 聖なる黒夜(下)
    1000p越えの長編小説は本当に久しぶりに読んだけれど、全く長いとは感じなかった…!犯人の目星が徐々に現れ出したあたりからは徹夜を決め込んで一気に読み切りました。読み終わった後の満足感は半端じゃない。とにかく、凄いものを見た。知ってしまった。という感じ…。

    徐々に明かされる過去の事件の真実や...続きを読む
  • 青光の街(ブルーライト・タウン)
    撲殺されたOL、刺殺された出版社社員、絞殺された中学生……接点のない被害者たちのそばに置かれていたクリスマスの青い電飾。無差別殺人? 愉快犯? そんな折、作家兼ブルーライト探偵社の所長の草壁ユナに旧友・秋子から助けを求めるメールが届く。……いくつもの事件が描く複雑な陰影すべての推理が重なり合う時、ユ...続きを読む
  • 猫は毒殺に関与しない~猫探偵 正太郎の冒険5~
    待ってました! 久々の正太郎シリーズ! 今回も正太郎可愛いし、ミステリとしての読みごたえもばっちり。
    ミステリとしての読みごたえは「猫は毒殺に関与しない」。正太郎の出番はタイトル通り少なめなのですが。ラストのブラックさが何とも。でも笑えちゃいますね。
    「猫は三日ですべて忘れる」は、展開にどきどき。い...続きを読む
  • 猫は毒殺に関与しない~猫探偵 正太郎の冒険5~
    正太郎との再会が本当に嬉しい。
    アンソロジーで表題作は読んでいたのだけど、まさか文庫で正太郎ものの5作目として読めるなんて♪

    皮肉がきいていて、タイトルが秀逸な表題作はもちろん、正太郎の一人称パートがあるのが嬉しい「正太郎、恋をする」
    施設から脱走する入所者が話題に出た時点で優子のことは分かったの...続きを読む
  • 聖なる黒夜(下)
    ずっと、読んでみたかった作家の作品。
    長いけど、一気に読んだ。
    点と点が繋がっていく計算されたストーリーは、スピーディーでわかりやすく、こうやって捜査が行われているのか、と妙にリアルだった。
    ただ、今ひとつ理解に苦しむのが登場人物たちの心情。
    あまりに自分の世界とかけ離れたものなので、想像でしか理解...続きを読む
  • 回転木馬
    観覧車の続編

    観覧車のときとは異なり、下澤探偵事務所の仕事をしている様子はない。完全に夫を探すというのがストーリーのメインです。

    貴之の失踪に関係する人々に出会い
    彼女たちの人生や葛藤も描かれていてなかなか読み応えありました。

    ただなー。
    失踪理由が、無理があるような…。


    でも。唯は10年...続きを読む
  • 夜夢
    柴田よしきさんらしい、ちょっと背筋が寒くなる、でも少し切ない、ホラー短編が詰まっていてとても楽しめました。
  • 竜の涙 ばんざい屋の夜
    小料理屋『おばんざい』の続編。
    今回はスピンオフ的な、お店の常連さん達のお話。
    自分の過去を閉ざしていた女将さんに、3.4ヶ月に一度 幸せな時間が訪れているのは本当に嬉しかったなぁ。多くの言葉を交わさずとも美味しい料理を通して心を通わせているんだね。
    季節感を大切にした美味しそうな料理が今回も多数登...続きを読む
  • 聖母の深き淵
    リコシリーズ どれもこれもいい
    何度よんでも その都度 発見がある
    柴田よしきって 緻密な仕事するなぁ
    ただただ感心するのみ
  • 月神の浅き夢
    このシリーズ 読めば読むほど深い
    リコシリーズだけでなく 関連シリーズ含め すごい互換性 このひと アタマがいいのねー
  • RIKO ─女神の永遠─
    他のひとのプレビュー見たら リコはめっちゃ評判悪くて コテンパンだけど わたしは りこ キライじゃないよ むしろ好きかも。
    ストーリーも面白かった
  • 猫は引っ越しで顔あらう~猫探偵 正太郎の冒険4~
    『正太郎と天ぷらそばの冒険』
    上京を決意した桜川ひとみ。糸川の親戚のおじさんの不動産屋から物件を紹介される。物件に置かれているインスタントの天ぷらそば。不動産屋のおじさんの秘密。

