萱野稔人のレビュー一覧
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競争の作法やデフレの正体と同時期に読んだので、この20年くらいの経済の停滞について色々な見方があるなあと思うばかりである(対話者の一人が政治哲学者なので期待してなかったのだが)。エネルギー業界にいるものとしては、資源価格の高騰が交易条件を悪化させたことがデフレの原因とする説は、非常に共感できた。した...続きを読むPosted by ブクログ
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まだ加筆・編集すると思うけど、とりあえずメモ。
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非常に明快でわかりやすい。
道徳について、定言命法からのアプローチはとてもおもしろかった。
確かに根拠がないからこそ絶対といえるのかもしれない。
そして著者は、「道徳は論証されなくても力を持つ」との結論に落ち着き(その道徳ってそれ自体が...続きを読むPosted by ブクログ -
もともと政治には興味がない。
右翼、左翼の意味も分からない。
韓国に対して、なぜ一部の人が噛みつくのか意味不明
とはいえ、さすがにいつまでも無視するわけには
いかないだろうと、少しでも勉強しようと、なぜか
この本を手に取った。
結論から言うと「予備知識無しでは意味不明」だった
最大の問題は、この...続きを読むPosted by ブクログ -
フランス現代思想を参照しながら、日本におけるポストモダン思想の「反ナショナリズム」の議論の底の浅さを指摘しています。
著者はまず、反ナショナリズムを標榜しているはずの左派知識人が格差問題について積極的に発言をしていることに疑問を投げかけます。著者によれば、格差問題はどこまでもナショナルな問題であり...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の前著「国家とはなにか」を読んでいる人にとっては内容が薄い。最新動向としてフランス大統領選時の極右の台頭が、グローバリゼーションによる格差社会を前に生まれたという事象を、彼の国家論に取り込んでいる。この本が言いたいことを一言で言うと「グローバリゼーションは格差を生み、低所得層はネーションとしての...続きを読むPosted by ブクログ
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対談という形式上、問題提起とその共有が本書の中心だろう。
その問題提起において、萱野氏は抽象的・一般的な傾向を、雨宮氏は具体的な体験についてお話になる傾向があった。
特に雨宮氏が提起し、萱野氏が補足する個々の事件(もしくは“それ未満”の体験談)の生々しさは壮絶である。
ただし、対談の記録である...続きを読むPosted by ブクログ -
萱野稔人と雨宮処凛の対談本。
何回かの対談をまとめているので,重複するやり取りが多く見られる。
編集して,重複する部分を省いてもよかったと思う。
右傾化とか左傾化とか,リストカットとかODとか,いじめとか,
空気を読むとか,まぁ,色んな事象があるけど,
コアなところにあるのは, 自己承認欲求なので...続きを読むPosted by ブクログ