    『正太郎と古本市の冒険』
    新しい友達のフルハタとニンニンと神社で行われている古本市にやって来た正太郎。怪しい男が桜川ひ...続きを読む
  • 猫はこたつで丸くなる~猫探偵 正太郎の冒険3~
    『正太郎ときのこの森の冒険』
    エコロジー路線の雑誌に異動になった糸川から無理矢理貰った仕事のためきのこの森にやって来た桜川ひとみ。浅間寺と山県も一緒に向かう途中に見かけた車。先に行ったはずが後から到着した作家の如月。如月から血の臭いを嗅ぎ付けたサスケ。如月がひき逃げし死体を埋めたと考えた正太郎とサス...続きを読む
  • 月神の浅き夢
    闇の中の一筋の光…取調べ室での緑子の新たな決意と練の穏やかな表情に救われるようなラストでした。どうか緑子に麻生と練を救って貰いたい。推理小説ではあるけれども、緑子を通して事件とリンクする麻生と練の贖罪と赦しの葛藤のドラマだと思いました。この小説が20年近く前に書かれながら、私の歴代好きなキャラクター...続きを読む
  • 猫は聖夜に推理する~猫探偵 正太郎の冒険2~
    『正太郎と井戸端会議の冒険』
    正太郎と同じマンションに住むチェルシーが目撃したアロハシャツを着た怪しい男。マンションの住人を見舞いにきたと話す。近所に住む野球選手とニュースキャスター夫妻の家に入る男たち。妻の不倫の噂。正太郎たちの推理はペット殺しとなったが。

    『猫と桃』
    仕事を得るために水商売をし...続きを読む
  • 猫は密室でジャンプする~猫探偵 正太郎の冒険1~
    『愛するSへの鎮魂歌』
    桜川ひとみの熱烈なファンの男の妄想。彼女の作品「愛するSへの鎮魂歌」は自分へ向けてのメッセージと考える男。桜川ひとみを叱る隣人を殺害し自分が隣へ引っ越してくる。桜川ひとみの部屋の観察。正太郎を殺そうとするが。

    『正太郎とグルメな午後の事件』
    飼い主の桜川ひとみと元の飼い主の...続きを読む
  • 聖なる黒夜(下)
    上巻途中からページを捲る手が止まらず、時間を忘れて読んでしまうくらい面白かった。
    ぼんやりとしか見えてこなかった事件の全貌が、ひとつひとつパズルのピースがはまるように謎が解けていき、最後のピースがはまったときに鳥肌が立った。

    人間が人間を裁くことは可能なのか、
    罪とはなんなのか、
    まさにその問いを...続きを読む
  • 聖母の深き淵
    『あたし自身を、これ以上にないくらいに「母親」という既定のものとして決定づけてしまった「子供」という存在に対して、心のどこか深いところ、あたしの中に広がる密かな闇の奥底て、静かに憎んでいるような気がする。

    確かに愛しているのに。

    この上もなく、可愛いのに。』

    まさに、LGBT小説だな。性的人間...続きを読む
  • ア・ソング・フォー・ユー
    花咲慎一郎シリーズ。
    無認可保育園の園長で探偵が副業のハナちゃんが様々な探偵仕事を引き受けるストーリー。
    弱い立場の人間を放っておけないお人好しで優しいハナちゃんのキャラクターが良かった。
  • フォー・ユア・プレジャー
    無認可保育園の園長兼私立探偵の花咲慎一郎シリーズ。
    花咲に持ち込まれた人探しはクスリがらみのヤバイ仕事になり、さらに恋人の理紗が行方不明に…。無理難題連続の中戦う花咲の活躍が読み始めたら止まらない展開でよかった。
    また、前作同様一見関係なさそうに見える登場人物たちが、複雑に絡み合っていて後半にどんど...続きを読む